映画『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』のDVDを見る。
タイトルの意味は、鬼ごっこでのかけ声との事。
因みに2002年作。
レオナルド・ディカプリオ氏演じる詐欺師のフランクと、トム・ハンクス氏演じるFBI刑事のカールとの、逃亡と追跡の物語。
フランクは父の没落をきっかけに、富を得ようと家出し、持ち前の演技力と度胸から、パイロットや医師に成りすまし、弁護士にもなって、偽造小切手を使いこなし、17歳で世界を手玉に取るに至る。
最初はたった10ドルの小切手から始まった詐欺。
入念に準備した上で、パイロットとして安定した身分を手に入れ、ただで飛行機に乗りまくり、世界中を飛び回る。
行く手に刑事のカールが立ちはだかるが、堂々と切り抜けるフランクの機転が素晴らしくも恐ろしい。
その後フランクは、何度もカールから逃げおおせるものの、やがて心身に限界を迎える。
どんなに金を得ても、失われた家族は戻ってこない。
どんなに有名人を演じても、誰にも「本当の自分」を認めてもらえない。
本音で接してくれるのは、自分を追う刑事だけだ。
カールの真摯な態度に絆されたフランクは、最終的にFBIに入り、逆に詐欺を摘発する側に回る。
そう、彼はただ、安らげる居場所がほしかった、10代の少年だったのだから。
それでは。また次回。