北への扉は、難なく開いた。その部屋からは、油の臭いがした。
それともう一つ、これはセーブルに教えてもらった……火薬の臭いだ。
西の国で研究されているという、とんでもない破壊力を持つ武器。
そんなのがあったら、どんな敵でも簡単に勝てるだろう。正直、興奮する。
使う側も気を付けなきゃ危ないって言ってたが、今は非常事態だし。
こっちの武器庫からも何か持っていけないだろうか。
セーブルの弓に少し似た、引き金の付いた太い筒を、俺は選んだ。
多分これを引っ張れば動くんだろう。
北への扉からの道は、西へ曲がる。前方に明かりが見えた。
唐突に、街があった。
正面には大通りが延びている。
その先には、ひときわ高い塔が見える。
大通りの両脇には、立派な建物が並んでいる。
その建物の間には、人一人ぶんくらいの狭い路地。
様子を窺うが、生き物の気配はない。
建物の一つに入ってみた。
その中は、王族でも住んでそうな内装だった。
もっとも、壁に絵も掛かってないのが不自然この上ないが。
テーブルには、食事の用意がされていた。
歓迎しますってわけかよ。よりによって俺の好物ばっかだし。
俺は上等の肉に食らいついた。
それともう一つ、これはセーブルに教えてもらった……火薬の臭いだ。
西の国で研究されているという、とんでもない破壊力を持つ武器。
そんなのがあったら、どんな敵でも簡単に勝てるだろう。正直、興奮する。
使う側も気を付けなきゃ危ないって言ってたが、今は非常事態だし。
こっちの武器庫からも何か持っていけないだろうか。
セーブルの弓に少し似た、引き金の付いた太い筒を、俺は選んだ。
多分これを引っ張れば動くんだろう。
北への扉からの道は、西へ曲がる。前方に明かりが見えた。
唐突に、街があった。
正面には大通りが延びている。
その先には、ひときわ高い塔が見える。
大通りの両脇には、立派な建物が並んでいる。
その建物の間には、人一人ぶんくらいの狭い路地。
様子を窺うが、生き物の気配はない。
建物の一つに入ってみた。
その中は、王族でも住んでそうな内装だった。
もっとも、壁に絵も掛かってないのが不自然この上ないが。
テーブルには、食事の用意がされていた。
歓迎しますってわけかよ。よりによって俺の好物ばっかだし。
俺は上等の肉に食らいついた。