伝説の歌番組・夜のヒットスタジオを語る

伝説の音楽番組「夜のヒットスタジオ」の22年間の足跡を通じて、日本の歌謡界が最も輝いていた時代を振り返ります。

【改訂版】歌謡曲黄金時代と夜のヒットスタジオ-曲目リスト(42-2) 1975年9~10月②

2008-05-16 | 夜ヒット/曲目(改訂・増補版) 75~76年

<1975年10月6日(第361回)>
・朝刊 グレープ
 詞・曲:さだまさし R:1975/08/25 HC:28位
※同年11月25日リリースのLP「コミュニケーション」にも収録されている。LP版ではラジオの交通情報の効果音が曲中に挿入されており、このバージョンに関しては、実際の交通情報との混同が起きる虞があるとして要注意歌謡曲の指定を受けている
・気がかり 黒沢年男
 詞・曲:中山大三郎 R:1975/10/01 HC:46位
・慕情 由紀さおり
 詞:菅 三鶴 曲:平尾昌晃 R:1975/09/05
◆第26回(75年)NHK紅白歌合戦出場曲(7回)

<1975年10月13日(第362回)>
・深夜劇場 中条きよし
 詞:吉田 旺 曲:浜圭介 R:1975/08/25 HC:50位
ささやかな欲望 山口百恵 
 詞:千家和也 曲:都倉俊一 R:1975/09/21 HC:5位
◆第4回(75年下期)FNS歌謡祭・音楽大賞 優秀歌謡音楽賞受賞曲
美しい愛のかけら 野口五郎
 詞:山上路夫 曲:佐藤 寛 R:1975/10/21 HC:2位

<1975年10月20日(第363回)>
・やけどしそう 山本リンダ
 詞:伊藤裕弘 曲:馬飼野康二 R:1975/10/25
・島の女 欧陽菲菲
 詞:林 春生 曲:フィリピン民謡/森岡賢一郎<編> R:1975/10/-
・あゝ人恋し 森 進一
 詞:阿久 悠 曲:浜 圭介 R:1975/10/10 HC:28位
◆第17回(75年)日本レコード大賞歌唱賞候補ベストテン入り曲
◆第26回(75年)NHK紅白歌合戦出場曲(8回)
「いちご白書」をもう一度 バンバン
 詞・曲:荒井由実 R:1975/08/01
 HC:1位(1975/10/27-12/01)
◆年間チャート(75年)13位(45.8万枚)、同(76年)31位(29.3万枚)
<バンバン>
 
71 年、「ジャッケルズ」を脱退したばんばひろふみが、今井ひろし・高山弘(現・巌)と共に結成したフォークグループ。同年、シングル「何もしないで」でレコードデビュー。73年の「永すぎた春」リリース後、高山が脱退し、新メンバー2名を入れ4人編成で活動するなど試行錯誤の日々が数年続いたが、75年、再びばんば・今井のデュオ編成に戻った後に発表された同作品が、ラジオの深夜放送から人気に火が付き、最終的に約70万枚を売り上げる大ヒットとなり、人気フォークグループとして台頭。その後も「縁切寺」「霧雨の後突然に・・・」などの秀作を発表したが、77年に解散。ばんばはその後、関西を主な拠点として、同曲のヒットする前より担当してきた「セイヤング」(文化放送)、「MBSヤングタウン」(MBSラジオ)<※何れもアリスの谷村新司とのコンビで担当>などの人気深夜番組を中心にラジオパーソナリティー、そしてソロのシンガーソングライターとしての活動を開始。一方の今井は解散とほぼ同時に芸能活動からは引退している。
<「いちご白書」について>
①1970年に公開されたアメリカ映画。原題は「The Strawberry Statement」。同年のカンヌ映画祭審査員賞受賞作品。
② (映画化の経緯)1968年4月に、遊園地を軍事関連施設を建設するために立て壊す計画が持ち上がったことを発端として、コロンビア大学内で学園紛争が勃発し、地元ニューヨークを始めとして、全米を巻き込んでの大規模な闘争へと発展した。この闘争の参加した当時19歳のコロムビア大学生、ジェームズ・クーネンの紛争体験記を原作として、スチュアート・ハグマン監督により映画化された。
③(物語の概要)話しは基本として学園運営側・国家権力とそれに反抗す学生たちの駆引きの中で巡り合った主人公のボート部の学生・サイモン(演:ブルース・デイヴィソン)と闘争のリーダー的存在であるリンダ(キム・ダービー)の恋愛の進展ぶりを中心に進行してゆく。基本的にはあくまでもイデオロギーを重視した作りではなく、青春映画の一つとして製作された経緯もあり、全編を通じてソフトなタッチで学園闘争の一部始終が描かれているが、クライマックスでは、それまでの物語の空気が大きく変わり、臨場感溢れる警察当局による一斉検挙のシーンが展開。このシーンは70年代初頭の米国青春映画の中でも屈指の名シーンとして世界中の多くの映画ファンに強い印象を残した。
<楽曲について>
 曲の基本的な内容は卒業を間近に控え、これまでの学生時代を回想するという「青春の断片」を綴ったものであり、朴訥としながらもリアリティー感のある歌詞が、この曲に歌われている内容とほぼ同じような経験を経てきたであろう当時の学生たちからの共感を得、それが大ヒットへとつながる原動力となった。

<1975年10月27日(第364回)>
・あれから一年 おさだたいじ 
 詞:千家和也 曲:彩木雅夫 R:1975/09/-
・朝食 小川美希 R:1975/09/-
・ラスト・シーン アン・ルイス
 詞:竜真知子 曲:穂口雄右 R:1975/11/-
・愛していません 八代亜紀
 詞:ジェームス三木 曲:野崎真一 R:1975/10/25 HC:48位
傾いた道しるべ 布施 明
 詞・曲:小椋 佳 R:1975/10/21 HC:5位
◆年間チャート(76年)37位(27.0万枚)
◆第4回(75年下期)FNS歌謡祭・音楽大賞 最優秀歌唱賞受賞曲
 ※前作「シクラメンのかほり」に続いて小椋佳が楽曲を提供。  

【司会】 芳村真理・三波伸介


(参考)この頃の主な出来事
・10/15 プロ野球・セントラル・リーグの広島東洋カープ、球団創設26年目にして念願のリーグ優勝。他方、巨人は球団創設以来初の最下位転落。
・10/27 郷ひろみ出演のTVCM、「わたし作る人、ぼく食べる人」が女性グループから男女差別を助長するものとの指摘を受け放映中止に追い込まれる。
・10/31 昭和天皇、公式記者会見の席上、「原爆投下はやむを得なかった」等と発言。  


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