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ざっきばやしはなあるき  

雑記林花或木 Since 2005-01-01 
美術とか映画とかなんとなくぶろぐ 

大日本人

2007-06-03 23:10:19 | 映画[た]

大日本人 オフィシャルサイト

 まっちゃん監督作品。最初から、感動しようという気で見に行ったわけではなく、いったいどういうモノを出してくるのかと言う興味本位で見たので、まあこんなもんかなと、それなりに納得。「ごっつええ感じ」を楽しみにして見ていた松本ファンなら、同じノリで、それなりに楽しめるだろう。シロウト的な間の悪さをつなぎ合わせて、ごっつ間の悪い雰囲気が出来上がっている。そして「大日本人」のしょうもなさも相まって、「珠玉のすべる話」にまとまっている。というかまとまっていない。というかまとまってなくてもいい。この、わざとらしいしょうもなさも、「ごっつええ感じ」っぽい。劇場のあちこちでヒソヒソ笑いが聞こえた。←ヒソヒソかよ。つっこみ所も満載だが、ええやん、コントだし。この映画は、お笑い松本人志ファンに贈る

「松本人志プレゼンツ・ごっつ金かかった感じ・パンツはウンコまみれ!2時間スペシャル」

だと思う。とはいえカンヌに出品するような名作とは違いすぎる。いずれにしても見ないで済ませるわけにはいかなかった。どうせお笑いファンはどっちも見たいのだ。なぜか「監督・ばんざい!」と似たような感想になってしまったぞ。
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東京タワー オカンとボクと、時々、オトン

2007-04-15 23:22:12 | 映画[た]

東京タワー オカンとボクと、時々、オトン オフィシャルサイト

 本を読んで、テレビドラマを見て、連ドラを見ておきながら、映画を見ないわけには行かないってんで、見てきた。中身もほとんどわかっているのにまた泣けた。もうしょうがないな。これで3作の比較ができる。

 映画では、オカンが抗癌剤治療で苦しむシーンが泣けた。息をひきとるシーンはテレビドラマがいちばん泣けた。そこだけは大泉テンネンパーマ洋にしてやられた感じ。でもやっぱりいちばん長く泣けてしまったのは原作本を読んでいたときだったけど。

 オダギリジョーのマー君はなかなかいい感じだった。やたらピンクピンクした変なファッションも、うざったそうなロン毛も雰囲気出てる。大泉テンネンパーマ洋も変なネズミ男な感じがよかった。モコミティはちょっとバリバリの池麺すぎたかも。オダギリだって池麺だが、むさい雰囲気が似合っている。

 若いときのオカン内田也哉子がすごく似ていると思ったら、樹木希林の実の娘だとあとで知り納得。将来はやっぱり、ああゆう顔になるんだろうなぁ。その若いオカンがマー君の大学生活4年の後に、いきなり樹木希林に変貌を遂げていたのにはちょっと笑った。インターバルが短いじゃん。でもオカンはやっぱり田中裕子がいい。

 オトンは蟹江敬三でも小林薫でもいいかな。泉谷しげるはちょっとあれだな。

 ついでに勝地涼って俺にとっては「亡国のイージス」のワイルドなイメージしかなかったので、この映画の役柄にびっくらこいた。

 連ドラ見て、なんか冗長な感じがしていたので、切り捨てるところはスパっと捨てる映画のスピーディな場面展開は心地よい。主題歌は、福山雅治もコブクロもいいけど、BEGINが歌っていた古い曲「東京」がやはり身に沁みる。
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ダ・ヴィンチ「受胎告知」

2007-04-10 22:28:10 | 映画[た]
レオナルド・ダ・ヴィンチ -天才の実像@東京国立博物館

 「モナリザ」が来た時にも見に来たであろう年代の人たちが朝早くからたくさん並んでいた。とはいえ「モナリザ」ほどの勢いはない。本館の「受胎告知」入り口では手荷物検査までして、やたら仰々しい。それなら他の企画展でも手荷物検査すればいいのに。などと思いながらにょろにょろと行列作って「受胎告知」を見た。むかし、ウフィツィ美術館で見たけど、その時はボッティチェルリの「ヴィーナスの誕生」のほうに感動していた。「受胎告知」はダ・ヴィンチ20代のデビュー作だが、やっぱり才能のある奴は最初から凄い。後の世の人々があーだこーだとこの絵に解釈を加えた解説ムービーなども上映している。でも大天使ガブリエルの背中の羽が小さいのが気に入らない。こんなんじゃ飛べないぞ。

