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好事家の世迷言。(初代)

※はてなブログ『好事家の世迷言。(続)』へ移転計画中。

調べたがり屋の生存報告です。

第五元素のファンタジー?

2020-02-17 | 物語全般
映画『アナと雪の女王2』を劇場へ見に行く。

最初にお断り。
今回の内容、あまり好みじゃなかったです。

今回も付き合い。
まだ上映してるから見に行きたい、と誘われて。
そして、やっぱり後悔した。

見終えた直後、改めて思い知った。
私にとってこの作品は、前作の時点で完結してたという事を。

基本的に周りを傷つける事しか出来ない特性。
そのマイノリティな能力には、因縁も理由も目的も根拠も運命も何もない。
今ここから、これからどうやって活かして生きていく事が大切た、
というテーマが、当時の自分には強く刺さったのだ。

そのテーマが今作で打ち消された。
エルサの能力は、実は四大元素を統べる第五元素の具現だったという、
ありふれたファンタジーに落ち着いてしまった。

ただ、地水火風をまとめるのが氷雪というのは、
オカルト好きとしては首を傾げざるを得ない。
強引な後付けが、残念でならない。
まだ銃(=火薬)のない世界観でダム建設できるなど、
時代設定からしてあやふやになってきてるし。

自分の中では、この映画は無かった事にしたい。

それでは。また次回。

再読の妙。

2020-02-16 | 物語全般
『佇むひと』(by筒井康隆)、読了。

角川文庫の「リリカル短篇集」。

全20話収録。
うち、14話が既読だった

全集などで順番に読んでるわけでない故、起こる現象だが、
それにしてもダブリが多い。
それでも、再読してもまた改めて楽しめている時、
作者の筆力を思い知らされる。
いいものは何度触れてもいい。展開知ってても面白いんです。

本命は表題の『佇むひと』。
言論統制されたディストピアもの。
政府に逆らった者は、街路樹として植物化されてしまう。

人は「木人」(これで一文字)に。
犬は「木犬」に。
猫は「木猫」……じゃなくて「木苗」になる、という調子。

最後の『母子像』は読後感が悪く、辛かった。
ただ、既読の作品も悲劇は多い。『下の世界』とか『底流』とか。
少ないページ数で、どんな世界の出来事なのかを実感させる筆力は、
やはり流石という他ない。

それでは。また次回。

知らない人の知らない恋愛。(批判注意)

2020-02-13 | 物語全般
映画『ラストレター』を劇場へ見に行く。

最初にお断り。
私としてはこの作品、徹頭徹尾理解不能でした。
知人に強く薦められて見に行って、そして激しく後悔した。

もともと自分、恋愛ものは非常に苦手である。
我ながら、色恋沙汰どころじゃない人生送ってきてるからかもしれない。

そもそも登場人物の人となりが分からなかった。
出来事の中心にあるのだろう人物に、具体的なエピソードがまるで無い。
何だか知らない人が、知らない人と駆け落ちして暴力振るわれて心身病んで、
子供残して自殺して、その子供への遺書が答辞の原稿だった……
って認識で合ってる?

その中心人物を挟む男女もまた分からない。
問題を先送りして後手後手に回り続ける男。
問題に向き合わず他人のせいにし続ける女。
ある種お似合いだと思いました。

それから個人的に一番納得できない事。
犬を、命を、家電みたいに買うんじゃないよ。
登場人物を徒歩で歩き回らせるためのアイテム扱いするんじゃないよ。

それでは。また次回。

(追記。後日、小説版を読了。意味の分からない話ではなくなった。
一段と苦手な話だと理解した)

喜劇と悲劇は紙一重、という話。

2020-02-01 | 物語全般
映画『パラサイト 半地下の家族』を劇場へ見に行く。

行く時間をなかなか確保できず、見るまで時間がかかった。
(TOHOシネマズ限定のため、地元では上映してる場所が無い)
それにPG12という年齢制限も、ためらう原因だった。
それでも「ネタバレ厳禁」という宣伝に惹かれ、
錦糸町まで足を延ばした。

遠出した甲斐は、総じて報われたと思う。
感想を大ざっぱ且つ端的に言えば、韓国版『万引き家族』となろうか。
貧困層の家族が、富裕層の家族の使用人枠に取り入っていく、
のが差し当たっての筋書き。
物語の前半は、ややブラックながらもコミカルで、
笑い所も少なくない。

