田万川散歩

都会に伝えたい田舎の空気

防災

2011年10月23日 23時35分29秒 | 日記


萩市江崎地区の総合防災訓練が行われ、僕は対象地域ではないものの勤務先の防災担当をしているため今後の自衛に役立てる目的で参加した。

今日集合したのは実際の避難場所ではないところ。というのも、目の前が海。津波警報の想定なのに津波に向かって避難してきたようなもの。もっといえば、ここはちょっとした高潮でも水に浸かる。なので、今日は“いちおう”の避難訓練だった。

今日の訓練に参加して感じたこと、それは津波以上に恐いと感じたことがあった。
訓練に参加したのは208名、その中で僕と同世代の人間は3名。その他はほぼ50歳以上、多くは60歳以上に見える。
訓練に来ている人は元気な高齢者。来ていない在宅の高齢者は計り知れない。
5年後、10年後、この地域はとんでもない高齢地域となる。300人を3人で支えるような地域。これが、いつ来るかわからない津波よりもずっと現実的で恐ろしい「時代の波」であるように感じた。

団塊の世代が高齢者(65歳)となる2015年、その方々がいわゆる後期高齢者(75歳)になる2025年、この現実を本気で何とかしなければならない。

残念ながら東京にいるとこの危機を感じることができない。たまに東京へ帰省すると高齢者に会わずに一日が終わることがあり、とても違和感を感じる。ここでは高齢者にしか会わない日のほうがずっと多い。いくらNHKが福祉や介護の番組をしたところで、世間的に高齢化社会の危機感をあおったところで中央の東京は別空間に過ぎないと、田舎に来て初めてわかった。

僕が住んでいるこの地域はすでに深刻な状態、日本の中でも高齢者問題の先進地域となっている。このことを逆にうまく利用し、今後の日本全体の対策を考えるモデルづくりをしていかなければ。

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