 平成館ではダ・ヴィンチの手稿をもとに作られたいろんなもんが展示されている。模型、模造品、解説ムービー、デモンストレーション。なんとか科学館みたいな雰囲気というか、どっかの行楽地にある妙に宗教がかったテーマ館みたいな雰囲気というか、そこはかとなく妖しげである。音声ガイドの88を押してみたら、返却後に展示されている「少年キリスト像」の解説と思われるものが流れてきた。

 平成館1階企画展示室では黒田清輝の作品が展示されていた。切手でお馴染みの「湖畔」もあって、「受胎告知」よりも感動した。黒田記念館は東京国立博物館のすぐそばにあるのに、木曜日と土曜日の13:00~16:00というアタックチャンスみたいな開館時刻にマッチできなくて、無料なのになかなか訪問できないのである。

 ついでに本館2階の国宝室では、カエルとウサギが相撲をとったりするあの「鳥獣人物戯画」が見られる。
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大帝の剣

2007-04-09 00:10:53 | 映画[た]

大帝の剣 オフィシャルサイト

 見る前から、チラシや予告編だけで、これはくだらにゃー映画だろうと想像していたが、それでも見たかった。どんな風にくだらにゃーのかを見たかった。想像通りだった。まあしかし別にがっかりもしない。阿部寛がでかすぎる剣を振り回しているだけで、くだらにゃー雰囲気がぷんぷん出てるし、そういう心構えで見ていれば面白い。くだらにゃーところが面白い。普通に綺麗なお姫様役のハセキョーよりも青年剣士役の黒木メイサがかっこいい。座席の周りを見回すと、ブラッド・ダイヤモンドとは、がらりと客層が入れ替わっていた。
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都路華香展

2007-02-24 23:44:15 | 映画[た]
都路華香展@東京国立近代美術館

 もうすぐ終わるので見てきた。昭和7年の遺作展以来の回顧展だそうで、インターバル長いなあ。上村松園の本を読んでいたら、都路華香の名前が出てきたが、どんな絵を描いたのか知らなかった。すごく丁寧で精密な絵があるかと思えば、子供のマンガかと思えるような絵もある。幻想的な海を描くかと思えば、なんでこんな構図で描くか?と首を360度ひねりたくなるような絵も描く。なんなのだこの人は。だからすごく好きな絵もあれば、どうでもいい絵もある。

「嘯虎図」・・・牙をむく虎の絵だが、リアルで精悍、目には知的な雰囲気さえ漂う、すごく迫力のある虎だ。これがいちばんよかった。

「松の月」・・・一本の松の木の向こうに白い月が丸く描かれている。いや、描かれていない所が丸く白んでいて、月になっている幻想的な風景がいい。

「六歌仙図」・・・歩いている後姿を、すぐそばから見たような、独特の構図がおもしろい。

「官女」・・・女の姿だが、変な構図がおもしろい。でも好きじゃない。

「祇園祭礼図」・・・足だけかよ!、さらに変な構図が変。でも好きじゃない。

「寿仙図」・・・白いヒゲ、白い眉、ハゲ頭の爺さんがにこやかに笑っている。その前に笑わぬ鹿が座っている。ほとんどマンガみたいな図であり描き方である。じょうずとかへたとか言う前に、見ているこっちも笑ってしまう。このじいさんに限らず、ハニワに囲まれて笑っている爺さんなども、やたら嬉しそうに満面の笑みをたたえている。のどかである。

 長州小力の絵があるぞ、と思ったら布袋様だった。うーむ、見分けがつかん。
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Dororo

2007-01-27 23:59:09 | 映画[た]

どろろ オフィシャルサイト

 手塚治虫の名作マンガの映画化。現役の子供たちよりも、むかし子供だったおとなげない人たちがたくさん見に来ていた。まったくホゲタラである。ばけもんもいろいろ出てくるけど、もっともっとおどろおどろしくキモイ雰囲気のほうが良かったかな。昔見たアニメの異質感が強く印象に残っている。でもまあ面白かった。
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TOKYO LOOP

2006-12-26 00:45:49 | 映画[た]

TOKYO LOOP オフィシャルサイト

 16人のクリエイターによる1時間ちょっとのオムニバス・アニメーション。東京をイメージした作品、と思えるものや、ぜんぜん思えないものや、雑音で気が狂いそうな作品や、目がチカチカして気が狂いそうな反則作品や、あれや、これや、それや、どれや、いろいろあった。

束芋 「公衆便女」・・・原美術館でやってたやつの改造ダイジェスト版みたいな小作品だった。

和田淳 「声が出てきた人」・・・鼻くそが出そうな、すこぶる意味不明で不思議なアニメだった。

清家美佳 「釣り草」・・・ブドウを食う女と釣られる男、妙な雰囲気がよかった。

しりあがり寿 「イヌトホネ」・・・変な歩き方のイヌに笑った。

佐藤雅彦+植田美緒 「TOKYO STRUT」・・・ドット・ラインアートのリズミカルな面白さが出ていた。
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トゥモロー・ワールド

