改めて振り返るに、私は『TRICK×LOGIC』の解釈を根本的に間違えていた。
この作品のメインストリームは芳川樹についてだと思っていた。
その手段として読むアカシャに記されているのは絶対的な客観だと。
「より上位のモノによって創られ、ヤマ(閻魔)が解かされている書物」だと。
それが違うんだ。
あの十の事件、現実の作家からの出題こそが、この作品のメインなんだ。
冥界は、その出題を扱う方便に過ぎない。
まさしく「安楽椅子探偵」シリーズの純粋推理空間と考えるべきだった。
確かに、そういう考え方で言葉尻を捉えれば、
9話のタイトルとか、10話の調書とか、逆にヒント多いわけだし。
強いて解釈しなおすなら、アカシャとは、
「ヤマ自らが芳川への試練として創った書物」なのではないか。
幾つかには明らかな叙述トリックが仕込まれていたのだから、
少なくとも私はそう考えるしかない。
そういう事なら、私がこのゲームを楽しめないのは当然だ。
はじめから作者と勝負するつもりのない、単純に作品に没入していたい、
そんな私のような緩い読者は、そもそもこのゲームの対象じゃないのだ。
1匹目のクリボー踏めない私がマリオを解けないのと同じだ(笑)。
なので今度こそ、この作品とはお別れ。
おまけシナリオも、season 1と2でセーブデータを分けてしまっていたため読めず終い。
同じメモカなんだから、システムデータのセーブ欲しかった……。
それでは。また次回。
この作品のメインストリームは芳川樹についてだと思っていた。
その手段として読むアカシャに記されているのは絶対的な客観だと。
「より上位のモノによって創られ、ヤマ(閻魔)が解かされている書物」だと。
それが違うんだ。
あの十の事件、現実の作家からの出題こそが、この作品のメインなんだ。
冥界は、その出題を扱う方便に過ぎない。
まさしく「安楽椅子探偵」シリーズの純粋推理空間と考えるべきだった。
確かに、そういう考え方で言葉尻を捉えれば、
9話のタイトルとか、10話の調書とか、逆にヒント多いわけだし。
強いて解釈しなおすなら、アカシャとは、
「ヤマ自らが芳川への試練として創った書物」なのではないか。
幾つかには明らかな叙述トリックが仕込まれていたのだから、
少なくとも私はそう考えるしかない。
そういう事なら、私がこのゲームを楽しめないのは当然だ。
はじめから作者と勝負するつもりのない、単純に作品に没入していたい、
そんな私のような緩い読者は、そもそもこのゲームの対象じゃないのだ。
1匹目のクリボー踏めない私がマリオを解けないのと同じだ(笑)。
なので今度こそ、この作品とはお別れ。
おまけシナリオも、season 1と2でセーブデータを分けてしまっていたため読めず終い。
同じメモカなんだから、システムデータのセーブ欲しかった……。
それでは。また次回。
元は『安楽椅子探偵』シリーズの推理バトルをPSPゲームとして再現したいというのが企画の原点だったらしいのでその感覚はどんぴしゃりだと思います。
おまけシナリオは読めずに残念でしたね……ネタバレにならない程度にお教えするなら、天野つかさ、丸ノ内警部、九条薫の、例の珍解答助手三人が、アカシャや芳川樹の助力無しで、がんばって初めて自力で事件を解こうとするという、ある意味無謀な話です(苦笑
後、もうプレイ終了を宣言していらっしゃる所に無粋かもしれないのですが、読み物として九話がお好みにあっていたのなら、実はあの話だけはある意味、例外的に「後日談」で、検証パートでは謎とされていた、どうしてあんな手段を取ったのかという、小説形式による明確な動機解明パートになっていて、文章(小説)としてのオチがついているので、そのあたりに興味がもし少しでもおありなら、ちらりと目を通すと九話はすっきりできるかもしれません。
余談ですが、私、1匹目のクリボーは踏もうとしても毎回飛び越えてしまい、しかもわざわざその背中から突っ込んで踏み損ねて死ぬ、というのが黄金パターンだったりします……この現象にはなにか深遠な心理分析が出来そうですが、怖いので封印中です(笑
それではこれにて失礼致します。繰り返しになりますが、TRICK×LOGIC体験お疲れ様でした!
純粋な「犯人当て小説」は、むしろ好きなのです。
まるで解かない(解けない)ダメな私ですが。
トリロジの事件たちは、本編の出題&回答で、既に完結してると私は見なしてます。
パズルとしてなら、動機や因縁などは無用。第9話も納得済みです。
(なので、動機から推理させる第4話は好きじゃない)
それでも制作側が、事件背景を描きたかったなら、
他の事件の「後日談」こそ、もっと充実させてほしかった。
第9話「だけ」補完エピソードがあるというのは、どうにもアンバランスに感じます。
Season 1の「後日談」が、単なる掛け合いで終わるばかりだったのは、
モチベーション下がる理由の一つでした。
ともあれ、私としては、もったいない所の多い作品でした。
いつか、電子書籍の端末で、リメイクされたのを読んでみたい。
もっと大きい画面で、単語検索機能付き……とか、そういうので。