それが後半で反転する。
クライマックスでは、どこぞの惨劇アニメもかくやという、
真っ赤っかな世界、凄絶な事件が繰り広げられる。
しかもその事件を、子供が目の当たりにするという下りは、
正視するのが厳しかった。

後の情報によれば、上映館数が少ないにも関わらず、
興行は順調のようで。
流行の作品を見られたのは幸運だったかもしれない。

個人的に印象に残ってるのは、作中の韓国料理の「チャパグリ」
(字幕では「ジャージャーラーメン」)。
一度、輸入食材店で、乾麺探してみたいと覚書。

それでは。また次回。


世の中、楽しめた者が勝つのだ。

2020-01-24 | 物語全般
映画『カイジ ファイナルゲーム』を劇場へ見に行く。

私にとって、このシリーズにハズレ無し。
分かりやすく楽しめて、いい気分で劇場から出ていける。
娯楽作品として、これ以上の喜びがあろうか。

この度の第3作は、ストーリーのスケールは大きい。
何とカイジ、日本経済を救ってしまう正義を発揮。

主人公陣と敵陣との、逆転逆転また逆転の騙し合いに胸が躍る一方、
社会は名も無き一般人の力で動いているという論には、
ちょっと『レゴ ムービー』を連想した。

ただ、世間様のレビューを見回すと……あんまり評判よろしくないようで。
脚本が粗いとか、カイジのキャラが違うとか、中国版の方が良いとか。
「作者が主人公のアイデンティティを完全に壊し尽くした作品」を、
一度ならず見てきている私としては、羨ましい。
そういうーー普通のーーレベルで批判できるファンは、幸せだと思う。
自分は楽しめた。まずはそれで充分だ。

それでは。また次回。

アホな宴とおばーちゃん。

2020-01-14 | 物語全般
映画『世界の果てまでヒャッハー!』のDVDを見る。

『真夜中のパリでヒャッハー!』の続編。
日本では『パリ』より先に、こちらが先に公開されたそうで。

原題は『BABY SITTING 2』。そのまま。
と言っても、本作には子供は出てこない。
今回トンデモナイ体験をするのは、ヒロインの祖母である。

舞台は、ヒロインの父が経営する、”エコ路線”のリゾートホテル。
フランク達は、鍾乳洞探検のアクティビティに参加するが、
そこからまた、あれやらこれやら色々あって。
彼らが行方不明になってる最中、カメラだけが発見されて。
捜索の手がかりとして、ヒロインの父らはそのカメラの動画を見る事になる。
ひたすら無軌道に遭難し続けるアホな一同を。

少し考えれば分かるが、
普通に街で暴れてた前作『パリ』に比べれば、
遙かに危機感増している。
フランクはじめ、一同は本当に何度も死にかける。
ヒロインの祖母も例外ではない。
(ただし、ばーちゃん自身は寧ろ楽しんでる)

遭難の途中では、森の奥に住む原住民の方々も多く登場。
お互い一切自重しない、まさに異文化コミュニケーションが炸裂しまくる。

こうしてラショー氏の作品を複数見て感じたのは、
どんな環境や境遇の人も根本的に対等だという考え。
だから全キャラ全員ギャグ要員になる。微塵なまでに容赦なく(笑)。

更なる関連作品『アリバイドットコム』も、いずれ見ようと覚書。

それでは。また次回。

アホな宴と男の子。inパリ

2020-01-12 | 物語全般
映画『真夜中のパリでヒャッハー!』のDVDを見る。

実写シティーハンターで、フィリップ・ラショー氏の名前を知った。
気になった事は調べたい性分から、
同じラショー氏が監督&主演etcをこなす『ヒャッハー!』シリーズを見てみた。

……って、コレは脱線になるが、インパクト大のタイトルだ。
因みに原題は『BABY SITTING(子守)』。分かりやすい。
ストーリーも分かりやすい。
主人公・フランクは上司から、息子さんのレミを一晩世話するよう命じられる。
その晩は、フランクの誕生日当日。
それで、フランクの所に押しかけた悪友たち、サムとアレックスと、
元恋人のソニアと、あれこれ有ったらしく。
翌朝帰宅した上司とその妻は、荒らされた無人の家で、
残されたカメラの動画で、その顛末を見る事になる。
ひたすら無軌道に遊び続けるアホな一同を。

実を言うと私、見ている最初の内は、そのアホっぷりに乗りきれなかった。
が、やがて、フランク達と時間を過ごすレミの様子に、
どんどん感情移入していった。
フランク達は良くも悪くも、レミを子供扱いしていない。
だからこそ、レミにとっても彼らは、最高の仲間になり得たのだ。

自分としてはコレは、笑えるよりも、じんわり泣ける映画に入る。
続編の『世界の果てまでヒャッハー!』も然り。
詳しくは後日に。

それでは。また次回。

予想は当たり、期待は外れる。それが悲劇。

2020-01-07 | 物語全般

映画『すみっコぐらし』を劇場へ見に行く。

もともと自分は、ちっちゃい、まるい、かぁいいマスコットキャラ達に目がない。
だから、異例のヒットという評判から、
試しに見てみようと気軽に赴いて。
結果、こてんぱんに打ちのめされて撃沈した。

これは、私が最も苦手とする「登場人物たちが不幸に苦しめられる悲劇」だ。
実をいえば、はじめから或る程度の予想はしていた。
メタ的に考えて、番外編に出る新キャラは本編には加われない。
だから別離のビターエンドだろうと。
けれど、その予想をどうか裏切ってほしかった。
終盤、異界を隔てる障壁を突破してくれと私は祈っていた。
やっと真の相棒を持てた、ぺんぎんに救いをと。
けれど、その期待も結局のところ裏切られた。

こういうオチの物語なら、愛らしい低年齢キャラ使ってほしくなかった。
少なくとも別れる片方は、笑顔でいられる「大人」でないと、
私には耐えられない。
ひよこのページに仲間を増やしたなら、
例えばエピローグで、ぺんぎんの夢に、ひよこがお礼を言いにくるとか、
そういうフォローもして下さいよ制作側さん……。

忠告。私のような「悲劇」が鬼門の人は見ない方がいい。
見るなら覚悟して。

それでは。また次回。


漫画に引かれてサメ映画を見る。

2020-01-06 | 物語全般

映画『シャークネード』のDVDを見る。

何度か書いてるが、もともと自分は、いわゆるパニックものは苦手である。
だから、今回のような「サメ映画」を見た事も今までなかった。

きっかけは、週刊少年ジャンプ『チェンソーマン』で、
この映画が取り上げられていたから。
サメ、台風、爆弾、そしてチェーンソーといった、
モチーフが全て同じだという話から。

見た結果、確かにモチーフ「は」同じだった。
が、それ以外の要素は全く違う。

サメ達と戦う主人公は、
自分自身よりも赤の他人を優先する正義漢。
送迎バスの子供たちや、老人ホームの入居者たちに全力を注ぐ。
そして終盤、とうとう自らの身をなげうって人々を守ろうとする……と、思わせて。
ここから先は、実際に見てもらった方がいい。
人がサメに食われて真っ赤になったりならなかったりは確かに恐ろしいが、
主要キャラが「みんな幸せになる」少年漫画の世界が最後に待ってます。

それでは。また次回。


筒井康隆、渾身エロ小説。

2019-12-22 | 物語全般

『魚籃観音記』(by筒井康隆)、読了。

全10話収録の短編集。
1997~2000年作の作品群。

このところ読んでいた筒井作品から打って変わり、読みやすい作品が並んだ。

個人的なお気に入りは、『建物の横の路地には』。
どうおぞましいオチが付くのか怯えていたから、
平和な話でホッとした。

逆に、タイトルの時点で危険に満ち満ちているのが、
『分裂病による建築の諸相』。
オカシイ建物を論じている書き手自信が一番オカシイというオチ。

ヒトならざる者の生き様を書く『ラトラス』は、
『幻想の未来』を思い出した。

なお、表題の『魚籃観音記』は、筒井氏渾身と思われるエロ小説。
女性姿の観音と、西遊記の孫悟空とがヤッてる、それだけの話。
この場では、一読の価値はあるとだけ述べておこう。

それでは。また次回。