炎と水の物語 2013 Apprehensio ad Ignis et Aquarius.

広大な宇宙を旅する地球。私たちは今、どの辺にいるのでしょう. 

最近の土砂災害の傾向と対策 ( 高砂に人命注意 ) ライフケア

2009-07-21 | アジア・太平洋地域
 各地で、梅雨末期の洪水・土砂災害が相次いでいます。
私が、自分の目で見た雨による災害増幅の原因の一例を紹介しましょう。

 当地では、最近、堤防や土手に、除草剤をせっせと散布しています。
私が借りている畑近くの堤防の基部や、川の護岸上部に、毎年せっせと自治体の手で、除草剤が散布されています。

 一昨年秋の大雨では、そうした除草剤を散布した、護岸や道路脇が侵食され、復旧工事が行われました.
除草剤を散布した所は、植物が生育しないため土壌はボロボロで、ちょっとした水の流れでも、すぐに侵食され、どんどん崩れて行きます.

 現場は、野球場のすぐ横のほんの少し低くなった所で、そうした所に、それとなく除草剤を散布してありました。ここは、雨量が増えると、水の通り道となり次第に侵食されて、道路の舗装を侵食し、続いて同じく除草剤を撒いてある、護岸に流れ込み、それを崩して行きました。

 今年からは、除草剤を撒く量も増え、面積も広がり、とうとう国交省が管理する堤防の基壇にも、自治体が、散布を始めました。国交省の河川管理事務所も、見てみぬふりを決め込んでます。
洪水が堤防に達する時は、さぞ見ものになるだろうと、地元では、注目をしています。

 実は、この堤防のすぐ裏側には、地元自治体が売り出した、新興住宅地があります。
最近は、老人施設、幼稚園、公立図書館、スポーツ施設も建てられています。 こうした場所は、少し前までは洪水のたびに水没した河道なのですが、役所が安全をうたい文句に売り出しているためか、何も知らない他所からの人達が、徐々に新しい家が建てています。。。。

 山の方にも、異変が見られます.数年前から、山の急斜面の木々の葉が、秋でもないのに急に変色して枯れる現象が、見られます。遠くから見ていると、山の一画が急に変色して時ならぬ、黄葉が起きるのです.
現場に、ヤブをかき分けて登って見ると、下草から高木まで一様に枯れかかっています。あたりは薬臭い匂いが立ちこめ、鳥も死んでいます。干ばつなどで枯れたのではなく、山の急斜面の一画に、突如、こうした黄葉が起きるようになりました。山奥の崖のふちや砂防ダムの上流で急に、広範囲に木々が枯れる現象も見受けます.

 今日の山口県防府市での「 災害 」の陰に、時ならぬ「 黄葉 」箇所は、目撃されていなかったでしょうかい。。。

* 2009年7月21日 裏山が崩れた 山口県防府市 「老人ホーム ライフケア高砂 位置図. 
老人ホームの東の、等高線下から三本目に溜池の印がある。ここから老人ホーム「 ライフケア 」まで、枯れ沢が、伸びているように読み取れる....
* 国土地理院 2.5万分の1地形図 老人ホーム ライフケア付近.地図閲覧サービス 2万5千分1地形図名:矢田(山口県)
老人ホームの東側、標高130m付近に砂防ダムの印が見える。 この砂防ダム周辺の地形図植生記号に注目。 


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2 コメント

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こんばんわ! (荒野人)
2009-07-26 00:09:46
YUZOUさんでいいのでしょうか?
はじめまして。

「高砂に人命注意」。言いえて妙ですね。
いくつかの記事を読ませていただきました。

勉強になります!

ぼくと違う視座が、唸らせますね!
また来させていただきます。
これからもよろしくお願いいたします。
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命名の由来 (YUZOU)
2009-07-27 05:11:47
 荒野人さん、ようこそ(^^)! コメント、ありがとうございます。

 国土地理院の地形図などを見ますと、「ライフケア高砂」南東の裏山には、枯谷が4つほどあり、全てライフケア高砂に向いていますね。
 集中豪雨の時は、この施設に向かって沢水や土砂が集中するのは、明らかであり、その命名の由来だったのではないでしょうか。

 全国に、ライフケアに類した施設が、まだあるとすると、予想される様々な災害を、「示唆」する命名と考えられ、入所者に、不当な保険金が賭けられている可能性も心配してしまいますね・・・
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