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フランク・ブラングィン展

2010-03-06 23:11:59 | 美術[は]
「フランク・ブラングィン 伝説の英国人画家 松方コレクション誕生の物語」@国立西洋美術館

 ベルギー生まれの英国人画家フランク・ブラングィンのことは、

『★まったく知らなかった★』

 西洋美術館設立のきっかけとなった松方コレクションに深く関わりをもったブラングィンの作品を展示している。絵だけでなく、建築、工芸、壁画、グラフィックデザインなんでもありみたいなマルチタレント。

 ごてごてしたもんが寄せ集まって絵ができているような不思議な雰囲気の大きな油彩画や、ブラングィン原画のエッチング、1時間で描き上げた油彩画《松方幸次郎の肖像》などがよかった。

 夏目漱石の『それから』にも作品が登場したことがあるという。松方は220点のブラングィン作品を所蔵していたが、ロンドンの倉庫の火災で焼失させてしまった。これが残っていたらブラングィンは日本でもっと有名だったかもしれないということだ。


「所蔵水彩・素描展 - 松方コレクションとその後」@国立西洋美術館

 常設展示場新館はリフォーム仕立てで、パン屋の匂いがした。いや、そうではなくて、新館に入る自動ドアを抜けた途端に、ワックスかなんかの薬品臭が、お鍋の中からモワっと漂ってきた。微妙に薬臭いパン屋の匂いである。

 その奥でやってる松方コレクションの「所蔵水彩・素描展」。

 藤田嗣治の《自画像》は藤田の肩越しに、カメラ目線でネコがおんねん。ありそうでありそうもないマンガみたいな自画像が笑える。

 ドガの《背中を拭く女》は大そう難儀な姿勢で背中を洗っている女性が描かれている。あっ! この腕の形はどっかで見たことがあるぞ! あっ! なんかそんな予感がした。


ドガ《背中を拭く女》 + ダリ《内乱の予感》 ≒ 《茹でたインゲン豆で背中を拭く女の予感》

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