毎日が好奇心

まずはやってみよう。そこからなにかが、生まれるかな?

バックロードホーンスピーカーを、2Wayシステムにしました。

2023-07-19 00:46:50 | オーディオ

1.7KHzをクロスオーバー周波数にした2Wayフィルターネットワークを自作し、バックロードホーン用スピーカ:FE208SS-HPが低域、ツイーターが高域の2Wayシステムに変更しました。また、ツイーターのホーンを変更して、中域を強化しました。2Wayシステムバックロードホーンの音質を以前と比較し、メリット、デメリットとして評価します。

経緯
新しいバックロードホーン用スピーカを購入し、入れ替えてみたのだが、低域は力強くなったが、中高域は不足している。そこで、今まで使っていたスーパーツイーターをツイーターとして利用して、不足する中高域を補間していた。しかし、バックロードホーン用スピーカーとツイーターの両方から音が出ているので、ぼやけた音が聞こえる。

1. 1.7KHzをクロスオーバー周波数とした2Wayフィルターネットワークを自作

低域側がクロスオーバー1.7KHzのLとCのローパスフィルタ、高域側が1.7KHzのCとLのハイパスフィルタ、減衰量が12dB/Octave、クロスオーバー周波数で-6dBの減衰となる2Wayフィルターネットワークとした。
この2Wayフィルターネットワークは高域側、低域側共に同じ位相変化(同相)をする。そして同相なのでクロスオーバー周波数で+6dBの合成出力となり、周波数特性はフラットとなるようだ。


上半分が低域用LPF、下半分が高域用HPF。空芯コイルは自作した。180x120mmのプリント板の上に端子を立て、配線している。

2. ツイータードライバーD220Tiのホーンを変更
中域も担当するので、ホーン長が長い”HL11-25”に変更した。アルミ製で重さも有り、高級感も有る。
HL11-25 Datasheet:https://www.jbl.com.br/on/demandware.static/-/Sites-masterCatalog_Harman/default/dw491761d0/pdfs/JBL_CORNETA_HL11-25_TRIO_28056047_manual_portuguese.pdf
購入先は”Casa do Som”:https://casadosom.jp/。リーズナブルだ。ドライバーD220Tiも販売している。


3. 2Wayフィルターネットワークの設置場所はスピーカーボックスの上部後方
2Wayフィルターネットワークは、音出しまでスピーカーボックスの上部後方に置いてテストしていた。最終的な設置場所として、スピーカー後部の床上を選んだのだが、ガラリと音が変わってしまった。低域は歪のない低域のみ聞こえ、高域は勢いよく聞こえる。
"なぜだ"と床から離してみると、元に戻る。床下の鉄骨が影響して、空芯のコイルが鉄芯のコイルに変化し、コイルのインダクタンスが大きく増えてしまったようだ。
設置場所をスピーカーボックスの上部後方に戻した。2Wayフィルターの周辺に鉄製品は厳禁だ。

4. 2Wayシステムバックロードホーンの音質
・メリット
中高域がスッキリした。女性ボーカルがボケて聞こえていたのが無くなった。
高域はチタニウム振動板のドライバーを使用しているので、繊細なシンバルの音が再現できるようになった。
十分な低域と、フラットで伸び切った高域が特徴の音だ。

・デメリット
マルチスピーカにして、無くなった音がある。低域の力強さと、楽器等の鳴り初めの瞬間の音だ。
低域は十分に出力されているが、十分に制御されたゴリゴリとした低音ではなく、普通に”ウーン”と鳴る低音になってしまった。
原因は、2Wayフィルターのローパス側に使われているコイルL(2.26mH)だ。低域信号は常にこのコイルを通過するのだが、このコイルの抵抗値が0.9Ωもある。(銅線直径1mm、長さ34m)
パワーアンプのダンピングファクターは500以上となっているから、500とするとパワーアンプの出力抵抗は8/500=0.016Ωとなる。コイルの抵抗値:0.9Ωがいかに高いかが分かる。
FE208SS-HPは大型フェライトマグネットを二枚使用して磁気回路を強化しているが、そのメリットを弱めてしまった。

楽器等の音は複数の帯域の音で形成されているが、鳴り初めの複数の帯域の音が同位相で発音されると、バックロードホーンでは柔らかな瞬間音から始まるが、マルチスピーカーでは乾いたザラつきのある瞬間音から始まる。
ホーンツイーターを使用しているので、発音部分を同じ垂直平面位置に持ってくるのは難しい。また、2Wayフィルターを利用する限り、クロスオーバー周波数に近づくに従い遅れ位相になるから、すべての帯域で同位相で発音するのは不可能だ。



バックロードホーン関連
スピーカー用2Wayフィルターネットワークの設計と自作。フィルターネットワークに使う空芯コイルの設計と作り方。
バックロードホーンスピーカーを、2Wayシステムにしました。
バックロードホーンのスピーカをFE208SS-HPに交換、高音域改善のためにツイーターを追加
バックロードホーンのスピーカーを、FE-208NSに交換しました。
スーパーツィーターを、バックロードホーンスピーカーに追加しました。
バックロードホーン(BH)スピーカーの製作

