Ribbon cafeブログ

中味はコテコテの喫茶店でござります。

名残惜しや・・芸術祭&ムービー

2009-09-09 18:32:29 | 映画

Photo 13日で大地の芸術祭も終了となる。

昨日は「ストームルーム」と「再構築」という鏡で出来た家を見に行った。

「ストームルーム」は昔、歯医者だった家を使用している。

そこの一室で夕立の雨宿りをしている感じ。

ガラス窓を雨がつたい、雷鳴が響き天井からは雨だれが落ちてくる。

部屋の片隅には歯型が残されていてクレゾールのにおいが漂っている。

じっと座っていると不思議な感覚になる。少し怖いような懐かしいような・・・一人きりでじっといつまでも座ってみたい感覚になった。

写真は「再構築」という鏡の家。

鏡にまわりの景色が映り込み何ともいえない異空間を作り上げている。景色のうつろいでまた違う顔を見せてくれるのだろう。


午後からは十日町シネマパラダイスで「マン・オン・ワイヤー」(綱渡りの男)というドキュメンタリー映画を観る。
1974年にあのワールド・トレード・センターのツインタワーを綱渡りで渡ったフランス人大道芸人の話。2008年のアカデミー最優秀長編映画賞を受賞している。

地上411メートルを命綱なしで45分間、8回も行き来するというクレイジーな男と、それを手伝った友人たちの話。

当時の実際の映像と彼らのインタビューで構成されている。

いかにして警備をかいくぐり1トン近い機材を運び込むのかなど、現実には無理としか考えられない計画を立てやりとげてしまう。

この映画を見ると、人間には「不可能」ということはないのでは、と思う。

常識外れの情熱と夢を持ち続けることができれば・・。


見終わってふと、「彼の綱渡りは、あのツインタワーの現存する姿を人々の目に焼き付けるためにあったのではなかろうか」なんて思ったのだ。

この「至上、最も美しい犯罪」がなければこれほどタワーのニュース映像も残ってはいなかったと思う。この巨大タワーが20数年後、テロの標的とされることなど想像もできなかったと思うが、何か見えざる手に導かれたのかもしれない・・

なんて考えすぎですか?

*今週11日で上映終了です

コメント (2)
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