石鎚山から剣山まで四国の屋根 四国山脈を辿ってGPSログはつながっているけれど
京柱峠から南側、高知県の山々を歩いてつなげてみようと
石鎚山系~稲叢山~陣ヶ森~工石山(高知市)~国見山(本山)~明神岳
そして鉢ヶ森~大ボシ山~奥神賀山~小桧曽山~剣山系へとつなげてきたログ
残っていたとても中途半端な未踏部分を今回、歩いてきた。
(地図 クリックで拡大します)
JR繁藤駅から少し北 国道32号線から西又河野線へと入ってすぐにある
河野川橋を渡って右手(南側)の電力の施設(だと思う)の広場に邪魔にならないように駐車させて貰った。
以前下見に来た時に市町境界線通りに取付くのは難しそうだったので
境界線の南の尾根からにしようと地図を見ながら考えていた。
その尾根の端っこに丁度階段があったので少し登ってみると大きい岩の下にお地蔵様が祀られていた。
9:46
お地蔵様の岩場を回り込むと植林帯の尾根筋にはハッキリとした道がついていた
最初の目標地点の標高点・637を目指して尾根を辿って行く
しばらく登って国道32号の戸手野あたりから見える伐採地の上部へと出た
明神岳や国見山(本山)から笹ヶ峰(土佐町)
そして工石山が見えているはずだけど・・・よく分からない。
ズームして写真の左の方が戸手野の自動販売機がたくさん並んだ喫茶店がある辺り
西側は伐採された斜面で見晴らしが良い
振り返って南側の展望 穴内川がぐるっと蛇行している。
出発地点も良く見えた JR繁藤駅の上の方に甫喜ヶ峰へ行くときにある寺院も少しだけ写っている。
馬酔木の少しピンクがかった花がかわいい。
最初の目標地点の標高点・637に到着(左写真)と進行方向(右写真)
10:33
標高点から見た南にある甫喜ヶ峰は稜線に風車が建っているので
分かりやすかったけど、この写真だとよく見えないので
トリミングしてみた。
先へと進んで地図には載っていない廃道になった作業道へと出た。
尾根と平行に通る作業道をしばらく辿って咲き始めたアセビや
独特の芳香で嗅覚にその存在と春を知らせてくれるヒサカキの花を眺めつつ
再び尾根に乗ってしばらくで大豊町と香美市の市町境界の尾根に乗った。
10:50
市町境界からは進行方向は、ほぼ北になるんだけれど
感覚的には少し右手に折れて進んで行く 尾根の下にはさっきの作業道が続いている。
途中にあった小さい石柱は造林関係のだと思う。
思っていたより歩きやすい尾根で助かる
しばらく進んで最初の三角点に到着
四等三角点:トノシノ畝 726.6m
三角点の周りは灌木などが刈り払われて広場になっていた。
11:01
アップダウンを繰り返しつつ先へ 岩場が出てくると変化があってちょっとたのしい。
岩場に架けられたハシゴは林業関係者が置いてあるのかな?
それとも岩場の上部になにか祀られているのかな?
と思ったけど周り込んでみてみると何もなかったのでやっぱりただの残置みたい。
標高点・716を過ぎて等高線の間隔が広くなった場所に出ると作業道の終点に行き当たった
11:34
使われなくなった作業道は一面にマツカゼソウのドライフラワーや
小さい馬酔木が茂っていたり倒木があったりした。
尾根を歩いていると冷たい風が西斜面から吹き付けてきて寒かったので
尾根直下の東側の作業道は風が当たらないのがうれしい。
途中展望が開けて新しく風力発電の風車が設置された杖立山が見えた。
作業道が尾根から外れそうになってきたので再び尾根へと上がると
斜面が急になって岩場も出てきたのでそろそろ地図にある送電線の辺りかな?
と思ったら先が開けて鉄塔が見えてきた。 ちいさい葉っぱは多分ミヤマウズラ
鉄塔の南側の斜面は伐採されていて土佐山田町角茂谷 河野川の支流の谷が望めた
眼前に見えているピークは四等:立瀧Aというちょっと変わった点名 778.1mだと思う。
12:06
鉄塔広場からはあとひと登りで芦谷山
つい最近、地籍調査が入った様子で切り倒された灌木や
刈り払われたスズ竹が散らばって青い荷造りテープが風に吹かれて賑やか。
調査の杭を見るとH30年のプレートが付いていて、切られた枝を見ると
まだ切り口が新しかったのでホントについ最近の様子で
刈られていなかったら薮で歩き難かっただろうなと思うと
いいタイミングで来られたので良かった。
芦谷山に到着 三等三角点:宇戸 992.2m
12:18
山名の由来は山頂の北側にある芦谷だと思う 山頂からは芦谷への踏み跡もあった。
ここまでは初めての道だったけれどここから先の茂ノ森への分岐までは
一度、歩いた事があるので気持ち的にはずいぶん楽で
風が当たらなければポカポカと暖かい日差しを受けて先へ
芦谷山からは植林帯を抜けて 作業道へと出て 12:24
しばらくのんびり歩き 再び登山道へと入る 12:28
登山道へ入ってすぐにかなり使い込まれた様子のアルミ製の水筒が転がっていて
なんでこんな所に?!とツボる。
道はこっちも地籍調査があったようでスズ竹も刈り払われて見通しは良好
でも株が15cmくらい刈り残されていて足元がちょっと危うかったり。
岩場の横を通り抜けて、図根三角点も以前通り広場になっていた 13:07
冬枯れの明るい自然林の尾根道はとても快適 でも吹き付ける風はとても冷たい。
見晴らしの良い岩場は標高点・1135の辺り
頭上にサルトリイバラの茎がアーチ状になっていて要注意!
