アルメニアのパシニャン首相(2023年3月)=ロイター
アルメニア外務省は8日、ロシアが主導する旧ソ連諸国の軍事同盟、集団安全保障条約機構(CSTO)の活動について、2024年は資金拠出をしない方針を示した。
ロシアのインタファクス通信などが伝えた。
CSTOの活動への資金拠出を停止することで、アルメニアの「ロシア離れ」の動きが一段と鮮明になった。
アルメニアが脱退に向けた動きを進める可能性もある。
アルメニアのパシニャン首相は3月、CSTOがアルメニアの領土防衛を支援しない場合、CSTOから脱退するとの考えを示していた。
同氏は23年11月のCSTO首脳会議を欠席していた。
アルメニアは20年にアゼルバイジャンとの紛争が再燃した。同国領内で、アルメニア系住民が独立を一方的に宣言していた歴史的係争地ナゴルノカラバフを最終的に奪還された。
アルメニアは紛争の再燃を巡ってCSTOから支援を受けられなかったとして、ロシアを批判してきた。
CSTOにはロシアのほか、アルメニアやカザフスタン、ベラルーシなど旧ソ連諸国が加盟する。
日経記事2024.05.09より引用