『百日紅 ~Miss HOKUSAI~』
監督:原恵一 原作:杉浦日向子
百日紅(さるすべり) : 葛飾北斎の娘、葛飾応為の人生をアニメ化。とっちらかった部屋で北斎と暮らす娘のお栄、父親に負けず劣らず達者な筆遣いで絵を描く。時には父親の代わりに描く。ゴーストライターみたいなものか。しかし「絵に色気が無い」と言われて悩んだり、禍々しい絵を描いたばかりにトラブったりと、まだまだ修行中の身ではある。そんなお栄は自分のことを「おれ」と言う。太い眉毛にも男勝りな性格が表れている。でも、目の見えない小さな妹も真似して「おれ」と言うのはちょっとかわいい。
どこかの展覧会で見た葛飾応為の「吉原格子先之図」はドラマチックな夜景が印象深い。これを含めて3作品くらいしか見たことが無い。実際に残っている作品も多くはないようだ。こんな名品があのゴミだらけの部屋で生み出されたのか。これはアニメだから想像しただけの部屋の景色だが、たぶん、きっと、あのまんまの部屋に住んでいたに違いないと、納得できそうな江戸の街角風景は、見ていて楽しい。ただやっぱり北斎の娘の話だからと、もっと徹底的に江戸絵画の世界を期待してしまったので、ちょっと物足りなさを感じるところはある。
監督:原恵一 原作:杉浦日向子
百日紅(さるすべり) : 葛飾北斎の娘、葛飾応為の人生をアニメ化。とっちらかった部屋で北斎と暮らす娘のお栄、父親に負けず劣らず達者な筆遣いで絵を描く。時には父親の代わりに描く。ゴーストライターみたいなものか。しかし「絵に色気が無い」と言われて悩んだり、禍々しい絵を描いたばかりにトラブったりと、まだまだ修行中の身ではある。そんなお栄は自分のことを「おれ」と言う。太い眉毛にも男勝りな性格が表れている。でも、目の見えない小さな妹も真似して「おれ」と言うのはちょっとかわいい。
どこかの展覧会で見た葛飾応為の「吉原格子先之図」はドラマチックな夜景が印象深い。これを含めて3作品くらいしか見たことが無い。実際に残っている作品も多くはないようだ。こんな名品があのゴミだらけの部屋で生み出されたのか。これはアニメだから想像しただけの部屋の景色だが、たぶん、きっと、あのまんまの部屋に住んでいたに違いないと、納得できそうな江戸の街角風景は、見ていて楽しい。ただやっぱり北斎の娘の話だからと、もっと徹底的に江戸絵画の世界を期待してしまったので、ちょっと物足りなさを感じるところはある。
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