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背中に鍼

2006-07-21 14:36:03 | 腰痛日記
昨日、初めて「鍼」を打った。
腰の痛みはかなりいいが、今度は背中と肩が痛い。
それにつられて「腰も悪いんだよ~」と、腰も余計なことに主張し始めたようで、散々なことになってしまった。

一昨日「腰もですけど、背中と肩も痛いんです」というと、背中と肩に先生が手を置く。
ぐいっと肩に親指(だと思う)で押されると、「痛い、痛い」と思わず下を向く。
先生が触りもしないのに「ぐきっ」と左肩から音がし、「どうしたん?ストレスがたまっているんじゃないですか?」と言われる。
「そうかもしれませんね・・・」
力なく答える。
「今日は背骨の調整はやめておきましょうか。余計に疲れますよ」
私の頭にタオルをかぶせ、額と首の付け根をぐいっと回す。
「痛い・・・」
「あ、ごめん」
「いや、大丈夫・・・」
ストレスがこういった形で、身体に出るらしい。

そして昨日。
早く帰宅した夫に子供を押しつけて、夕食の支度をし、汗臭いのでシャワーを浴びて着替え、夕方6時過ぎに整骨院に行った。
こんな時間に来るのは珍しいので、先生が「今日はお父さんがいるの?」と言った。
「はい。明日から夏休みなんで、これから日中は自由に外出出来ないから・・・」
「長い40日間が始まりますね」
「はい・・・」
「腰が悪い?」
「いや、腰も悪いけど、背中と肩が痛い」
診療台で横になっている私の背中をそっと触る。
それだけなのに痛くて「痛い・・・」と上半身を反らす。
「ちゃんと上を向いて寝てます?」
心配そうに私の顔をのぞき込む。
「いえ・・・寝てないです・・・」
そう。
子供が出来てから、妊娠期間も含めての9年間、ほとんどまともに一人前の布団で一人で寝ていない。
40日近く入院していたので、その間はきちんとベッドで一人で寝ていたが、あとはまともに「仰向け」の状態でほとんど寝ていないような気がする。

先生が「鍼、打ったことありますか?」と言う。
「いえ、無いですけど・・・。痛くないですか??」
怪訝そうな顔で答えると「思っている痛さの10分の1ぐらいの痛みなので、そんなに痛くないですよ」と言われる。
「・・・背中のボタン、外してもいいですか?」
ちょうど飾りボタンが背中に付いて、上部を紐で結ぶタイプのスモックを着ていた。
「これ、外れませんよ。紐なら外してもいいですけど」
「あとでちゃんと結びますから」
と、ひゅるひゅると紐をほどかれて肩から背中がむき出しになった。
消毒をし、鍼を刺していく。
「痛くないですか?」
「いや、大丈夫です」
「今、1本入りました。全部で10本打ちます」
・・・10本も打つのかよ!!
予想外に痛くなく、たまにチクッとする程度。
紙や葉っぱで手を切る方が、よっぽど痛い。
「今、10本打ちましたけど、痛みとかなにかありませんか?」
「いや、別に無いです」
「じゃあこのまま10分間、待っていてください」
自分の背中で、何が起こっているのか、まったく見えない。
10分間そのまま横になり、肩と背中がむき出しのままじっとしてる。

・・・あー、情けない。
こんな格好、誰にも見せられないよ、まったく・・・。
それにしても、シャワー浴びて着替えてきてよかったな・・・。

とまぁ、そんなことを考えていたら10分経ち、再び先生が来た。
「どうでした?」
「大丈夫でした」
「じゃあ、今から鍼を抜きます」
いつ抜いたのかも分からないぐらい、痛みはない。
「消毒しますけど、ちょっとしみますよ」
鍼を抜いた後の背中に、消毒液が塗られる。
「これ、ちょうちょ結びでいい?」と、先生が上着の紐を結んでいる。
「あ?はい。あ、どうでもいいです」
ここにきて初めて恥ずかしさが全面に出て、動揺してしまう。

背中を触ったときに「気持ちいい」と感じるのと「痛い」と感じるのとでは、「痛い」と感じる方が良くなくて、ストレスや乳酸など、身体に良くないものがたまっているので、「痛い」と感じるそうだ。
鍼は、その毒(という表現もどうかな?)を出すような形になる。
私の場合、ストレスも疲れもたまり、それが解消できないままの状態らしい。
「今は風船がパンパンに張っている状態なので、どこかで空気を抜いてやらないと、爆発したときが怖いですよ。そうなる前に、治療したりストレスを発散させた方がいいですよ」
・・・やっぱりなぁ。
日頃からストレスがたまっているとはなんとなく感じていたのだが、ここに来てエライ目にあったので(理由は言わずもがな)、身体に顕著に症状が現れた。

これってどうすればいいんだろう。
この状態で、夏休みを乗り切れるのだろうか・・・。

それにしても鍼は気持ちよかったな・・・。
自分の身体と精神の状態が、はっきりいって自分でも分かるほどよくない。
風船が破裂する前に、なんとか手を打とう。