好事家の世迷言。

調べたがり屋の生存報告。シティーハンターとADV全般の話題が主。※只今、家族の介護問題が発生中です。あしからず。

ルパン三世・第4シリーズ雑感。(表)

2014-10-23 | ルパン三世
『ルパン三世 峰不二子という女』のDVDを全話見た感想。

今回は気に入った点を中心に。

とにかく今作、メインの男性キャラ解釈についてはトップクラス。
ルパンも次元も五ェ門も銭形も皆、凛々しく潔く。
(次元はどのシリーズでもあまり変わらないけど)

(「ふぅじこちゃあん」でなく)「不二子!」と呼ぶルパン。
(「るぅぱああん」でなく)「ルパン!」と呼ぶ銭形。

五ェ門に至っては、不二子以外のキャラとほとんど接触が無い。
アニメ版1stの出来事に準拠している形だ。

声優のレベルアップも揃って顕著だ。
やはりプロでの代替わりは、安心して聞く事が出来る。
惜しむらくは、もっともっと早く、
こうしてスムーズに代替わりしてTVシリーズを作ってほしかった。
せめて『お宝返却大作戦』の頃くらいまでにね。

それでは。また次回。
(次回は逆手を指します)

新しいのも悪くない。むしろ良い。

2014-10-05 | ルパン三世
「ルパン三世」TVSP「東方見聞録 アナザーページ」のDVDを見る。

ここ数年の中では良作に入るだろう。
物語のテーマは無難。
怪盗と考古学って相性いいんだよね(^^)。
どっちもトレジャーハンターでありますから。

新キャストは、いよいよ演技に慣れてきた印象。
個人的には、銭形の復活が本当に嬉しい。
ルパン以外の敵なら余裕で倒せる切れ者ぶり。
五ェ門も魅せ場が増えた。
山道を、女抱えながら走りながら、口にくわえた鞘から抜刀したり。
不二子はイマドキの可愛らしさ強調かな。

難点は、とにかく作画が荒い事。
キャラデザがどうにも「名探偵コナン」に見えて仕方ない。
ルパンの目が妙に大きいのも気になって仕方ない。

変装トリックや暗号解読なども出てくるが、全体的に地味な印象も否めない。
ルパンじゃない、「コナン」っぽい感じが抜けない。
というわけで(?)、そろそろ「峰不二子という女」もチェックしてみる予定。
原作路線という前情報に期待だ。

それでは。また次回。

囚われし怪盗は玩具へと落とされり。

2014-09-27 | ルパン三世
小栗氏の実写のあれを劇場へ見に行ってしまった。

見る前から、見た後も、悲しみが止まらない。
世間様は、創り手も受け手も、未だに、宮崎駿や山田康雄に呪縛されたままだ。

出てくる小ネタは99%、アニメ版からの物。
半端な口真似や顔真似に、何度叫びそうになった事か(苦しくて)。
果ては、アニメ画そのものまで出る始末。
こっちは必死にアニメ版を忘れて見ようとしてるのに……。

その一方、この映画には、一番肝心な物が無い。
いかなるメディアでもルパン三世がルパン三世たり得る根元的要素が、
即ち「どんでん返しの逆転劇」が、無い。

歴史的価値があるという貴金属を、破壊活動で強奪するだけの話。
これじゃそもそも怪盗をテーマにする意味がない。

実写ならではの描写も、本当に、無い。
アクションシーンは総じて、カメラが激しく動きすぎ、
何が起こっているのか把握できない時がしばしば。
そして、誰も服も破れなきゃ怪我もしない、あまりにもキレイな世界がまた不自然。

ルパンと組むキーパーソンが男性だった事は評価したい。
ゲストキャラは女のみってのは固定観念の極みだと思うし。
あ、あと喫煙シーンが多かったのも良かった。

私としては、この映画は、近年のTVSPの類似品に過ぎない。
感想を述べるのはこれで止めておく。
さあ、パワァコミックスやコバルト文庫やゲームブックetcを読み返そう!\(^o^)ノ

それでは。また次回。

再生は不死鳥のように。

2012-10-29 | ルパン三世
『ルパン三世』TVSP『血の刻印 永遠のmermaid』のDVDを借りて見る。

不二子・五ェ門・銭形と、三人もの大幅なキャスト変更に、
ずっと食わず嫌いしていた。
だが、新しいTVシリーズまで出た以上、思いきって眼を向けた。
それで率直な感想。

こんなにワクワクしながら画面から目を離せなかったのは何年ぶりだろう。

ストーリーは常套(オーソドックス)だ。
ルパン達が伝説の秘宝を巡って戦って、ゲストキャラの女の子を救い出す。
逆に言えば、ここ数年は、この基本的な内容さえ成り立っていなかったのだ。