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

バックロードホーンのスピーカをFE208SS-HPに交換、高音域改善のためにツイーターを追加

2023-04-21 15:16:28 | オーディオ

バックロードホーンのスピーカを、フォステクスのFE208NSからFE208SS-HPに交換して、2週間が経ちました。FE208SS-HPの音質をFE208NSと比較して評価します。そして音質改善のためにツイーター機能を加えました。

経緯
昨年末にFE208NSが生産を終了し、そして3月にFE208SS-HPの発売が発表された。値段も高価だし、これはFE208NSを上回る音質のスピーカーの発売だと期待した。WEBで受付が始まるのを待って註文。3月末の出荷品をゲットできた。

外観
FE208SS-HPをスピーカボックスに取り付けた、

いかつい顔をしている。見るからに力強い音が出そうだ。

FE208SS-HPの音質評価
早速試聴です。3時間聞いて、まともになってきた。3日経って安定したようだ。

・低域
力強くなった。体で感じられる。
現在使用しているDAC(SMSL D300)は、低域が硬い絞まった音を出すので、相乗効果が生じている。

さらに、今までブーンと聞こえていたベース音の、ブの部分が弱まりウーンと聞こえる。低域の歪が消えている。
レコードを再生しても同様だ。低域の歪が消えている。
このスピーカーの最大の改良事項で、アピールポイントだと思う。

・高域
足りない。5.5KHzにピークを持っているので、そこに引掛った音が時々聞こえる。
FE208NSでは普通に聞こえていたので、大きな違和感がある。

スーパーツイータの追加
当方のスーパーツイータは、1KHzまで再生可能なツイータをコンデンサC1:0.22μFでハイパスフィルタリングして利用している。
スーパーツイータを付加すると、高域が大幅に改善するのが判る。
FE208NSの時は、同じスーパーツイータを付加してもほとんど変わらなかった。FE208SS-HPの高域がいかに不足しているかが判る。

この状態で暫く聞いていたが、女性ボーカルの艶、しっとり感が感じられない。中音域までの補正が必要なのでは と考えた。

ツイーター機能の追加
現状、スーパーツイータとしてツイータを使っているので、早速試してみる。

ツイータの音圧レベルはFE208SS-HPより10dB高いので、試しに減衰用抵抗R1:75ΩをコンデンサーC1に並列に付加してみる。中音域から高域までツイータの音が支配した。FE208SS-HPはベース音のみ聞こえる。しかし、音に艶がある。ツイータ機能付加の効果があることがわかった。

FE208SS-HPの低域とつり合いを取る為、抵抗R1の値を高くしていき、結局300Ωとした。
すると、時々音が乱れる。2個のスピーカーから同じ音が出ているからだ。コンデンサC2:0.2μFを抵抗R1に直列に付加し、ツイータ出力を5.3KHz以上とした。

音に艶を感じ、聞き慣れた音になった。音量レベルも下げて聞くようになり、低音域のレベルも下がり、聞きやすい音が復活した。応急処置として、当分これで行こう。

まとめ
FE208SS-HPの購入価格が安かったら、FE208NSに戻していたと思う。今回は、しばらく使ってみよう。
1.7KHzあたりをクロスオーバーにして、2Wayにするのが良さそうだ。



バックロードホーン関連
スピーカーを2チャンネルにする、2Wayフィルタの設計と作り方
バックロードホーンスピーカーを、2Wayシステムにしました。
バックロードホーンのスピーカをFE208SS-HPに交換、高音域改善のためにツイーターを追加
バックロードホーンのスピーカーを、FE-208NSに交換しました。
スーパーツィーターを、バックロードホーンスピーカーに追加しました。
バックロードホーン(BH)スピーカーの製作



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

横浜・みなとみらいに、初日の出を撮りに出かけました。

2023-01-02 00:00:00 | 風景写真

みなとみらいには、沢山の人が初日の出を見に来ました。
風が無いので寒さも和らぎ、空や海が日の出に染まっていました。



























コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

種まきからコーデックス -3

2022-11-22 18:28:03 | 多肉植物

前々回前回に続いて、今年の秋に種まきしたコーデックスの紹介です。すべて冬型です。
現在は、双葉またはアルプカのように細い茎1本の状態です。成長した姿は、検索して見てください。

2022年9月種まき
アルブカ・コンコルディアナ


チレコドン・ワリチー

もう一鉢あったが、全滅しました。

チレコドン万物想

3個芽が出たが、右上の1個だけになってしまった。

2022年10月種まき
アルブカ スピラリス


モニラリア・モニリフォルミス

愛称が"うさ耳"。成長が早く、双葉の上に本葉が見える。

フォークイエリア・コルムナリス

見た目が弱々しい。冬を越せるのだろうか。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

種まきからコーデックス -2

2022-11-20 23:44:29 | 多肉植物

前回に続いて、今年の春から夏に種まきしたコーデックスの紹介です。

2022年4月種まき
・パキポディウム・ホロンベンセ


・パキポディウム・ラメリー


2022年5月種まき
・パキポディウム・グラキリス

春は3種類のパキポディウムを種まきした。ラメリーはよく育っているが、ホロンベンセとグラキリスは弱々しい。
土を間違えたように思う。これからは普通の種まき用土を使うことにしよう。

2022年8月種まき
・ドルステニア・フォエチダ


・ペトペンチア・ナタレンシス

どちらも塊茎植物で、根元の部分が太くなる。現在、まだ生き生きした葉が残っているけど、気温がもっと下がるとどうなるのだろう?


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする