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ざっきばやしはなあるき  

雑記林花或木 Since 2005-01-01 
美術とか映画とかなんとなくぶろぐ 

ボラット

2007-05-27 01:19:20 | 映画[は]

ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習

 おもいっきりホーリーシットな品性に欠ける猥雑でモラルを逸脱した柔らかい糞の様な飛沫が危険極まりない阿呆な映画である。まったくもって面白い。普通はタブーとされているあれやこれやを揶揄したり馬鹿にしたりするジョークなども多数あり、これならアメリカの紳士淑女がみんなの前で眉をひそめる真似をするのもうなずける、タブーで笑わせるのは反則かとも思えるし、そういうジョークは笑ってはいけないのが、良識あるオトナのたしなみだと思うが、ついつい、声を出して笑ってしまう。ヤバイ。良識がないのであった。

 カザフスタンの馬鹿レポーター役は、ケンブリッジ大学出身の頭のいいオゲレツ紳士、じゃなくてイギリス紳士である。やっぱりイギリス人は阿呆なのだろう。モンティパイソンを排泄した国だけのことはある。映画の中ではたくさんの一般人たちの顰蹙を買っている。とりあえず街中では会いたくない人物である。でも彼もさすがに英国紳士だけあって、背が高くて毛深い。
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パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド

2007-05-26 08:10:39 | 映画[は]

パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド オフィシャルサイト

 海賊映画3部作。2時間49分。長い。小便はほどほどに。じゃなくて飲料はほどほどに。長いけど飽きるような映画ではないから大丈夫だった。とはいえ、戦いの場面なんか子供マンガ並の馬鹿馬鹿しさで笑っちまう。ジョニー・デップのアクの強い海賊コスプレ姿はハマる。オーランド・ブルームは美青年に力強さも増した。影武者だったキーラ・ナイトレイはワイルドさも加わり美女に磨きがかかる。んで、ベケット卿ってのがデーブ・スペクターに見えた。お気に入りは「海賊の歌」と「カニ」
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眉山

2007-05-12 23:56:03 | 映画[は]

眉山 オフィシャルサイト

 祭の喧騒の中で、空回りしていた親子の心がひとつになる。さだまさし原作。犬童一心監督。松嶋菜々子主演。母と娘の絆。阿波踊り。同じ阿呆ならどっちだって損々。阿波踊りで華々しく終わっちゃったほうがよかったかも。
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ハンニバル・ライジング

2007-05-07 00:05:21 | 映画[は]

ハンニバル・ライジング オフィシャルサイト

 ハンニバル・レクターの幼い頃、青年の頃を振り返って、どのようにしてあの凶悪人喰い殺人鬼ができあがったのかを描くという趣向の映画。スリルとサスペンスとエグサが絡まりあった作品だが、この映画を見ている限り、誰でもレクターを応援してしまうという摩訶不思議な現象が起こる。みんなが応援するからレクターは凶悪犯になっちまったんだ。んなこたぁない。
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バベル

2007-04-28 23:59:43 | 映画[は]

バベル オフィシャルサイト

 菊池凛子が助演女優賞にノミネートされたりして話題の映画だから見た。モロッコ、アメリカ、メキシコ、日本を舞台に展開する、人の愚かさと温かさを垣間見るようなヒューマンドラマ。モロッコやメキシコの雰囲気と、日本シーンの映像的な温度差が気になる。いっそ日本のシーンなど無いほうがいいのではないかと思ったりして。日本シーンとの関連付けも、オマケみたいでゆるい。とはいえ、菊池凛子の存在感は充分あった。メキシコ人の乳母アメリアの存在感もすごい。善人とか悪人とかいうのではなく、運がいいとか悪いとか、人は時々口にするけど♪ そういうふうな映画だ。
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秘密結社鷹の爪

2007-04-21 23:58:28 | 映画[は]

THE FROGMAN SHOW 劇場版 秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE ~総統は二度死ぬ~ オフィシャルサイト

 見ちまったよ、わざわざ1800円払って、見ちまったよ。小ネタのツボがいいぐわいに散りばめられていておもろかったけど、ちょいとダレた。TVシリーズとかいうのは見たことなかったけれど、TOHOシネマズの劇場案内前振りで変なキャラが出てきて、ちょっと面白そうだったので、つられて見てしまった。まさにフンダリケッタリであります。とうとうFLASHムービーを劇場で見る時代に突乳(。λ 。)してしまった。
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ブラッド・ダイヤモンド

