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インサイドフォースの発生原理とインサイドフォースキャンセラーの仕組みと使い方

2018-04-13 17:39:48 | オーディオ

レコードプレーヤーのアームには、インサイドフォースキャンセラーの機能があり、カートリッジを交換したときに、針圧に応じたインサイドフォースキャンセラーを掛けている。

そこで、インサイドフォース、インサイドフォースキャンセラーとは、何だ?となる。WEBで調べてもいろいろな諸説が出てくる。

ということで、インサイドフォースの発生原理とインサイドフォースキャンセラーの仕組みを調べてみました。



インサイドフォースの発生原理
・レコードプレーヤーのターンテーブルを右回転させると、レコード盤も右回転して、音溝の凸凹形状を針に伝える。カートリッジに取り付けられた針は、相対的に音溝の凸凹を乗り越えていくので、これを針とレコード盤のいわゆる摩擦として、摩擦によって針にF1の引っ張る力が生じる。

F1の力は、アーム全体に伝わり、またもう一つの支持点であるアームの支点にも伝わる。

・アーム全体に伝わるF1の力を、90度の角度の2方向に分解します。
1方向は、アーム支点と針を一直線に結ぶ線上の力F2
もう一方向は上記に90度の角度の力F3

F2の力は、アーム支点から針に向けて、一直線にアームを動かそうとするが、アーム支点は回転方向しか動かないので、アーム支点によってF2の力は打ち消され、動きの変化は無い。

F3の力は、アーム支点から針の一直線のモノ(アーム全体)を、直角方向に動かそうとする。しかし、アーム支点は回転のみ可能なので、アーム支点を中心にしてアームを右回転させる力(モーメント)に変化する。

これが、インサイドフォースだ。
針とレコード盤の摩擦によって針に生じたF1の力が、アーム支点を中心にアームを右回転させる力となる。

インサイドフォースキャンセラーの仕組みと使い方
バネ等によりアーム支点を中心にアームを左回転させる力を作って、インサイドフォースを打ち消す機能だ。

・針とレコード盤との摩擦力F1は、針圧にリニアに変化(正比例)するから、インサイドフォースも針圧にリニアに変化する。從い、インサイドフォースを打ち消すインサイドフォースキャンセラーも針圧を用いて設定している。


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上記は、故・瀬川冬樹さんの遺稿集に書かれていた記事を参考にしました。ご不明点等ございましたら、コメント欄に記載願います。



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