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ざっきばやしはなあるき  

雑記林花或木 Since 2005-01-01 
美術とか映画とかなんとなくぶろぐ 

『スター・ウォーズ/ザ・ライズ・オブ・スカイウォーカー』

2019-12-24 20:44:13 | 映画[さ]
『スター・ウォーズ/ザ・ライズ・オブ・スカイウォーカー(スカイウォーカーの夜明け) エピソード9』

監督:J.J.エイブラムス
出演:デイジー・リドリー/アダム・ドライバー/ジョン・ボイエガ/オスカー・アイザック/マーク・ハミル/キャリー・フィッシャー/ビリー・ディー・ウィリアムズ/ヨーナス・スオタオ/アンソニー・ダニエルズ/


スター・ウォーズが大好きな花粉症おじさん八家元健武郎と、いい年して手足口病の半ボケおじさん油煮押鱈紀の会話

ヤカモト 「へっくしょい!」
ユニオシ 「インフルか?」
ヤカモト 「いや、ただの風邪だ」
ユニオシ 「I have a bad feeling about this」
ヤカモト 「スター・ウォーズ、とうとう終わったな。長かったし」
ユニオシ 「1977年からやってたんだね」
ヤカモト 「A Long time ago だな」
ユニオシ 「まだ生まれてない人もたくさんいるし」
ヤカモト 「もう死んじゃった人もたくさんいるし」
ユニオシ 「ルーク・スカイウォーカーで始まったと言っても過言ではない」
ヤカモト 「確かに、あの頃のルークは若くてかっこよかった」
ユニオシ 「そして最後は(スカイウォーカーの夜明け)ってタイトルだな」
ヤカモト 「タイトルでエンディングがわかっちゃいそうだけど」
ユニオシ 「いいんだよスペースオペラだから。悪が勝って終了って誰も思わんだろ」
ヤカモト 「最後だからいろいろてんこ盛りだし」
ユニオシ 「登場人物から宇宙船に至るまで懐かしいモノが」
ヤカモト 「ストーリー展開まで懐かしいモノが」
ユニオシ 「それはいいのかわるいのかわからんけどな」
ヤカモト 「それにしてもレイは美人だな」
ユニオシ 「レイアと一緒で、エピソード7→8→9ってビジュアル度が増強されたな」
ヤカモト 「ライトセーバー持った姿は神々しいくらいだ」
ユニオシ 「ライトセーバーね、スター・ウォーズが作った画期的な武器だな」
ヤカモト 「普通の剣は磨き抜かれた金属だったりするのに」
ユニオシ 「だからグッズもそのまんまリアルに再現できるってのによ」
ヤカモト 「ライトセーバーはそのまま再現できないからどう見てもバッタモンだし」
ユニオシ 「LEDの筒だもんな」
ヤカモト 「LEDがシュパっと出れば本物そっくりなんだけど」
ユニオシ 「ムリムリまだムリ」
ヤカモト 「単なるLEDのかたまりだから戦っても怪我しない」
ユニオシ 「STマークが付いた武器」
ヤカモト 「好きなキャラは、ドロイド修理屋バブー・フリクかな」
ユニオシ 「バブーって名前でわかるように、赤ん坊みたいに喋るね」
ヤカモト 「味のある顔してるわな」
ユニオシ 「ランド・カルリジアンが一瞬、堀内孝雄さんに見えたんだが」
ヤカモト 「気のせいだろ」
ユニオシ 「気のせいかもな」
ヤカモト 「せっかくシリーズ完結したんだからもうスピンオフとか出なくてもいいぞ」
ユニオシ 「でも作ってるっていう噂も」
ヤカモト 「商売だからしょうがないか」
ユニオシ 「売れる所から金稼ぐのは当然でもあるし」
ヤカモト 「10年くらいしたらスター・ウォーズ新シリーズが始まるかも」
ユニオシ 「そりゃもうめちゃくちゃですわ」
ヤカモト 「May the force be with you」






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『スノー・ロワイヤル』

2019-06-09 16:34:15 | 映画[さ]
『スノー・ロワイヤル』

監督:ハンス・ペテル・モランド
出演:リーアム・ニーソン/ローラ・ダーン/トム・ベイトマン/トム・ジャクソン/エミー・ロッサム/ジュリア・ジョーンズ

 雪深い山国で大きな除雪車に乗り、人々のために除雪作業に励むネルズ・コックスマン(リーアム・ニーソン)、模範市民賞を受賞するほどの真面目人間だった。しかしある日、ひとり息子がマフィアに殺されてしまう。そこから怒涛の復讐が始まるという映画。

 息子が殺される惨いシーンから始まり、犯人を探し出し、芋蔓式に始末して行く惨いシーンが続くけれど、観覧者は当然、復讐の鬼と化した父を応援するので、見ていてスカッとしてしまう映画。

 欲を言えば除雪車がもっともっと殺人兵器として活躍してくれればいいのにと思う。除雪車で人殺しなんて不謹慎この上ないのだが、せっかくの除雪車を除雪にだけ使うのはもったいない。

 一癖ありそうな女性警官やマフィアの子供、コックスマンの兄?などが脇役としていい味を出している。マフィアの連中も単純には憎めない不思議な雰囲気を醸し出している。フフッと笑ってしまうブラックジョークも盛り込まれている。とてもハイセンスな映画だなぁと思った。

 この映画は同じ監督によるノルウェー映画「ファイティング・ダディ 怒りの除雪車」(2014)のハリウッドリメイクのようだが、オリジナルは見ていない。

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『シャザム』

2019-04-30 10:39:30 | 映画[さ]
『シャザム』

監督:デヴィッド・F・サンドバーグ
出演:ザカリー・リーヴァイ/アッシャー・エンジェル/ジャック・ディラン・グレイザー/マーク・ストロング/ジャイモン・フンスー

 アメコミスーパーヒーローの映画。スーパーヒーローになるきっかけがクモに噛まれたとか妙な薬を飲んだとかハイテク技術とかではなく、魔術師から受け継いだという胡散臭い設定。なので、その魔術師絡みのシーンから映画が始まったので、「シャザム」とタイトルが出るまでシアターの部屋番号を間違えたのではないかと疑心暗鬼なまま見ていた。

 その胡散臭い魔術師のシーンとは打って変わって、スーパーヒーローになってからのシーンは笑えるバカシーン満載。14歳のひ弱なコドモが変身するのはいいとして、変身した途端、ド派手な趣味の悪い全身タイトスーツに身を包んだ筋骨隆々のオトナになってしまう。見た目はオトナ、中身はコドモ、

 そういうギャップは笑いネタの宝庫。自分の持つ能力を知らないうちはビームを発射しまくって周囲に迷惑かけるし、能力を理解した後は慢心して見せびらかして周囲に迷惑かける。そういうところが見ていて一番楽しいのは確かだ。そうこうするうちに最強の敵が現れることになる。現れないとただの超バカヒーローっぽい兄ちゃんの日常生活映画で終わっちゃうから。
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『ジュラシック・ワールド/炎の王国』

2018-07-17 19:22:29 | 映画[さ]
『ジュラシック・ワールド/炎の王国』

監督:J・A・バヨナ
出演:クリス・プラット/ブライス・ダラス・ハワード/イザベラ・サーモン/ジャスティス・スミス/ダニエラ・ピネダ/ジェフ・ゴールドブラム

 ジュラシックシリーズ最新作は肉食恐竜と溶岩流のダブルパンチ。絶対に行きたくないシチュエイションなのに、わざわざそこに足を運ぶ人たち。前作で大パニックになり放置されたジュラシックワールドの島で火山活動が活発化。残された恐竜たちを救おう、いや自然に任せよう、いやもともと一企業が営利目的に作った恐竜だし政府は口を出せない金も出せない・・・など論争の中、やっぱり行かなくちゃ映画にならないってんで、行っちゃう人々。でも迫りくる脅威は恐竜と噴火だけではなく人間の欲望だったりする。

 噴火する溶岩や火山弾から逃げ惑う恐竜、そいつらに踏まれまい喰われまいと逃げ惑う人間たち。見ているだけで生きた心地がしないくらい迫力のあるシーンが前半のハイライト。肉食恐竜って噴火から必死で逃げる最中でさえエサに喰いつこうとするのか。そんな暇があるなら早く遠くに逃げろって言いたい!