2007-04-08 23:22:24 | 映画[は]

ブラッド・ダイヤモンド オフィシャルサイト

 レオナルド・ディカプリオ主演、アフリカ、シエラレオネのダイヤモンドをめぐる胡散臭い事情を描いたハードアクション。情け容赦ない殺戮シーンや虐げられる人々の姿が痛々しい。ショッキングな映画だ。ディカプリオのワイルド感もいいが、ジャイモン・フンスーがもっといい味を出している。ジェニファー・コネリーの眉毛は太い。
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春のめざめ

2007-03-18 23:07:35 | 映画[は]

春のめざめ オフィシャルサイト

 アレクサンドル・ペトロフ監督の油絵タッチのアニメーション作品。アクリル板に描いた油絵に細かく手を加えながら、一こま一こま撮影してゆくという手法で作成された独特なアニメーション。テレビの紹介番組で見て、ちょっと気になっていた。カラフルな絵の具のラインがざわざわと蠢いているような不思議な映像が心地よい。同時上映の「岸辺のふたり」はマイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット監督の8分間の影絵のような単純なアニメだが、セリフも無く「ドナウ川のさざ波」が寂しそうに流れる感動的な作品だった。予告も含めて45分で映画館から出てくるのもこれまた寂しいものだ。
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パフューム

2007-03-14 23:37:57 | 映画[は]

パフューム ある人殺しの物語 オフィシャルサイト

 匂いフェチの変体殺人事件。驚異的な嗅覚を持った少年が、匂いを求めるために殺人を犯してしまい、そしてあんなことやこんなことや、ってなるとんでもない映画。最後のほうになると想像を絶するストーリー展開にメガテンになった。おとぎ話か? 連続殺人犯の映画なんていうと猟奇的で残酷でズタズタで血みどろで、となるのが相場だが、この映画は穏やかな人殺しシーン満載なので、血みどろ嫌いな人でも安心して人殺しを楽しめる。殺すシーンがあいまいに表現されていて、静かなのにテキパキと進行して行くストーリー展開が絶妙。おまけにエロす!
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不都合な真実

2007-02-19 00:01:34 | 映画[は]

不都合な真実 オフィシャルサイト

 アメリカの元副大統領アル・ゴアによる地球温暖化に対する警告映画。これはコワイ、かなりコワイよ。理屈は理解しているのに、それをもとに行動を起こしてしまうと給料が減ってしまう人たちは、理解できない側に回ったほうが稼ぎも大きいので、地球の健康なんかより自分の贅沢な暮らしのほうが大切だと考えて生きてきた。もうすぐそのツケがまわって来る。これがまたそのへんのガラの悪い借金取りよりもさらに厳しくて、「ちょっとだけ待ってくれ」と懇願しても容赦せず皆殺しにされそうなのである。なにもせずにいたら待ってくれない。アル・ゴアは、今すぐ対策をとらなければ手遅れになると、世界中で講演会を開き警告を発し続けている。けっしてブッシュ大統領ひとりのせいではない。

 ここ何年かの急激な気候の変化、異常気象などを判りやすいグラフで示したり、映像やコンピュータによるシミュレーションで見せたり。なによりも説得力があるのは、数十年前の真っ白な氷河と、最近の溶けて流れた山肌の対比写真などで、そのあまりの変貌ぶりに胸が詰まる。アル・ゴアの声が聞こえるだろうか。地球の悲鳴が聞こえるだろうか。地球人には聞こえないのかな。ポケットいっぱいに宝石を詰め込んで逃げ遅れる奴。アドベンチャー映画で良く見るシーンが思い浮かぶ。どんなに便利な暮らしをしても、どんなにかっこいいクルマを持っていても、地球に住めなければ役に立たない。政治ではなくモラルの問題だと言っているが、モラルの無い人間を毎日よく見るからね。他人のことばかり言ってられないけど。

 地球にとって人類などは通りすがりの異物に過ぎない。自分たちの利益獲得に対して不都合な話は聞こえないフリをして生きてきた人間たちに、大自然はそれなりの報いをもって答えようとしている。そう遠くない未来に人類が滅亡する予定がたってしまったようだ。
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バブルへGO!!

