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カラヴァッジョ展

2016-03-23 20:41:44 | 美術[か]
「日伊国交樹立150周年記念 カラヴァッジョ展」@国立西洋美術館

 全作品数が60点ほどと言われるカラヴァッジョの作品が12点と同時代の画家の作品合わせて50点ほど展示。12点来ただけでも多い方だそうだ。1~2点だけでも「フェルメール展」なんていうのよりはマシかも。

 カラヴァッジョは素行が悪くて、暴力沙汰、人殺し、逃亡・・・ワイルドだろぉ?なんて言ってられない、酔っぱらいのチンピラ、まさにゲスの極みみたいな奴だったらしい。そういう人間が逃亡中に描いた作品が後世に高く評価されているという好事例なのではないか。時も国も違う今の日本で、指名手配の殺人犯の作品が好意的に扱われるかどうかは疑わしい。でも、死んだ後に評価が高まる可能性ならあるのかもしれない。それはそれでいいけど300年くらい寝かしておいてくれないと遺族はたまったもんじゃないネ。

 頭に花飾りを付けて片肌脱いだ《バッカス》を見て、ほろ酔いエロ芸者かと思ったり、丸い板に描かれた《メドゥーサ》を見て、劇団ひとりかと思ったり、《トカゲに噛まれる少年》を見て、こっち見てないでトカゲ見ろよ!と思ったり。青少年ばっかり描いていたカラヴァッジョはゲイだったのではないかとも言われている。個人的にはやっぱりヴィーナスの絵のほうが喜ばしいんだけど。

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