 人間がいて恐竜がいて、それなら当然こうなるだろう、という予想に沿った展開は多々あるけれど、だからダメというわけではなく、ほらやっぱり出た!というお約束感も含めて迫力満点、絶体絶命の危機シーンなんかいくらでも出るわ出るわ。主人公が簡単に死ぬわけがないが、こりゃもう死ぬしかないだろうと思うシーンが多いってだけでも、見応えのあるパニック映画になっていると思う。

 シリーズ新作公開と聞いても、もう恐竜映画とかはいいかなぁ・・・どうせ同じだし・・・おいらオトナだし・・・なんて思い始めていたけれどふと気がついたら見終わっていた。コドモだね!
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『スター・ウォーズ エピソード8 最後のジェダイ』

2017-12-17 18:47:36 | 映画[さ]
『STAR WARS Episode 8 THE LAST JEDI』

監督:ライアン・ジョンソン
出演:マーク・ハミル/キャリー・フィッシャー/デイジー・リドリー/アダム・ドライバー

スター・ウォーズが大好きな花粉症おじさん八家元健武郎と、いい年して手足口病の半ボケおじさん油煮押鱈紀の会話

ヤカモト 「へっくしょい!」
ユニオシ 「God bless you !」
ヤカモト 「May the force be wi・・・」
ユニオシ 「May the fo」
ヤカモト 「あ、ハモっちゃったね、どーぞどーぞ」
ユニオシ 「いやそっちこそどーぞどーぞ」
ヤカモト 「じゃぁ同時に言おうぜ、いっせいのせ!」
ユニオシ 「マジ卍」
ヤカモト 「May the fo、あにゆってんだぉ」
ユニオシ 「近所の女子高生がスキップしながらマジ卍って叫んでたんだし」
ヤカモト 「そういう女子高生とは距離を置け、親の顔が見たいもんだ」
ユニオシ 「もちろん遠巻きに見てたさ、でも親の顔は知ってるんだし」
ヤカモト 「だいたいそういう意味不明な流行り言葉をマネする方が意味不明だぞ」
ユニオシ 「おじさんはいつだって意味不明なんだし」
ヤカモト 「んなこたぁどうでもいいが、エピソード8だねぇ」
ユニオシ 「7の続きだねぇ」
ヤカモト 「そうそう」
ユニオシ 「よかったよ7の続きで。3の続きとかじゃなくて」
ヤカモト 「なんだいそりゃ」
ユニオシ 「順番守ってもらわないとさ」
ヤカモト 「そりゃとりあえず年代順になってるさ」
ユニオシ 「7のラストでルーク出てきてたねぇ」
ヤカモト 「当然その続きから始まるんだけど」
ユニオシ 「ルークも意固地だからなぁ」
ヤカモト 「9へのつなぎだから中途半端かなと思ってたけど」
ユニオシ 「いやいや面白かったよ」
ヤカモト 「話の流れ的には帝国の逆襲っぽいけどね」
ユニオシ 「じゃぁ9はやっぱりジェダイの帰還っぽいのかな」
ヤカモト 「まぁどうせそうなるだろうね」
ユニオシ 「じゃぁリメイクじゃんか」
ヤカモト 「だからそうじゃないってば」
ユニオシ 「でも似てるだろが」
ヤカモト 「いいんだよ、全部入りみたいなデラックス感があって」
ユニオシ 「なつかしいやつらが」
ヤカモト 「なつかしいやつらと似たような奴らもな」
ユニオシ 「7じゃデススターがちっちゃく見えるようなスターキラーが出てきたけど」
ヤカモト 「今度は全長3kmのスターデストロイヤーが生まれたての子馬に見えるようなメガ・デストロイヤーが出てきたね」
ユニオシ 「幅60kmってそれもう船じゃねぇだろが」
ヤカモト 「AT-ATも相変わらずがんばってるし」
ユニオシ 「BB-8もがんばってるし」
