好事家の世迷言。

調べたがり屋の生存報告。シティーハンターとADV全般の話題が主。※只今、家族の介護問題が発生中です。あしからず。

お願いだから、捕まえて。

2023-11-14 | その他ミステリ

映画『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』のDVDを見る。

タイトルの意味は、鬼ごっこでのかけ声との事。
因みに2002年作。

レオナルド・ディカプリオ氏演じる詐欺師のフランクと、トム・ハンクス氏演じるFBI刑事のカールとの、逃亡と追跡の物語。

フランクは父の没落をきっかけに、富を得ようと家出し、持ち前の演技力と度胸から、パイロットや医師に成りすまし、弁護士にもなって、偽造小切手を使いこなし、17歳で世界を手玉に取るに至る。

最初はたった10ドルの小切手から始まった詐欺。
入念に準備した上で、パイロットとして安定した身分を手に入れ、ただで飛行機に乗りまくり、世界中を飛び回る。

行く手に刑事のカールが立ちはだかるが、堂々と切り抜けるフランクの機転が素晴らしくも恐ろしい。
その後フランクは、何度もカールから逃げおおせるものの、やがて心身に限界を迎える。
どんなに金を得ても、失われた家族は戻ってこない。
どんなに有名人を演じても、誰にも「本当の自分」を認めてもらえない。
本音で接してくれるのは、自分を追う刑事だけだ。

カールの真摯な態度に絆されたフランクは、最終的にFBIに入り、逆に詐欺を摘発する側に回る。
そう、彼はただ、安らげる居場所がほしかった、10代の少年だったのだから。

それでは。また次回。


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