2006-11-19 23:50:54 | 映画[た]

トゥモロー・ワールド オフィシャルサイト

 2027年、子供が誕生しない未来、人類はどんどん減って行く・・・というような近未来SF映画。クライヴ・オーウェン主演。近未来とはいえ、完全に退廃しているので、シド・ミードみたいな近未来デザイナーはお呼びでない。ありがちなバッタモンのSFではないかと心配しながら見たが、それなりに悪くない感じで、時代設定を聞かなければ、近未来でなくて来年でもいいような映像だった。暴動のシーンで、カメラに飛び散った血しぶきをそのままにして回している所があって、印象的だった。観客にカメラを意識させていいのか?と思う反面、洒落た演出でもあるなぁ、と感心したりしなかったりしたり。宇宙人が出てきてこんにちは、みたいな映画よりも、もうちょっと重みを感じる映画だと思う。
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DEATH NOTE 後編

2006-11-04 01:23:56 | 映画[た]

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 朝一なら空いているかと思ったら甘かった。並んでチケットを買うまで25分かかった。結果的に満足な席がとれたからよかったけど。すごい人気である。相変わらずコミックは読んでないが、第2のキラ登場を思わせる前編で終わってたから、自動的に後編も見てしまうようになっている。次々に悪人が死んでいく快感にも慣れて、今度はキラを追い詰めるLとの壮絶な頭脳バトルが面白い。黒い死神リュークはいかにも死神ぽい風貌だったが、白い死神レムはビジュアル系だった。大活躍の戸田恵梨香がエロかわいい。片瀬那奈もイロっぽい。
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父親たちの星条旗

2006-10-28 23:42:51 | 映画[た]

父親たちの星条旗 オフィシャルサイト

 クリント・イーストウッド監督の硫黄島2部作。ひとつめはアメリカ人から見た硫黄島決戦。戦死者の痛ましさが生々しく、大挙して押し寄せる米軍の上陸部隊が壮観だった。摺鉢山に星条旗を掲げる写真を巡って、一躍、英雄に祭り上げられて、戦略の一環として利用される生き残り兵士の生き様を中心に描かれている。アメリカ人から見たストーリーということで、日本人は兵士、人間というよりも、心の通わない単なる「敵」として表現されている。なんとなくスターシップ・トゥルーパーズのバグズを思い出した。当時もきっとそんなものだったのだろう。

 終了後にふたつめの「硫黄島からの手紙」の予告も放映された。予告だけで全部見ちゃった気分になるぐらい長い予告編だ。どんでん返しなんて無い。日本人から見た硫黄島決戦も、こうなったら、まんまと乗せられて見るしかないだろう。敵の思う壺である。
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太陽

2006-08-27 00:08:07 | 映画[た]

太陽 オフィシャルサイト

 昭和天皇がマッカーサーに会見する終戦の頃の数日を描いた、ロシア人監督アレクサンドル・ソクーロフの作品。飢えと死に瀕した国民の姿に悩み苦しむ昭和天皇を演じるイッセー尾形が、いい味を出している。昭和天皇に似ているのかどうなのかはよくわからないが、独特の個性を醸し出していて、印象に残る。淡々とした進行に、ちょっと眠くなったりもしたが、こういう映画なので笑うところなどないだろうと思っていたら、その神聖な役柄ゆえの真面目さから笑いを引き出してしまうというシーンもあって得した気分だった。全編を通してイッセー尾形の一人芝居が続いて行く映画と思っても差し支えないだろう。
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時をかける少女

2006-08-11 00:48:52 | 映画[た]

時をかける少女 オフィシャルサイト

 筒井さんの名作がアニメになった。NHKドラマのタイムトラベラーから、原田知世を経て、今どきのタイムリープ漫画に大変身。NHKの頃は、見ているこっちも若かったから、謎に満ちたあやしげな雰囲気がとっても印象的で、しかも「ケン・ソゴル」という日本人離れした名前がやけに頭にこびりついて離れなかった。原作を読んだのはそれより後だったと思う。原田知世バージョンの時はほとんどお祭り状態だったけれど、まだ神秘性があった。今回のアニメは実にあっけらかんとしている。主人公の紺野真琴は面白がってタイムリープを繰り返し、学生生活の苦難を要領よく切り抜けてエンジョイしているうちに、どつぼにはまってゆく。タイムリープの先輩である芳山和子も友情出演? 映像的にもストーリー的にも青空いっぱいって感じのアニメだった。

 最後に教室の黒板に書いてあった落書き
  Time waits for no one.
        ↑
       ( ゜Д゜)ハァ?