これに気が付かないで通ると不意に引っかかって大変な目に会う。
振り返るとさっきまで居た芦谷山と辿ってきた稜線を一望 13:17
岩場から少し登ると白い境界杭が見えて右へ行くと茂ノ森へ
香美市境界杭を見て鉢ヶ森へと続く左手へと進む。 13:19
ここからはまた初めての道なのでどんな状態なのかが分からず
時間も読めないので茂ノ森はパス。
倒木が多く避けながら進む 心配だった薮は無くて快適に進める
シャクナゲの岩場を下る標高点・1100の手前の辺りが
ちょっと急斜面で怖かった そしてモリノエビフライ
所々笹が茂った場所も有ったけど概ね良好な市町境界尾根から
少し西へと刈り払われた道を辿ると「高ノ森」の標識があった。
以前、茂ノ森へと登った時に分岐にあった「高ノ森」の案内板を見て
どのピークがそれなんだろう?と気になっていたけれど・・・
三等三角点:茂谷 1222.31m ここがその「高ノ森」なのかな?
14:01
周りはぐるりと密度の濃いスズ竹に囲まれ
三角点から半径2m程が綺麗に刈り払われた三角点広場
地図にある峰地区へと続く西にのびる破線の道も刈り払われていて続いているように見えた。
市町境界へと戻って先へ
岩場からは梶ヶ森が見えた
岩場を抜けて先へと進むとまた広く刈り払われた場所に出て図根三角点があった
標高点・1162 14:21
相変わらず倒木が多いけど笹が刈られて歩きやすい尾根道
ヤマドリの羽ばたくドラムロールの様な音や
鹿が笹の中を駆けて行くガサガサガサという音が不意に聞こえてびっくりする。
四等三角点:灰場 1171.7m に到着
キティさんの標識があった。 14:35
灰場の三角点からは緩やかな登りが続く
鉢ヶ森が近づくにつれて森は荒れ度合が上がって行く感じ
進行方向右手にやっと鉢ヶ森が見えるようになってきた。
先に見えるピークが以前辿った北川渓流からの破線の道との合流地点
そしてまた・・・何故かこんな所に転がっているアーミーちっくな水筒ーーーー!!
なーぜーだー?!
この辺りでサバゲーでも開催されてますか?と笑いつつ先を見ると
北川からの合流点で鉢ヶ森への分岐の目印が見えた
ココまでくれば後は歩いた事があるコースなので一安心
小さくて赤い標識 この標識を設置された方がこの辺りを整備されているみたい。
そのままピークへと進むとスズタケ薮なので案内通りにピークを巻くように道を辿る
14:57
ピークの少し南側の斜面にしっかりとした道がある
四等三角点:牛の首 1235.5mを通過 15:02
左手に梶ヶ森
さっきの北川渓流への分岐から尾根を辿って梶ヶ森へも快適なコース
鉄塔広場に到着 15:13
青空に白い鉄塔が映える 天気は良いけど相変わらず風が冷たい。
鉄塔広場からピークを3つ越えると河野登山口の分岐へ
鉄塔広場からはツツジの森になるけれど鹿の食害で荒れ放題
倒木が多くてなかなか素直に歩かせてもらえない。
枯れたシダ原の四等三角点:立石 1170.2 を通過する 15:38
三角点:立石から少し下ると目の前に鉢ヶ森の雄姿 15:53
河野登山口への分岐
グリコ隊長は鉢ヶ森まで行く気満々で何でそんなにゲンキなんだろう?と思う
今の鉢ヶ森へ行っても荒れ放題だし花も咲いてないし
何度も登っているからと説得して河野登山口へと下山する。
去年の大雨でちょっと荒れ気味の河野コース
作業道へ出る手前で沢を横切る所はだいぶ崩れていて危ない
河野から登ってくると見えないけれど足元がえぐれて
表面の土だけ残っている状態になっているのでご注意を。
作業道を横切る 16:05
岩屋大師 16:19
無事下山 おつかれさまでした。 16:39
距離 13.1km 沿面距離 13.6km 時間6:54
累積標高差 + 1577m / - 1215m
GPSログ クリック×2でかなり拡大
おまけ
河野登山口近くの 四等三角点:中麦 720.5m
今回は全部で7つの三角点を巡ることが出来た。
帰り道で見たミツマタとオドリコソウ
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