クォリティが上がった理由は明らかだ。
新キャストの面々が、文字通り若返ったためだ。

おかげで、脚本も演出も、近年の制約から解き放たれた。
メインキャラは全員公平に、力一杯、走り、跳ね、吠え、喘ぎ、暴れまくれるようになった。
人死にの場面がシビアになった事、キャラ同士の馴れ合いが減った事、
伏線の張り方が丁寧になった事etcも、無関係ではあるまい。
きっと、労力を割く余裕が、制作側に生まれたんじゃないかと。
いやホントに面白かったわ。うん。

これなら、変装ネタの解禁にも期待できる。
ルパンが化けた偽銭形と真銭形の鉢合わせだって蘇る。

最終的には、次元も、そしてルパンも、いずれ新しい魂に代わるだろう。
その時にもまだ、自分がファンであり続けられますように。
どうか、来月放映の回でも、このレベルを保ってくれますように。
さて、次は『峰不二子という女』も借りるかな……。

それでは。また次回。

『ルパン三世』のコンサートに行ってきました。

2012-02-24 | ルパン三世
ただいま『ルパン三世』テーマ曲CDをヘビーローテンション中。

きっかけは2/19(日)に、
大野雄二氏の率いるジャズバンド「Lupintc Five」のコンサートに行った事。

日頃、地元のイベントで見飽きてる高台が
その日だけ、至福の舞台(ステージ)に変わった。
何せ、取れたチケットは最前列のど真ん中。
奏者たちは全員、5メートル圏内の至近距離。
指さばきまでカンペキに拝める、その迫力に圧倒される。

コンサートそのものは、極めてシンプルだった。
MC語りも最低限。アニメのネタもほぼ皆無。
90分間、繰り出されるホンモノの音楽に酔った。

それが良かった。

もしかしたら私は、今回はじめて、
コンサートという物を楽しいと思えたかもしれない。
今までの経験は、相性が合わなかっただけなのかもしれない。

そして最後には、あらかじめ買っておいたCDにサインを頂いて帰ってきた次第。

思えば私、アニメの原体験の時点で、こんなイイ曲に触れて育ってきたんだなあ……。
近年のTVSPでも、音楽はあまり批判されてないんだよなあ……。
今までスルーしてきたTVSP最新作のDVD、思いきって見てみようかなあ……。

そんな事を考えてる今である。

それでは。また次回。

頭脳戦、敗北。

2010-10-22 | ルパン三世
TVSP「the Last Job」でのダメージを癒したくて、
DS「ルパン三世 史上最大の頭脳戦」の新品を買ったのが7月。
3ヶ月ほど経った今もまだ、5時間程度のプレイのまま、途中で止まっている。

ステージ4で早々に、自力で解けなくなり、攻略サイトから目が離せなくなり、
そしてステージ10で完全に挫折した。

「レイトン」のような謎解きゲームだという触れ込みから始めたら実際は、
あくまで謎解きはオマケに過ぎず、部屋からの脱出アクションがメインだった――
と知った瞬間、全てが終わった。

何せ当方、「マリオ」での1匹目のクリボーを踏めずに終わる奴なのだから。
警備員の一瞬の隙をついて箱を運んで上に跳んで……なんて私には無理。

パズル自体も、易しい難しいと語る以前のレベル。
不二子のスカートに息かけて下着を見ろなんてのを、まさかパズルと呼ばないでほしい。

以下、「ルパン」ファンとしての意見。
ストーリーの方も不自然すぎる。
というのも、話の中で動いてるのはルパンだけだから。
次元は銃でしかない。五ェ門は刀でしかない。
不二子は人質でしかない。銭形は警備システムでしかない。
あと、ゲストキャラの美女もやっぱり居る。けど居るだけ。
立ち絵も雑。BGMは常に激しく鳴り続け、まるで集中できないし。

ついには、結局コレもパチンコの宣伝作品なんだという情報を知ってしまって。
……。

買うんじゃなかった。

それでは。また次回。

ルパンを忘れない。

2010-02-14 | ルパン三世
『ルパン三世』TVSP『the Last Job』を見る。

ただし、あくまでも義務感で。片手間に流し見た。
そして、見終わったその直後に、データを消した

今回ばかりは、とうとう何も感想が思い浮かばない。
完全カンペキに思考停止してしまっている。

よりによって風魔忍者なんてネタを安易に使われた時点で、この作品を論じる価値は無い。
あの「霧のエリューシヴ」とやらに続いて、またも過去を無残に汚されたのだから。

登場人物たちは、いったい何をしたかったのか。意味が分からない。
ルパンを始めとするメインキャラ全員、紛い物にしか見えない。
私の目の前にいるはずなのに。彼らには存在感からして、無い。

恐らく『ルパン三世』も、私の中では、もう終わっていたのだ。
遅くとも、『コナン』でのあの時――2009年9月――と同時に。

幸いにも、アニメの『ルパン』は、既に最終回をその手に得ている。
「カリオストロの城」と「さらば愛しきルパンよ」の2編を。

本当のルパン達は、もっと違う「時のカケラ」を紡いでいるだろう。
私たちの知らない所で、胸の躍るような冒険をしているだろう。
たとえ創り手側に、どれほど犯されようとも、
私たち受け手が忘れずにいる限り、彼らは死なない。
大好きですよ。これからも、ずっと。

