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【図録録】9 立花宗茂

過去の展覧会を図録で振り返る企画の第9弾。
今回は

特別展「立花宗茂」
御花史料館
開催年:2010年

「慶長15年『宗茂』の名乗りから400年」の節目に開催された特別展。
宗茂は改名をかなりの頻度で行っており、最初の実名は「統虎」で最も知られた「宗茂」名を使い始めたのが慶長15年(1610)と言うことになります。

さて注目の展示は
茶杓 伝・千利休作
露は丸形、蟻腰で一本樋が通り、その樋にそって生じた割れを金繕いしている。
筒に「利休作 (花押)」、また箱書きには「利休茶杓 宗旦筒」とある事から筒は宗旦の追筒だと分かる。
茶杓 銘 夜雨 伝・古田織部作
蟻腰、櫂先が長くグイっと上がる。
筒には「夜雨 (花押)」と裏千家八代・又玄斎一燈宗室の花押がある。
立花家では織部作としているが、特に筒にはその旨は記されていないようだ。
茶杓 銘 初うま 小堀遠州 作
シミ竹、櫂先の両側に縦の筋が通る。
筒には金蒔絵で「初むま 甫」とある。
梅図 画 松花堂昭乗 賛 沢庵宗彭・江月宗玩
横に長く伸びる梅の枝を昭乗が描き、梅に関する賛を江月、沢庵が記している。
リラックスした雰囲気が漂う初春のある日を想像させる一画。
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