ヤカモト 「BB-8の活躍は底なしだね」
ユニオシ 「首が取れても大丈夫だってこともわかったし」
ヤカモト 「ま、まぁそうだな、」
ユニオシ 「やっぱり夢と希望でつながっていたんだな」
ヤカモト 「違うと思う」
ユニオシ 「ファンの皆さんの愛を受信するアンテナもビンビンだし」
ヤカモト 「ビンビンって言うな」
ユニオシ 「ダークサイドの最高指導者スノークってブサイクだねぇ、頭からマント付ければいいのに」
ヤカモト 「ダース・シディアスみたいな威厳がないね、頭からマント付ければいいのに」
ユニオシ 「スノーク言うたらムーミン谷を思い出すし」
ヤカモト 「そういえばムーミンのでかいやつみたいなのが水飲んでたね」
ユニオシ 「ブサイクって言えばカイロ・レンもイケメンじゃないね」
ヤカモト 「気の毒な事言うなよ、素顔だぞ」
ユニオシ 「でもダサイぜ」
ヤカモト 「せっかくダース・ベイダーをリスペクトして仮面つけてるのにさ」
ユニオシ 「スノークに、そのふざけた仮面を取れ!なんて言われちゃってさ」
ヤカモト 「ふざけてるつもりなんてないのに気の毒過ぎる」
ユニオシ 「だいたい余計な出っ張りや両刃が付いてたりするライトセーバー持ってる奴にまともな奴はいないし」
ヤカモト 「そうだな、最初から邪道まっしぐらって感じだな」
ユニオシ 「それに比べてレイの美人度が引き立つね」
ヤカモト 「うん、けっこう美人だ。これでライトセーバー構えたら絵になるぞ」
ユニオシ 「インスタ映えするねぇ」
ヤカモト 「おめぇやってねぇだろが」
ユニオシ 「デイジー・リドリーって女優さん、最新作のオリエント急行殺人事件にも出演してるらしいぞ」
ヤカモト 「オリエント急行でライトセーバー振り回したら立派な殺人事件だ」
ユニオシ 「じゃぁ犯人はこいつじゃんか」
ヤカモト 「んなわけあるかぃ」
ユニオシ 「イギリス人らしいぞ」
ヤカモト 「それでか・・・」
ユニオシ 「なにが」
ヤカモト 「9ではもっと美人になるのかな」
ユニオシ 「レイアも4→5→6ってだんだんいい女になっていったもんなぁ」
ヤカモト 「そうだったね、プリンセス・レイア、というかキャリー・フィッシャー逝ってしまったし」
ユニオシ 「遺作になったね」
ヤカモト 「本編では泣くようなシーンは無いんだけどさ」
ユニオシ 「俺、泣いたよ、エンドロールで」
ヤカモト 「それな」
ユニオシ 「キャリー・フィッシャーに捧ぐ的な文字が流れてさ」
ヤカモト 「途端にジワっと(;o;)」
ユニオシ 「9ではもう出て来ないよね」
ヤカモト 「わからんぞ、CGでどうとでもなる時代だ」
ユニオシ 「ハン・ソロだって、その」
ヤカモト 「紛らわしいこと言うなって、ハリソン・フォードはまだ元気だぞ」
ユニオシ 「CGでどうとでもなる」
ヤカモト 「だから紛らわしいこと言うなって」
ユニオシ 「俺的には今回のヒーローはBB-8だと思うなぁ」
ヤカモト 「ちょっと受け狙いでかわい子ぶりっ子させすぎにも思うけど」
ユニオシ 「でもあの機動力はR2D2も顔負けだなよ」
ヤカモト 「どこが顔だぃ」
ユニオシ 「なんか上の回転するところが顔だろうな」
ヤカモト 「うしろ頭かもしれんぞ」
ユニオシ 「そしたらその裏側が顔だ」
ヤカモト 「堂々巡りだな」
ユニオシ 「それよりC3POが空気読めるようになってるのは気のせいかな」
ヤカモト 「数百万の宇宙言語だけでなく空気まで読めるようになったのか」
ユニオシ 「ひさしぶりだから人見知りしてるだけだろ」
ヤカモト 「人見知りするドロイドってファジーだな」
ユニオシ 「マジマンジ!」
ヤカモト 「ジュマンジ!」




