カクマの難民の中には、キャンプの認可当局からの目に見えない妨害が続き、移動の権利が侵害されていると感じている者がいる。地域住民と違って、カクマからケニアの他の場所に合法的に移動しようとする難民は、移動申請書を提出しなければならない。その際、移動の目的の他にも、諸々の情報を記入する。そういう情報を集めるのは、難民には計り知れない多くの理由があるのだろうが、これにより、時には移動が許されないこともある。 . . . 本文を読む
カクマ難民キャンプ用語では、「インセンティブ(報奨)」と「給料」は区別されている。適切な資格と能力を持ち国際組織によって雇用される難民は、給料でなく「インセンティブ」が支払われる。インセンティブは、難民ではないカウンターパートの給料よりはるかに低い。難民に、同一労働への同一賃金を得る権利は与えられているだろうか? . . . 本文を読む
ニューヨークに拠点を置くNGO、米国難民移民委員会(USCRI))が先頭に立って行っている人間倉庫反対キャンペーンは、世界中で難民の状況を変えつつある。世界中からの加盟済みNGO 130以上と、3人の米国上院議員を含む著名人がキャンペーンに加わった。 . . . 本文を読む
情報は力である、そして難民生活に影響する諸問題の情報を難民と共有することはきわめて重要なことだ。難民の地位決定監視団体、RSD Watch(www.RSDWatch.org)は、難民の地位を決定する手続きの中で難民に自覚を促し、難民の権利を擁護するための情報を広めることを目的にした組織だ。 . . . 本文を読む
アフリカ人の親に、子供達を叩くのはいけないことだとわかってもらうにはどうしたらよいだろうか。アフリカ人の親は自分たちの経験から、子供を叱るには叩くのが唯一の方法だと思いこんでいる。そういう親たちに、子供はみな愛情深く諭され叩かれない権利があるのだと、どう説明したらよいだろうか。最近目の当たりにした事例だが、ある母親は子供が言うことを聞かないからと食べ物や着る物を与えず、ルーテル世界連盟の子供の権利擁護室に行って面倒を見て貰えと、子供に命令していた。 . . . 本文を読む
子供達は疲れ、やせこけ、年より老けてみえる。彼らの顔の表情から、未来の生活に希望を持っていないことがわかる。カクマ難民キャンプの至る所で、家事の働き手は子供達なのだ。私はこうした子供達に会い、その生活についてインタビューする機会を得た。その結果、大部分の若者は労働に喜びを感じていないこと、かろうじて生計をたてるためだけに働いていることがわかった。 . . . 本文を読む