炎と水の物語 2013 Apprehensio ad Ignis et Aquarius.

広大な宇宙を旅する地球。私たちは今、どの辺にいるのでしょう. 

湖と火山の伝説 インドネシア編            4月16日改訂

2005-04-12 | アジア・太平洋地域
本日、活動が活発化し、立ち入りが規制された、インドネシア ジャワ島、バンドン近郊の火山タングクバン ぺラウ山( Tangkuban Perahu )にも、湖と火山活動の関連について、意味深長な伝説があります。以下は、伝説の概略です。

「 昔、母親と結婚を望む王子がいた。(王子は相手が母であることを知らない。)神々は、これを忌み、何とか止めさせようと、王子に、大きな湖を造り、婚礼の巨大カヌーを浮かべることように命じた。

王子は河を塞き止め、広大な湖水を作り上げてしまい、湖上に婚礼用の巨大なカヌーを浮かべたが、
神々は、火と水と雷を発して湖水を破壊し、婚礼に参加した者をことごとく滅ぼした。
転覆したカヌーは、タングクバン プラウ山となって、今に残っている...。」 
タングクバンプラウ火山の起源伝説「サン クライアング王子譚」ナショナルジオグラフィック版と少しちがいます。

前回の、フーキヌス湖は、水位の変化や建設工事と地震の連動性を暗示するものでしたが、このインドネシアの伝説は、湖水の誕生と、火山活動の関係を示しているようにも思えます。
これと似た伝説が、北米のオレゴンや、日本の東北地方の火山にもあります。 拙ブログ St.Helens

現在は、この伝説の山、タングクバン プラウの麓に、巨大ダム ジャティルフールダム( Jatiluhur Dam )が完成し、首都ジャカルタへ、水と電気を送っています。
ちなみに、バンドンの地名は、インドネシア古語で、「ダム」の意味とのことです。

☆今日は、スマトラ島でも タラン火山( Gunung Talan )が噴火、当局は地元住民に、避難命令を出しました。

-ご参考-
伝説は、『知られざる地球』ナショナルジオグラフィック 1985年より 
・拙ブログ ・阪神淡路大震災から12年

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