実写版映画『アラジン』を劇場へ見に行く。
字幕にするか吹替にするか直前まで迷って、最終結論は吹替。
一緒に見た仲間内には、「日本語の方が分かりやすいものね」と
猫かぶったが、本心は無論、「山寺さんの無双ぶりを聴きたいから」。
結論を言えば、予想を超えた感激が待ってましたとも。
ストーリーは、アニメ版とほぼ同じ。
魔神ジーニーに願いを叶えてもらうアラジンの物語。
人の価値は肩書きのみならず、心の強さで決まるというテーマは、
やはり胸が熱くなる、
と、ここで、この度の映画ならではの特徴を挙げておきたい、
それは、実写ゆえに「人間」がジーニーを演じている事。
自由になりたいという願いはアニメ版と同じでも、
そこに更に「普通の人間になりたい」という願いが重なる。
王女ジャスミンの侍女・ダリアとの絡みに何度も微笑ましくなり、
そして最後、伏線が収斂したと気づいた瞬間の感動たるや。
本作は冒頭から既にクライマックスだったと思い知った。
緋色の鳥(と私は呼ぶ)ことイアーゴも印象に残る。
ほとんど主人に素直に従い、独自のお喋りがないのは
正直なところ寂しかったが、後半のあの巨大化パワーアップは迫力満点。
私の中の、SCP-444-jpの外見イメージはアレで決まりだ(笑)。
後日、キネマ旬報シアター辺りで音感上映やってもらえないだろうか。
あの歌声を含む音響を、よりハイレベルの環境で聴きたくてならない。
何度も言うが、今年は本当に、映画が豊作です。
それでは。また次回。