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『関ケ原』

2017-08-29 20:48:07 | 映画[さ]
『関ケ原』

監督:原田眞人
出演:岡田准一、有村架純、平岳大、東出昌大、役所広司

 天下分け目の関ヶ原、6時間というフジロックフェスよりぜんぜん短いステージで日本の地図が塗り替わった日。関ヶ原物語は家康くん目線で描かれることが多いけれど、この映画は三成くん目線で描かれている。岡田准一だし。猛将島左近は平岳大、身長も高くていかにも強そう。ヒロインは朝ドラで話題の有村架純だけど、お姫様ではなく伊賀の忍び。宮城県のCMで話題の壇蜜さんもいるよ。三成くんが主役なのでタヌキの家康くんは敵対する悪者ってことになる。すっごい腹の出た狡猾で元気すぎる家康くんは役所広司。

 喜劇ではないのでおちゃらけてはいないのだが、なんとなく時々ちょっと可笑しみな場面もあったりする。ナレーションやト書きも少なく、ストーリーがとっとと進むので、よそ見している暇はない。ちょこちょこ出て来る方言丸出しのセリフがリアルで、油断していると何を言っているのか聞き取れなかったりして。いろんなエピソードが寄り集まってハイテンポで関ヶ原へと突き進んで行くので時間を忘れて見入ってしまう。
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『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』

2017-08-14 20:21:05 | 映画[さ]
『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』

監督:三池崇史
出演:山﨑賢人、神木隆之介、小松菜奈、伊勢谷友介、岡田将生、真剣友、山田孝之

 原作は読んでいたけれど、忘れていることも多くて新鮮な気分で見られた。やっぱりスタンドが出てくる辺りの物語の方がSFXの恩恵を受けられるから面白いし、全員日本人の物語の方が日本映画を作るには都合がいいし。とはいいながらも、杜王町はスペインのシッチェスという町で撮影されたということで逆に異国情緒も楽しめる。「なんだよその変な頭は?」って似たような変な頭の奴が言うところはコントみたいだ。
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『ソーセージ・パーティ』

2016-11-24 19:05:22 | 映画[さ]
『ソーセージ・パーティ』

 監督:コンラッド・ヴァーノン、グレッグ・ティアナン
 脚本:セス・ローゲン

 スーパーマーケットに並ぶ食材たち、神と呼ばれている買い物客に買われることが夢。外には「楽園」が待っている!!そう信じ込んでいる食材たち。しかし神に選ばれた者は、真実を知ることとなる。そこは楽園などではなく、残酷に切り刻まれ茹でられて食われるだけの地獄絵図。真実を知った食材たちは神々と戦うことを決意する。食材に手足が生えていて喋ったり動いたりするなんて、神々には見えない。見えたらもう食えないし。でもクスリやってる神にはそれが見えてしまうというラリパッパな設定。そんな楽しいアニメなら子供たちも大喜びとなりそうだが、そうはイカの金玉。『マダガスカル3』や『きかんしゃトーマス』など、子供向け映画を手掛けた監督が、脚本家セス・ローゲンの口車に乗って作成した、食材を擬人化したオトナ向けの下ネタアニメなんだから。R15指定なんだから、そういうわけで主人公はソーセージのフランクなんだから。これはほぼ絶対に見逃せる映画である。

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『シン・ゴジラ』

2016-07-31 18:41:56 | 映画[さ]
『シン・ゴジラ』

 脚本・総監督:庵野秀明
 監督・特技監督:樋口真嗣
 出演:ゴジラほかたくさん

 シンは新らしいゴジラということだろう、出演者たちはゴジラという名前を初めて聞く人たち、ということはもうその時点で、この世界の出来事ではない映画となる。巨大生物の可能性とか発言するとそんなものはあり得ないと一蹴される。現代という時代設定で、1954年の初ゴジラの驚き気分を味わってもらおうという趣向だけど、ゴジラはあまりにも世間に浸透しすぎてしまった名詞だから・・・松井秀喜がいたとしてもニックネームはゴジラじゃない世界。んなことはどうでもいいか。