だから。だから。改めてお願いします。
今度こそTVSP制作を止めて下さい。それだけが今の願いです。

それでは。また次回。
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ルパンのいない夏。

2009-09-07 | ルパン三世
9月の第1週が過ぎて。そういえば今年の夏は「ルパンTVSP」が無かったなと思い出す。
詳細を調べているうちに見つけたのがこちら。

今年の夏はルパンが来ない!!!! 前編 後編

話を読むに、視聴率が上がらない、製作費が足らない、スタッフが揃わない、
の三重苦スパイラルの結果だそうで。
ひとまず「ルパンTVSP」は、あの「コナン」とのコラボレーションがラストだったようだ。

コレを知った瞬間。安堵してしまった自分がいた事に、驚いた。
見られなくなって残念という気持ちは無い。終わって良かったと思うばかりだ。
もうこれで、ルパン達が汚される事は、ないのだから。

「ルパン」の映像は、20世紀中に終わるべきだった。
映画「くたばれ!ノストラダムス」が公開された時に終わるべきだった。

「DEAD or ALIVE」や「GREEN VS RED」辺りには、
創り手の気概を感じ取れたけど。他はせいぜい並程度。(※主観です)

ここ数年は、本当に拷問だった。
(精神年齢の)幼すぎるヒロインの連発、次元たちがアイテム扱い、
アクションシーンは騒々しいだけ、変に社会派に走ろうとする、
まるで棒読みの芸能人を使う、レギュラー声優は発声自体できてない、
挙句に旧シリーズのプロットまで踏みにじられて。泣けた。

ルパン達は、やっと脱出できたのだ。年に一度の収監から、脱獄できたのだ。
今までありがとう、ごめんなさい。おつかれさま。
でも、さよならだけは言いません。きっとまた、ひょっこり帰ってくると思うから。
その時は、余計な事を考えずに楽しめる作品である事を、信じています。

それでは。また次回。

青セビロ・赤セビロ。

2009-02-15 | ルパン三世
OVA『ルパン三世 GREEN VS RED』のDVDを見る。

結論から言えば。ワケ分からない作品であります。

時代は近未来。
世間には、「ルパン三世」を名乗る人物が、同時に無数に存在していた。
実は「ルパン」というのは、特定の一個人を指すのでなく、
その行為や現象に与えられる称号に他ならないのだ。

その「ルパン」達に加わった新顔・ヤスオ。
緑の上着とワルサーを手に、彼は「ルパン」を名乗り始める。
謎のお宝・アイスキューブを狙うが、そこに別の「ルパン」が現れた。

いわゆる青セビロを着た「ルパン」と、いわゆる赤セビロを着た「ルパン」と。
二人のルパンが戦う。真の「ルパン」の名を賭けて――。

……という、あらすじからして、公式ガイドブックを読んで、それで初めて分かった事。(汗)
そもそもエピソードが時系列順に並んでないし、説明も足りないため、非常に困るのだ。

とてもじゃないが、今までのあらゆる設定の『ルパン』作品を
全部把握&許容してるようなファンでもなけりゃ、設定からして意味不明

でも。そんな奇特な奴(例:私)なら、こんなのもまた“アリ”かもしんないとも思ったり。
いわゆる「押井版ルパン」(※企画倒れになった幻の作品)の完成形を拝めるという意味でも興味深い。

だから。もしも、と夢想する。
もしコレが、山田氏から次の声優への橋渡し作品だったらと。
もしそうだったら、『ルパン』シリーズの歴史に残る記念作になっていたかもと。
ただし、もっとマトモな展開に整える事が前提で、ね。(苦笑)。

それでは。また次回。

可もなく不可もなく。

2008-07-28 | ルパン三世
『ルパン三世』TVSP。
今回の『Sweetlost night』では、本編そのものとは関係のない感想ばかりが頭に浮かんだ。

ゲストキャラの声ってば『冬のソナタ』かよとか。
そういや「ルパン“が”誰かに変装する話」はともかく、
「誰かがルパン“に”変装する話」を見られなくなって久しいなとか。
ルパン&次元の掛け合いは健在だなとか。


……というように、冷静に2時間見られた理由は。


今回の自分、先にネタバレを知ってしまっているから。
コンビニエンスストアで見つけた漫画(コミカライズ)版で。全部。
今までは目を逸らしてた、読売新聞の「試写室」もチェックしてしまったし。
(やっぱり案の定、ネタバレされてた)

つまり、自分の中の期待は、それほどまでに低くなってしまってるわけだ。
何年も不出来な作品が続いた事で受けた傷は、予想以上に深かったわけだ。


個人的には、今年の『ルパン』は、この『美しき薔薇乙女/セブンドールズ』の方がお気に入りだったりする自分。
ファンの間で、こんな良作も作られている事もあるし……
来年の夏こそは、素直にワクワク楽しみにしていたい。
絶望せずに、希望を持っていたいものだ。

それでは。また次回。
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