
永青文庫

春期展示「熊本城 -加藤清正と細川家-」
期間:3/18(土)~6/4(日)

細川忠利像
黒の束帯に太刀を佩く姿の肖像画。賛は沢庵宗彭で寛永十八年忠利没後に製作された。
細川忠利は沢庵宗彭に深く帰依しており、永青文庫には多く沢庵の書簡が残されている。
紅梅鳩図 宮本武蔵 筆
梅の樹にとまる山鳩を描いた水墨画。真っ直ぐに伸びた若枝の描写は気迫があり剣の一振りを思わせる。ただし武蔵の画とするには上手すぎるとの評価もあるところ。
細川忠利所用 紫糸素懸威鉢巻形兜
表面を銀泥塗とした鉢巻形の変り兜。
忠利の甲冑としては島原の乱で着用した具足があり、それは父忠興に倣った具足だが、忠利自身はこのような兜を好んでいたのかも知れません。
細川忠利所用 羅紗陣羽織 淡茶紅裾替わり
袖なしで陣羽織よりマントに近い形状をしている。裾以外は薄茶色、裾が紅色。この様に一部分のみ紅色にするのは忠利の甲冑の草摺にも見られ意匠。
今回は熊本城に関する展示でした。そうあの地震から1年。
何度も訪れた熊本城の復活を心待ちにしています。またあの天守から町並みを眺めてみたいものです。