 このゴジラは身長118.5mもある巨大なヤツで、ものすごく不気味で強い。牛久大仏が120mだから同じくらいかな。でも牛久大仏は暴れない。「巨神兵東京に現わる」のイメージがそのまま活かされているって感じ。巨神兵の化身みたいなゴジラは親しみやすいというよりもキモイ。初ゴジラも恐怖の対象だったのだろうが、いつのまにかみんなのアイドルになっちゃって「シェー!」とかやっちゃうおちゃらけゴジラも出てきたりしていたので、原点回帰としてはこれでいいのかも。「アナコンダ」とか「ジョーズ」みたいな映画で愛らしい人食い大蛇やら心やさしい人食い大鮫なんて出て来ないから、ゴジラだって本来はおぞましい存在であるはず。といわけで最初の登場シーンからして充分におぞましいぞ。

 もちろん主役はゴジラなのだが、ゴジラをネタに政治家たちが保身のために右往左往するドタバタ劇場みたいな雰囲気も強くて、それはそれで面白いんだけど、割としつこい。この辺りは好き嫌いが分かれそう。

 今回の個人的大ヒットは「在来線爆弾」かな。
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『スター・ウォーズ フォースの覚醒』

2015-12-19 23:53:11 | 映画[さ]
『スター・ウォーズ フォースの覚醒』

監督:J.J.エイブラムス
出演:デイジー・リドリー、ジョン・ボイエガ、オスカー・アイザック



スター・ウォーズが大好きな花粉症おじさん八家元健武郎と、もうスター・ウォーズって歳でもないと思っている半ボケおじさん油煮押鱈紀の会話

ヤカモト 「ヘックション!」
ユニオシ 「God bless you ! なんだ風邪か?」
ヤカモト 「花粉花粉。それよりお前"フォースの覚醒"見たか?」
ユニオシ 「あぁ、宇須場影郎が一緒に見に行こうっていうからさっき見てきたよ」
ヤカモト 「俺もさっき見た。すごかったろ?」
ユニオシ 「あれって、スター・ウォーズのパクリだね」
ヤカモト 「パクリじゃねぇよ、スター・ウォーズそのものだろが」
ユニオシ 「あ、そういうことか、リメイクね、よくあるね最近」
ヤカモト 「リ、リ、リメイクじゃねぇよ、エピソード7だよ、新作だよ」
ユニオシ 「おりょりょ」
ヤカモト 「エピソード6から30年後の話だよ」
ユニオシ 「そうだったのか、前に見たような気がしたもんだから」
ヤカモト 「確かに既視感はあるねぇ、タトゥイーンとかホスとかカンティーナとかジャバとかデススターとか彷彿させるシーンいっぱいあるし」
ユニオシ 「懐かしいアイテムがごそごそ出て来るし」
ヤカモト 「そこはファンサービスってやつだ」
ユニオシ 「じゃぁそれでいいってことか」
ヤカモト 「いいんじゃない」
ユニオシ 「ダースベイダーとか出て来ないけど」
ヤカモト 「死んだやん」
ユニオシ 「あ、そうだっけ?」
ヤカモト 「そのかわりにカイロ・レンってのが出て来るから」
ユニオシ 「カイロ・レンってかっこいいのか?」
ヤカモト 「うーむ・・・あいつ短気だからな。そりゃトルーパーも引くわ」
ユニオシ 「ドン引きだよな」
ヤカモト 「レイってかっこいいよね」
ユニオシ 「レイはかっこいい! 美人だし。レイアの若い頃とは比べもんにな・・・」
ヤカモト 「何言ってんだコラ」
ユニオシ 「それからBB-8っていうちっこいドロイドがかわいいね、コロコロしてて」
ヤカモト 「R2-D2より機動力はありそうだな」
ユニオシ 「でも階段のぼれそうもないね」
ヤカモト 「いいんだよ、そういうシーンは無いから。そっとしといてやれよ」
ユニオシ 「だけど頭はどうやって胴体にくっついてるんだろ?」
ヤカモト 「それは考えるな!頭と胴は強いきずなでくっついてるんだよ」
ユニオシ 「なるほどね、それならだいじょうぶだ」
ヤカモト 「なにが?」
ユニオシ 「ひっぱっても」
ヤカモト 「ひっぱるな! それはさておき、あんな終わり方をしたら続きを見たくなるね」
ユニオシ 「続きあるのか?」
ヤカモト 「あるよ、エピソード8、9まで続くんだから」
ユニオシ 「いつやるの?」
ヤカモト 「2年後にはやるんじゃねぇの」
ユニオシ 「それまで生きてるかな?」
ヤカモト 「だれが?」
ユニオシ 「俺やお前が」
ヤカモト 「あ、イタイとこ突いてきたな」
ユニオシ 「そんなに悪いのか?」
ヤカモト 「なにが?」
ユニオシ 「頭とか」
ヤカモト 「お前よりマシじゃい」
ユニオシ 「俺もそう思ったところだ」
ヤカモト 「じゃぁ今すぐ脳病院に行けよ」
ユニオシ 「今日は土曜日だから休診だよ」
ヤカモト 「なんだもう通ってるのか」
ユニオシ 「んじゃ"フォースの覚醒"でも見に行くか」
ヤカモト 「さっき見たんだろ?」
ユニオシ 「あ、そうだったか、昼飯でも食うか?」
ヤカモト 「さっき食っただろ?」
ユニオシ 「あ、そうだったか」
ヤカモト 「ヘックション!」
ユニオシ 「May the Force be with you !」


