中間玲子のブログ

仕事のこととか日々のこととか…更新怠りがちですがボチボチと。

アイデンティティのこと

2011-08-11 14:26:22 | 授業日記
7月後半以降、更新を怠りがちですが、
その間、色々な行事がありました。
それについても、続々アップしていきます

今日は、前期授業のレポート読破の日です。

最近、ようやくホームページの方を更新しまして、
今更、2011年度の時間割とゼミ生について情報を加えたところです。
時間割から、前期に私がどのような授業に関わったかは
御覧頂けると思います。

それぞれの授業でレポート課題があるのですが、
私の授業ですから、だいたい、
「アイデンティティ」、「生き方」、「自分探し」などが
課題になってきます。
なのでもともと、私にとっては読みたいと思う内容が
レポートとして提出されることが多いです。

読んでいると、
こんな風に考えているんだ、ということを知って、
ほのぼの思ったり、不思議に思ったり、少し切なくなったり、
そして、その書き方、考えのまとめ方に勉強させられたり。
あるいは、考え方を知ることで、こちらの考えも深まったり。
読み応えのあるレポートは、読んでいて楽しいですし、
刺激を受けます。

その中で、こんなことを書いておられた方が
いらっしゃいました。

今、再び「アイデンテイティ 対 アイデンティティ拡散」に
いるのかもしれない、でも、青年期のそれとは違う、という流れで

「「今だからわかる」、
 そう感じられる年齢になるまで生きられたこと、
 今ここにこうして、日々の幸せを感じながら
 生きていられることを本当に有り難く思います」

じーん。。。
きっと色々なことを経験なさったんだろうな、
その渦中では、苦しさや混乱に溺れかけたこともあったんだろうな、
それでもなんとか生き延びて、気づけば、
なんとか心穏やかに生きられるようになっていた、
今でも色々な迷いはあるけれども、
それでも、幸せを感じながら生きていけている、
そんな自分になれた喜び、
そこまで生きてこられたことへの喜び、
そしてそんな自分だからこそ感じることのできる幸せを
日々をかみしめている感じが、なんだか伝わってきました。

・・・妄想でしょうか。

いいえ、誰でも。
(・・・ちょっと古かったでしょうか、by ACです。)

でも、そんなイメージが瞬間、わきあがってしまいました。

青年心理学の授業では、
ものすごく悩んでいる時は
それがずっと続くように思える(=時間的展望の拡散)
それでも、時間が経つと、色々なことが変わる、
という話をします。
その渦中にいる時は、
その苦しみが終わるなんて考えられないようなことでも、
とにかく生きていさえすれば、
ちょっとハードルを上げるならば、
とにかく生きていこうとしていさえすれば、
生きていった先に、
ちょっと彩りの違う世界が見えてくるのです。

生きておられることを喜んでおられるすべての方に、
改めて、そのことは、言祝ぐべきことですよと
お伝えしたいなと感じました