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好事家の世迷言。(初代)

※はてなブログ『好事家の世迷言。(続)』へ移転計画中。

調べたがり屋の生存報告です。

命を説いた人が命を奪ってる話。

2018-09-16 | 物語全般

映画『エレクトラ』のDVDを見る。

『シビル・ウォー』からの箸休めのつもりで借りた。

パッケージ裏の紹介文を見る分には、
『エレクトラ』は『デアデビル』のスピンオフだそうだが。
この作品、『デアデビル』を踏まえたら意味不明になってしまう。

デアデビルは、自分を支えてくれたエレクトラに死なれたから、
復讐したかった相手を敢えて殺さなかった。
なのに、当のエレクトラは謎の秘術であっさり生き返ってる上、
自ら殺し屋として活動しまくり殺しまくり。
何だこれって言いたくなった。この人、記憶喪失にでもなってるの?

そもそも、彼女を救ったその秘術の名前が、
よりによって「キマグレ」なんて言う。
だから恐らく、秘術の国って日本なんだろうけど、
だったらもっと意味ある日本語を見つけてほしかったよ映画スタッフ。

アクションも、全体的に画面が暗かったりして分かりにくい。
後半のバトルは、昔のクリネックスティシューのCMを思い出して
仕方なかった。

何だったんだろうな、一体。

それでは。また次回。


MARVELヒーロー大量加入、そして分裂。

2018-09-14 | 物語全般
映画『シビル・ウォー キャプテンアメリカ』のDVDを見る。

すっかりMARVEL STUDIOSの掌に踊らされ、
シリーズ分岐点の一つであるこの作品に、とうとう手を出した。

大いなる力に対して、大いなる責任をどうやって果たすか。
あるいは、いわゆる「モブキャラ」の人権はどう扱われるべきか。

大作を名乗る以上、避けられない永遠の命題に、MCUもまた正面から立ち向かっている。
私の場合、この辺について深く考えると、限りなく心が塞いでいくので、
申し訳ないが横に置かせてもらう。
……私がヒーローものが苦手である理由もこの辺なんで……。

それでもこの映画を見ようと決めたのは、
アントマンが活躍してるというネタバレを知ったから。
いざ見たら確かに中盤、空港での乱戦は興奮した。
しかも、まさかブラックパンサーまで活躍してるとは。
それに、何だその、スパイダーマンがスゲー可愛い(笑)。
ホームカミングが初登場と思ってた私にはサプライズだったし、
「お喋りな少年」のイメージが強い私としては快哉を上げた。
……今まで見た映画たちの彼は、今一つ性に合わなかったんで……。

さて。今作から、キャップと社長は別行動。
『インフィニティ・ウォー』でもまだ再会できないという噂は聞いた。
わだかまりの無くなった、平和な皆を早く見たいです。

それでは。また次回。

続・護りたいものがあると、人は強くなれる。

2018-09-10 | 物語全般
映画『アントマン&ワスプ』を劇場へ見に行く。

ここで告白。
私はMARVEL好きになってきていながら、MCUの本流を把握していない。
具体的には『シビル・ウォー』以降に触れてない。
だって、キャップと社長が仲違いしてるの見たくないんだもん(←わがまま)。

故に恐らく、この映画で相当のネタバレを食らってしまってる、と思う。
「ドイツで」「キャップと一緒に」「アイアンマンと戦って」
「大きくなって」「逮捕された」……って認識で合ってる?

閑話休題。
何はともあれ色々あったらしくて、主人公のスコットはFBIの監視下で軟禁生活。
そんな折、縮小スーツの開発者ピム博士の妻にして、
ワスプことホープの母、ジャネットが生存している事が明らかになる。
が、そこに、物体をすり抜ける能力者・ゴーストがスコット達を狙う。
更にそこに色々と他の人たちの思惑も重なりまくる。

劇場では、私含め概ね、笑い声が上がっていた。
我慢しきれずにクスクスって感じの。いわゆる「シリアスな笑い」多め。
映画を直に見てもらった方がいいので、詳しくは隠しておく。

ラストは、みんな幸せになる!……と言いたい、のだが。
エンドロールの後のパートでまたも不穏の流れ。
手放しのハッピーエンドを望むのは駄目ですか無理ですか。
こうなったら『シビル・ウォー』と『インフィニティ・ウォー』だけは
見なきゃいけないか……って考える時点で踊らされてるな自分。

楽しい話を見たいから、ワスプがどんなキャラか分かったのを機に、
とある作品をマラソン視聴しようと決めた。いずれ感想を書けるといいな。

それでは。また次回。

親子は人生最初の他人、が我が信条です。

2018-09-03 | 物語全般
『プリンセス・トヨトミ』(by万城目学)、読了。

この度が二度目の万城目作品……だったが。
かつての『鴨川ホルモー』と比べると、大幅に評価は下がる。

まず長い。
会計検査院、大阪の歴史、辰野金吾etcの説明は、まるで百科事典を引き写したようだ。

それほど長い説明を要するのは、ひとえに「大阪国」に説得力を持たせる努力と私は見るが。
問題は、それでも(orそのせいで)、説得力を感じなかった事。
大阪の一部の人間だけが知る「大阪国」は、何もかもがナンセンスなのだ。文字通りの意味で。