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『007スペクター』

2015-12-15 23:51:36 | 映画[さ]
『007スペクター』

 ダニエル・クレイグのジェームズ・ボンド4作目。こいつが犯人なんじゃないかと思わせるようなダニエル・クレイグ・ボンドの顔も普通に見られるようになってきた。アクションシーンは無茶苦茶派手で安定して面白い。でもこのところ諜報機関のドロドロした内部事情が映画のスパイスになっている感じ。小道具的秘密兵器は確実にピンチを救う。これがあると役に立つかも、と渡されて使わず仕舞いということはない。そりゃ映画だから当然か。いつもそうだけど、すごく高性能なクルマなどは、少し役立てた後、簡単にオシャカにする。貧乏人根性からすれば、もっと長く使えよ!って言いたくなるのだが。アストンマーチンDB5もお約束のように登場。往年のファンが喜ぶから出さないわけにはいかないとか、会議で話してるのかもしれない。イギリスだけで済むようなストーリー展開ではなく、地球狭しと飛び回るので、観光気分にもなれる。自分の国が出てくると観客は喜ぶんだろうな。
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『ジュラシック・ワールド』

2015-08-09 20:43:06 | 映画[さ]
『ジュラシック・ワールド』

 20年前に悲劇が起きた島、イスラ・ヌブラル。そこにできた最新設備の恐竜花木園じゃなくてジュラシック・ワールド、毎日2万人もの客が訪れる大人気スポットである。研究室では客寄せの目玉としてより大きな恐竜を生み出そうと遺伝子組み換えまでしていた。そんな楽しい遊園地に何かが起こる。起こるに決まっている。そしてみんながパニックになる。なるに決まっている。我々観客はそこで起こるであろう事件の数々に薄々感付いている。

 20年前に『ジュラシック・パーク』が公開された時は、今よりCG技術が低かったとはいえ、そのリアルな映像と迫力に心から共感した。ブラキオザウルスが大平原をのしのし歩くシーンなどは、それを目撃した主人公たちと同じ気持ちで見ていたあの頃。1作目『ジュラシック・パーク』へのオマージュとも思われるシーンがいろいろと出てくるのがファンには見逃せない楽しみでもある。帰ってきたジュラシック・シリーズとはいえ、こういう映画を見慣れてしまった今となっては、こちらの都合ではあるが、昔感じた感動や驚きはかなり縮小されている。

 そうは言っても、元来、恐竜やら怪獣やら好きだから見に行ったわけで、面白くないわけがない。「こういうシーンは前にも見たぞ!」「こいつは絶対食われるぞ!」「普通行かねえだろそっちには!」とか思いながら見ていると、確かに似たようなシーンも出てくるが、恐竜とのすったもんだなのだからだいたい似ていてもしょうがないか。それはまあ許すとしても、血も涙もないはずのヴェロキラプトルを手なずけるというような子供アニメみたいな筋書きはちょっと馴染めない。こうなると『ジュラシック・ワールド2』ではラプトルが英語で喋りだすのではないかとかなり心配になる。

