ガブリエル・ガルシア=マルケス「百年の孤独」新潮文庫
コロンビアの作家ガルシア=マルケスの50年以上前に出版された長編の文庫化、ようやく読み終えた。あとがき・解説を含めて660ページ、長かった、百年の読書。「改行しろよぉ~」とか思いながら読んだブエンディア家の100年の物語。
読みづらい最大の問題は、百年に渡る一族の名前がややこしいことだ。日本人と違って外国人は親や祖先と同じ名前に「・ジュニア」などを追加したりする命名方法が一般的にある。まさにそれがいやがらせかというほど繰り返される。あの男もアルカディオ、この男もアルカディオ、その男もアルカディオ、あの女もレメディオス、この女もレメディオス、その女もレメディオス。アウレリャノなんか家系図に22人も出てくる。まぎわらしいったらありゃしない。
家の中の出来事からマコンド村の珍事、国の政治を揺るがす大問題まで、さまざまな事件が巻き起こる。そのあたりは割と真面目腐って書いているのに、油断していると突然、魔法のような奇跡のような珍妙な出来事がボソっと語られる。あれ?そっち系?と戸惑う暇もなく、その珍妙の解説もしないまま改行もしないまま普通の文章が続いて行く。そんなありさまなので読みづらい割に次に何が起こるのか気になってしまう。
さらに、一族繁栄の物語だから、というわけかどうかは別にして、性行為のシーンがいっぱいいっぱい出てくるのだ。ほんとにいっぱいいっぱい。それだけで50ページくらい行くのではないか、いや数えてないけど。そういうわけで、ラテンの血が騒ぐ物語である。官能小説が好きな人にお薦め、とはいえあとの600ページは読みづらいので、それ目的ではお薦めしないほうがいいかも。
コロンビアの作家ガルシア=マルケスの50年以上前に出版された長編の文庫化、ようやく読み終えた。あとがき・解説を含めて660ページ、長かった、百年の読書。「改行しろよぉ~」とか思いながら読んだブエンディア家の100年の物語。
読みづらい最大の問題は、百年に渡る一族の名前がややこしいことだ。日本人と違って外国人は親や祖先と同じ名前に「・ジュニア」などを追加したりする命名方法が一般的にある。まさにそれがいやがらせかというほど繰り返される。あの男もアルカディオ、この男もアルカディオ、その男もアルカディオ、あの女もレメディオス、この女もレメディオス、その女もレメディオス。アウレリャノなんか家系図に22人も出てくる。まぎわらしいったらありゃしない。
家の中の出来事からマコンド村の珍事、国の政治を揺るがす大問題まで、さまざまな事件が巻き起こる。そのあたりは割と真面目腐って書いているのに、油断していると突然、魔法のような奇跡のような珍妙な出来事がボソっと語られる。あれ?そっち系?と戸惑う暇もなく、その珍妙の解説もしないまま改行もしないまま普通の文章が続いて行く。そんなありさまなので読みづらい割に次に何が起こるのか気になってしまう。
さらに、一族繁栄の物語だから、というわけかどうかは別にして、性行為のシーンがいっぱいいっぱい出てくるのだ。ほんとにいっぱいいっぱい。それだけで50ページくらい行くのではないか、いや数えてないけど。そういうわけで、ラテンの血が騒ぐ物語である。官能小説が好きな人にお薦め、とはいえあとの600ページは読みづらいので、それ目的ではお薦めしないほうがいいかも。
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