「大阪国」の人々の動向はスパコンで管理してるそうだが、あらゆる意味で無茶である。
で、その「大阪国」が具体的にやってる事は、何もない。
豊臣の末裔、今や最後の一人となった少女を守る、といっても何もしてないし、出来てない。
事情を慎重に確かめる事もなく、各々の嘘と誤解と勘違いが爆走した結果が、
本の最初のページにある、「大阪が全停止した」という事態。

で、最終的には、会計検査院は情にほだされた形で、「大阪国」を看過する。
そんでもって、「大阪国」という秘密結社ごっこはカンペキに秘匿され、
他県にも他国にも一切知られず続いていく……。
私としては、ぽかんと口が開いてしまった。
無理だろ。それ。いくらなんでも。

後で調べたら、映画版はキャラの性別から変えてしまっている問題作だそうで。
見るのは止めておく。
『鹿男あおによし』は評判いいから読もうかな。

それでは。また次回。

『カメラを止めるな!』を観ました。

2018-08-17 | 物語全般
映画『カメラを止めるな!』を劇場へ見に行く。

自分としては珍しく、ブームというのに乗ってみた。
拝見している「破壊屋ブログ」さんがオススメしていた事から気にかかっていた矢先、
千葉でも上映が決定したと知り、休みを縫って見に行ってみた次第。

実を言えば、しばらく二の足を踏んでいた。
「ゾンビ映画」を扱っている、という説明におののいていた。

けれど。見た後は、あったかい気持ちに満たされた。
映画が後半へ進むにつれ、満席に近い観客たち皆で爆笑。
ネタバレしないよう語るなら、「ぽん!」の天丼ギャグは忘れられない(笑)。
映画好き、物語好き、そして創作好きには、映画のタイトルでもある
「監督」の台詞が、心に刺さるだろう。

最後に注意事項。
スプラッタ映画の経験値ほぼゼロの私には、
腕すぱーん、首すぱーん、鮮血ぷしゃーetcを見るのはキツかった。
あと、前半は、手ブレの激しい画面を注視してると結構酔う。
この2点だけお気をつけて。

それでは。また次回。

処刑するから「パ」ニッシャーです。

2018-08-12 | 物語全般
映画『パニッシャー』のDVDを見る。

因みに2004年版。
本当は 最初の1989年版を見たかったが、
地元のTS○TAYAに置いてなかった。

主人公はFBIの潜入捜査官。
過酷な任務を終えて、親戚揃って休暇を満喫していたら、
敵であるギャングに逆恨みされ、家族を皆殺しにされた。
警察の捜査も進まない事から、彼は独りで決着をつける復讐鬼となる。

復讐での仮住まいで知り合った隣人たちとのやり取りは、
あらゆる面で印象深い。
心温まる場面もあれば、思い出すだけで痛くなる拷問の場面も。

最終的に主人公は復讐を遂げ、自らも死を選ぶ……方が、
物語として引き締まる。
が、この出来事の後も主人公は生きる。
と言いますか、そこから「パニッシャー」のキャラが確立するわけだ。

なお、コレの後に作られた映画は、
より原作通りの設定になってるそうだが、
見るのは暫く先になりそう。
暴力シーンがより派手になってるという噂だから……。

それでは。また次回。

X-MEN・辻褄合わせのフラグ回収作業。

2018-07-11 | 物語全般

映画『X-MEN:アポカリプス』のDVDを見る。

時系列としては、『フューチャー&パスト』の続きであり、
旧三部作直前やZEROの時代をやり直してる形になる。
つまり、やっぱり世界観はヤヤコシイままである。

敵は分かりやすい。
古代から生きるミュータント「アポカリプス」。
調べたら、ケーブルの身体を冒すテクノウィルス(機械化病)と関係ある奴でもあるそうで。

その敵を巡って起こる出来事たち。
言ってみれば、トゥルーエンドを確定させるフラグ回収作業という感じ。

サイクロップスはつつがなく入学し、同じく入学してるジーンと仲良くなる。
チャールズはモイラと再会して両想いになる。そんでハゲる。
ストームは黒髪から銀髪になる(髪形はモヒカン)。
マグニートーは家族を設けるも失い、悩んだり改心したり忙しい。
セレブロも戦闘機も出てくる。
そして、ミスティークことレイブンが頑張る。
ウルヴァリンも出てくるが……結局ウェポンX計画やられちゃってる。
まあ、それ以外にアダマン骨を得る手段ないんだろうけど、ちと哀れ。

