好事家の世迷言。

調べたがり屋の生存報告。シティーハンターとADV全般の話題が主。※只今、家族の介護問題が発生中です。あしからず。

辻真先版『ルパン三世』復活。

2022-06-15 | ルパン三世
『ルパン三世 小説版(新装版)』(by辻真先)、読了。

『戦場は、フリーウェイ(新装版)』と同時刊行につき、一緒に買った。

メインストリームは、原作漫画でもアニメ版でも馴染み深い敵・白乾児(パイカル)との戦い。
そこに、他の原作エピソードや、書き手の辻氏ならではのテレビ&マスコミ描写がふんだんに加えられている。
モンキーパンチ氏による挿絵は何と、(使い回しでなく)小説版オリジナル。
『ルパン三世』好きなら知っておきたい、小説版の祖。

と、まさか、この小説を当ブログで紹介する日が来るとは思わなかった。
私はこの本の旧版を、すり切れるほど読み通しているから。
ただ、集英社というのはともかく、コバルト文庫というミスマッチに驚くばかりだが。
新装版で双葉文庫に舞い戻ってちょっと安心。

ところで、私にとって辻氏といえば、活字表現の自由奔放さについては外せない。
字の大きさや形を変えたり、他にも色々。
ここで下手に例を挙げるより、実物を手に取っていただいた方が断然よいだろう。

旧版でもう全部知ってるよという方も是非。
流石の辻氏、この度、旧版から何ヶ所もちょこちょこと改訂しており、ラストシーンに至っては別物。
個人的に好きなのは旧版だが、新装版の方が「ルパンらしい」感じもして捨てがたい。
読み比べるのも楽しいですよ。

それでは。また次回。

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