2007-02-11 23:33:45 | 映画[は]

バブルへGO!!タイムマシンはドラム式 オフィシャルサイト

 俺の好きなジャンルのタイムマシン系SFである。いや、SFなどと言うのはおこがましい、タイムマシン系のドタバタ喜劇である。そのタイムマシンが日立のドラム式洗濯機というだけで充分このあとの成り行きがわかる。バブルを食い止めるためにバブル絶頂期に派遣されるのが広末涼子。阿部寛が得意のコメディ部門でおいしい役をやっている。そして過去には飯島愛や飯島直子やらが若作りして登場。薬師丸ひろ子の若作りも微妙におもろい。逆に阿部寛は現代のほうを老け顔扮装してるから楽だろう。その時代にありえない品物や慣習のギャップを時間旅行の小ネタにじゃんじゃん活用、タイムパラドックスも当然のごとく準備万端、そういうもろもろを笑いの要素にしていて、ありがちなお約束ながら、なかなか面白かった。大絶賛なんてしないけど、悪くない。
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武士の一分

2006-12-06 00:09:54 | 映画[は]

武士の一分 オフィシャルサイト

 キムタク主演のいちぶん映画。毒見役の武士キムタクが毒に当たって盲目になってしまう。そしてキムタクにはキリタイネズミがあらわれる。とはいえ、盲目の座頭市みたいに手当たり次第に切り捨てるような映画ではない。いやいやながら毒見役をしなければならない下級武士の生活を描いた作品。徳平じじい役の笹野高史がおいしい役どころを演じていて、ところどころに笑いも織り交ぜて、見やすい映画にはなっている。エンディングもスパっといさぎよくていいやね。なんかお年寄りがたくさん見に来ていた。さすが時代劇である。
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パプリカ

2006-11-25 23:20:16 | 映画[は]

パプリカ オフィシャルサイト

 夢がおかされてく・・・筒井康隆原作の夢を題材にした名作をアニメ化。今年の筒井さんは大暴れで「ゆめかうつついかまぼろしか」と後の世に詠われるような2006年であった。夢探偵パプリカと夢テロリストの戦い。どこまでが夢でどこからが現実なのか、夢と現実の融合をぬめぬめとしたアニメーションで描いていて心地よくエグい。「モノ」の行進がすごい。豪華絢爛脳内革命木印パレードの異様さがいい。床が沈み込んで走れない夢なんかよくわかる。一所懸命走ろうとしているのに足が重すぎて全然前に進まない夢をよく見る。逃げたい、追いつきたい、間に合いたいって時に、個人渋滞にはまった様に先に進めないフラストレーションのうちに目が覚める。ああ夢でよかった、夢から覚めたのに前に進めない現実の自分がいる。アニメ「パプリカ」を見ても気は狂わなかったが、帰りがけに800円も払って手渡されたプログラムがペラペラの小冊子みたいだった時には気が狂いそうだった。
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花田少年史 幽霊と秘密のトンネル

2006-08-21 00:09:03 | 映画[は]

花田少年史 オフィシャルサイト

 ひょんなことから幽霊が見えるようになってしまった糞坊主を中心に、家族、友だちの絆を見つめなおす物語。笑いと涙と馬鹿馬鹿しさが、いい感じにミックスされた傑作コメディではないかと思う。糞坊主花田一路を演じている須賀健太は「ALWAYS 三丁目の夕日」に出ていたが、あの時はなんとなく弱々しい少年だったが、今回は元気良すぎて親の言うことを聞かない糞坊主になっている。犬のジロの出番が少ないのが残念だ。これでは友情出演程度ではないか。って別に犬のえいがではないんで。それにしても「ハリー・ポッターと秘密の部屋」に匹敵する【題名】である。
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ピンクパンサー

2006-05-14 23:02:08 | 映画[は]

ピンクパンサー オフィシャルサイト

 おとぼけ警部の迷活躍が見られるおなじみのお笑い映画。クルーゾー警部にはスティーブ・マーチン。何の違和感もなく、きめ細かなバカギャグを連発する、けっこういい感じの笑える映画である。今どきの狂うぞぅ警部は2人乗りのチビ車スマートに乗ってパリを走り回るんで、そこからしてもう、何か笑いを引きずっている。これからはスマートのユーザーはピンクパンサーのぬいぐるみを乗せて走るに違いない。パートナーを務めるのは、ヒゲを剃りすぎてるジャン・レノ。クルーゾーと一緒になってバカをやらないで、無口な防波堤になっているところがいい。脇役なのに存在感ありすぎ。まったくお笑いぐさである。いや、お笑い映画である。
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