 1万ボルトの防護柵やハイテク設備に守られた絶対安全な施設、そこに巻き起こる想定外の大惨事、自分の利益しか考えない一部の人々、そして対処のしようもなく逃げ惑う人々、安全神話は脆くも崩れ去る。なんかどっかで聞いたような見たような事象である。
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『百日紅 ~Miss HOKUSAI~』

2015-05-12 23:34:29 | 映画[さ]
『百日紅 ~Miss HOKUSAI~』

 監督:原恵一  原作:杉浦日向子

 百日紅(さるすべり) : 葛飾北斎の娘、葛飾応為の人生をアニメ化。とっちらかった部屋で北斎と暮らす娘のお栄、父親に負けず劣らず達者な筆遣いで絵を描く。時には父親の代わりに描く。ゴーストライターみたいなものか。しかし「絵に色気が無い」と言われて悩んだり、禍々しい絵を描いたばかりにトラブったりと、まだまだ修行中の身ではある。そんなお栄は自分のことを「おれ」と言う。太い眉毛にも男勝りな性格が表れている。でも、目の見えない小さな妹も真似して「おれ」と言うのはちょっとかわいい。

 どこかの展覧会で見た葛飾応為の「吉原格子先之図」はドラマチックな夜景が印象深い。これを含めて3作品くらいしか見たことが無い。実際に残っている作品も多くはないようだ。こんな名品があのゴミだらけの部屋で生み出されたのか。これはアニメだから想像しただけの部屋の景色だが、たぶん、きっと、あのまんまの部屋に住んでいたに違いないと、納得できそうな江戸の街角風景は、見ていて楽しい。ただやっぱり北斎の娘の話だからと、もっと徹底的に江戸絵画の世界を期待してしまったので、ちょっと物足りなさを感じるところはある。
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『SPEC~結~』

2013-12-05 22:08:01 | 映画[さ]
『劇場版SPEC~結~ 漸ノ篇』 / 『劇場版SPEC~結~ 爻ノ篇』

 スペックホルダーという超能力者と、人間の戦い、というか、いったい誰と戦っているのかよくわからない、戸田恵梨香・加瀬亮主演のサスペンス・コメディ。「~結~」でとうとう終わるというので、ふたつまとめて見た。シリーズを通じて、いろんなタレントが出演して、おちゃらけ要員として活躍するのが面白かった。もちろんギョウザばっかり食ってる戸田恵梨香の普通じゃないキャラも個性的で好きだった。

 この最終章「漸」「爻」は約90分ずつに分かれていて、大好きなおちゃらけシーンも満載なのだが、「ここのおちゃらけ長すぎないか」と思えるような所が多々ある。それを短くまとめれば、「漸」「爻」などとふたつに分けること無かったのではないかと思ったりもする。まぁ、商業的にはそうはいかないのかも。

 当麻紗綾(戸田恵梨香)のスペックもまだ謎を秘めたまま。で、やっぱり、スペックホルダーがいろいろな超能力を披露するシーンで、ありえへん現象が起こったりするのがいちばんの楽しみでもある。とはいうものの、大詰め「爻」辺りから話がどんどんデカく、デカく、デカくなって行っちゃって、そのデカさに反比例するように、興ざめを始めてしまう自分を鼓舞するのが大変だった。ガンバレ戸田恵梨香! というより、ガンバレ客! というより、ガンバレ俺! 風呂敷は適度に広げよう!
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『スター・トレック イントゥ・ダークネス』

2013-08-31 20:27:01 | 映画[さ]
『スター・トレック イントゥ・ダークネス』

 J.J.エイブラムス監督作品。2009年のスター・トレックに続いて、カークもスポックも若返ったキャストによるスタトレの世界。今回はベネディクト・カンバーバッチ扮する敵役が登場。ジョン・ハリソン役のやや個性的な顔つきのベネディクト・カンバーバッチと、スポック役のやや個性的な顔つきのザッカリー・クイントの対決、進化した撮影技術を駆使して迫力満点の宇宙戦闘シーンなどが楽しめる。「人類の最大の弱点は愛だ」というキャッチフレーズに則って、巧妙に弱点を突きまくる敵に四苦八苦するNCC-1701のクル―達の戦いを描いたスペースオペラ。やっぱりUSSエンタープライズの登場シーンはいつ見ても感動的。
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