 アニメ「パプリカ」の予告編も見ることができた。これがまた精神的にアブなげな雰囲気たっぷりですこぶる楽しみである。新春公開が待ち遠しい。
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DEATH NOTE 前編

2006-06-18 21:17:53 | 映画[た]

DEATH NOTE デスノート 前編 オフィシャルサイト

 コミックは読んでないが、死神のノートに名前を書かれた人が死ぬ、というキャッチーなシナリオに惹きつけられて見てしまった。冒頭から、いかにもという悪人がポンポンスポポンと成敗されて死んでゆく。なかなか小気味良いスタートである。きっと誰でも(半数のひとたちは)これを「良し」と感じるだろう。残りの半数のひとたちは「理由はどうあれ殺人は悪い」と主張し、しかしその中の半数は心からそう思っているわけではない、というような想像を巡らしたりしてみるのも面白い。映画の中でも支持派と不支持派に分かれて議論するようなシーンもある。やり方こそ違えども、これは正義の味方スーパーマンやらスパイダーマンやらと同じである。ところが、神の力を持ってしまった愚かな人間は正義を取り違えてしまい、悪人を成敗するはずの力で、自分の周りのムカつく奴も葬り始めてしまう。主人公:夜神ライトほどの秀才でさえそうなのだから、もし阿呆な俺がデスノートを手に入れても同じような道を辿るだろう。死神が「人間っておもしれぇ」と言いたくなるのも無理は無い。法で裁かれない悪人が「神の力」によって成敗される爽快感がこのコミックをヒットさせた理由だろう。

 ところで、コミックを読んだファンは、ダメな映画だと言う。他の映画でもよくあることだ。俺もコミックを読んだら、同じように感じるかもしれない。だから読まないことにする。関係ないけど、ダ・ヴィンチ・コードの時もそうだった。この場合は読んでない人には情報が足りなくて分かり辛いと言われた。原作を読んでないとよくわからない映画は良い映画とは言えない。近頃思うこと。映画を見てから原作を読みたくなったのなら読めばいい。たまたま原作を読んでいたものが映画化されれば興味があるから見ればいい。でも、映画が公開されるようだから急いで原作を読もう、というのは馬鹿馬鹿しく感じ始めた。たまにやったことがある。原作を超える映画ってのにはなかなか巡り会えないのだから、それは無駄な悪あがきに思える。読んだばかりに映画でがっかりするのもどうなのか。そんな暇があったら、せっかく映画で見られるのだから、その作品は映画の楽しみにとっておいて、もっと別な作品でも読んだほうがいいのかもしれない。そんなの個人の自由だけどねぇ。
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トリック劇場版2

2006-06-17 23:31:02 | 映画[た]

トリック劇場版2 オフィシャルサイト

 仲間由紀恵と阿部寛でお馴染みのバカドラマ。テレビでやってりゃいいものを、何でわざわざ映画にするんだ、くらいのノリで、感動するたぐいの映画ではないことは重々承知の上で招待券でタダで見た。いつものとおり面白かった。この映画はユーモアとかウィットとか天然ボケではなく、ウケ狙いで作っているので、面白いところは面白いが、無理やり笑わせようとしてハズしてることもある。そのいいかげんな軽薄さがくだらなくてよいところである。しかしやっぱりテレビでやっとけ。てゆうか、ぜひやってくれ。
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ダ・ヴィンチ・コード

2006-05-21 00:56:36 | 映画[た]

ダ・ヴィンチ・コード オフィシャルサイト

 指定席が満席になりそうな賑わいの中、初日初回をなんとかゲット。ダ・ヴィンチの名前に何か凄いものを期待してしまった。そのわりに原作も読まずに見たので、情報不足な雰囲気もあり、謎解きのスピードが早すぎる気もした。終わってみれば、まあ普通に面白い謎解き観光ツアーサスペンスって感じの映画である。放映禁止になった国もあるらしいが、仏教国JAPANでは、それはありえない。だから歴史を覆すような大きな謎が真実であったとしても日本はひっくり返らない。日本がひっくり返るのは7月15日「日本沈没」のときであろう。

 先日のピンク・パンサーに続いて、この映画でもまた2人乗りのチビ車スマートと適度にヒゲが伸びているジャン・レノが登場。やっぱりジャン・レノは無精ヒゲが伸びているほうがいいかも。

 フジテレビで「ダ・ヴィンチの謎と暗号」とかなんとかいう企画番組をやっていたが、こっちはダ・ヴィンチ絵画の謎をCGなんか使ってわかりやすく解説していたので、ものすごく面白かった。ともあれ最大の謎は、トム・ハンクスのヘアスタイル鴨新米。
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