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ざっきばやしはなあるき  

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美術とか映画とかなんとなくぶろぐ 

生誕290年 木喰展

2008-07-06 21:24:56 | 美術[ま]
「生誕290年 木喰展 - 庶民の信仰・微笑仏 -」@そごう美術館

 「皆さん。最近、笑ってますか。」
 いやぁもう、おお笑いですわ。バカでヽ(。_゜)ノ

 というわけで、丸まっちく笑っている木喰仏像を見に行ってきた。約130人の仏さんがニンマリしているまったりした会場で、のんびりぶらぶら、ふと目に映るのは、え?ドラエもん? 木喰仏によくある放射状頭光をつけた菩薩などが並んでるコーナーで、後ろから見ればみんなおなじドラエもん。

 円空仏の「俺に触れると怪我するぜ!」という刺さりそうな鋭角なイメージとは反対に、どこもかしこも丸い木喰仏は、突き刺しても凶器になりそうもないつんつるてんでかわいい。あえて凶器にするならば「俺で殴れば怪我するぜ!」ということになる。そりゃぁ木材で殴れば痛そうだ。←なぜに凶器にしたがる


       人は唯 内外ともに まん丸に 柔和忍辱 諸人愛嬌


 仏像のほかに書画も展示されていた。その中に、図入利剣名号というものがあり、「南無阿弥陀仏」などの文字を模様のように装飾のように書いてあってちょっとかっこよかった。

 見物していたらなにやら話し声が流れて来たので、ビデオでも上映しているのだろうと思いながら進んで行くと、にゃんと、特別対談なんてものをやっていた。知らなかった。定員制で椅子は全部埋まっていたが、後ろに立ったまま終りの30分ほどを聞いた。すでに1時間くらい過ぎていたので、木喰に関する話題はほとんど終わっている状態だったが、美術史家、明学教授の山下祐二氏 VS 日本民藝館学芸員の尾久彰三氏の笑いの絶えない対談だった。木喰が67歳のころから、年齢を上にサバを読んで表記していたというような話も出た。だから、 93歳で亡くなった時はホントは83歳だったとかいうわけわからんことになる。とうねん取って下に年齢をサバ読みたがるのが普通なのに、なんでだろ?

 山下氏が、ゾウやチータの木彫り作品を作成する現代作家の三沢厚彦氏を話題に取り上げたら、司会の学芸員が「今日はご本人がいらしてます」と言ったので、山下氏もびっくり。すると立っている俺の目の前の椅子から、あやしげな風体の人が照れながら立ち上がったので、俺もびっくり。←そこにいたのか

 この三沢厚彦氏の展覧会をそごう美術館にて10月4日から開催されるようだ。
参考サイト 西山画廊

 もうひとり山下氏の推している作家、前原冬樹氏も話題にした。空き缶にピラカンサスの花が活けられた立体の写真を見せて、これが一木彫です、と紹介すると、みんな「ぅおぅ!」と叫んだ。前原冬樹氏の展覧会は、おぶせミュージアム・中島千波館で、8月1日から始まる。見たいなぁ。おぶせってどこじゃ?と調べたら、長野県上高井郡・・・千曲川・・・信州中野・・・小布施・・・遠いぞ(;´o`)
木彫 前原冬樹展
おぶせミュージアム・中島千波館

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