さて。新旧三部作、計6作を全部見た今だから言ってみる。
このシリーズって、そもそも最初にシリアス全振りの世界観にした事が
失敗だったんじゃないか。原作は漫画、即ち娯楽なのだから。
楽しい物語に、シビアな意見を挟むのが、創り手の腕の見せ所だろう。
それに、こうしてマラソン視聴でもしないと、設定を覚えきれないのも困る点。
公開のリアルタイムで全作品を把握するのは至難の業だ。
……『デッドプール』がヒットした理由、少しだけ分かった気がする。
後日その辺について一節ぶつかも。

それでは。また次回。


X-MEN・運命の収束する時。

2018-07-09 | 物語全般
映画『X-MEN:フューチャー&パスト』のDVDを見る。

以下の破線内は私の空想です。
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公開当時、MARVEL実写の嚆矢だった『X-メン』。
役者の演技や映像美などで好評を得る。

が、最終作と銘打った『ファイナルディシジョン』で、
メインキャラの多数が死亡ないし無力化という非常事態発生。
なのに、シリーズは終わるどころか、まだまだ続行。
その後、前日譚や後日談での後付設定がムジュンを増やすという一大事。

そこで制作側は、本作で決断した。
「今までの作品を、すべて『なかったこと』にする!」
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以上、私の空想終わり。

旧三部作→ZERO→ファーストジェネレーション→SAMURAI……と、
以上、計6本のマラソン視聴のゴールが本作である。
けれど、それだけ耐える価値はある。
私のような「時間移動もの」の好きな人は特に見るべし。

ストーリーはシンプルだ。
何やかんやでバッドエンドルートに入ってしまった歴史を改変するため、
タイムリープしたウルヴァリンと、チャールズ達が頑張る話。

最終的にウルヴァリンは、「人間とミュータントが共生している世界」に到達する。
ジーンもサイクロップスも平和に生きてる。めでたい。
描写からの判断では、ZEROの出来事も無くなってる可能性が高い。
……って事はアレ? ウェポンXIの件はどーなるんだ? まあいいか。

マラソンがんばった自分。
けど、まだ続く。『アポカリプス』まで行きます。

それでは。また次回。

ウルヴィーNIPPON傷心旅行編。

2018-07-08 | 物語全般
映画『ウルヴァリン:SAMURAI』のDVDを見る。

思い返せば、公開当時、見ようかと一瞬思った作品の一つだ。
見なかった当時の私は、正解だった。
予備知識ナシで見たらコレ、サッパリ分からない事必至。

本作は基本的に、ジャックマン氏によるウルヴィーに萌える映画だ。
デッキブラシだ―!とか、ラブホ入った―!とか、和服だ―!とかetc。

それ以外の点では、その、いわゆる壁投げしたい。
正直に申し上げて、今まで見てきた『X-MEN』全体も、
あまり好みではないんだが。本作は特に性に合わない。

まず、本作の舞台は日本ではない。
超常の者、YAKUZAとNINJAが支配する、異郷「NIPPON」である。
だが、長崎や東京などの景観は、実際の日本ロケのため、
我が頭は大いに混乱。

そこまでなら、まだネタとして苦笑いで済んだが、
事件の黒幕が判明した下りは……ごめん無理。
戦争の時代を生き抜いた男が、自分の命を救ってくれた人や、
自分の家族たちに、ああも卑劣な行為をすると思えないし、思いたくない。
海外の人に、あんなの日本人って認識されるの嫌だ。
私としては、ユキオがどんなキャラかを勉強するっていう
当初の目的を果たせたからそれでいいんだけど。あれはなあ……。

そして、エンドロール後の展開に「???」となった。
ローガンじゃなくても「どういう事だ?」言いますわアレは。

次の『フューチャー&パスト』でマラソン視聴が終わる。あと一息。

それでは。また次回。

X-MEN・歴史2周目開始。

2018-07-07 | 物語全般
映画『X-MEN:ファーストジェネレーション』のDVDを見る。

因みに原題は『FIRST CLASS』。
後にプロフェッサーXとなるチャールズの、
「最初の授業」という意味合いか。

予備知識や先入観ナシで見る分には、なかなか楽しめた。
セレブロ(初期型)で同胞たちを捜し、地道にスカウトして、
能力制御の練習をする辺りはとても好き。
一方、現実のキューバ危機(1962年)が扱われた事は、
個人的には複雑な気持ち。
レーガンとフルシチョフ、ほか一般の人々が頑張った事実を忘れちゃならん。

私は、いわゆるセンス・オブ・ワンダーに触れたいのだ。
登場人物たちが自らの機転で、難局を逆転するのを見たいのだ。
争って戦うのはあくまでその手段。殺し合いは論外。
どうせ、憎い相手を絶滅させても、
残った面々でまた対立して、同じ事を繰り返すだけなんだから。

ところで、この作品、今まで見た三部作とはつながってない、
仕切り直しのリブートの2周目、と私は解釈している。
公式では全部つながってる上での前日譚としているそうだが、
……それは無茶ってものでしょう。

早く『フューチャー&パスト』を見たい。
が、その前に『ウルヴァリン:SAMURAI』も見ねば。

それでは。また次回。