SENgoKU anD VISIon -乱世を追う-

1807 三玄院 篁庵

京都は紫野
004_053
三玄院
大徳寺の塔頭のひとつ。春屋宗園を開祖に石田三成、浅野幸長、森忠政により創建された。
今回は通常非公開のこちらを訪問。
011_058
門前には「石田三成公御墓地」の碑があるとおり、寺内には三成のお墓があります。他にも古田織部や森忠政のお墓もありまが、流石にお参りはできません。が、本堂にある石田三成・古田織部・近衛信尹や森家・浅野家の位牌を拝見する事が出来ました。

さてさて本題
三玄院には茶室「篁庵」があります。織部好の三畳台目+相伴席の燕庵形式の茶室です。
文政8年(1825)西本願寺に建てられた茶室で、庭園を改造するため薮内休々斎が引き取り明治後期に三玄院へ移築されたそう。
三玄院へ移築の理由はこのお寺が古田織部の墓所が在るからでしょう。
IMG_0003-1_059
寺内撮影禁止のため冊子から茶室「篁庵」の室内画像です。薮内家にある茶室「燕庵」そっくりです。
薮内家では燕庵写しは相伝者のみに許され、燕庵が失われた時は写しのなかで最も古いものを寄進する決まりで、実際現在の「燕庵」も摂津国有馬の武田家より慶応三年(1867)に移されたもの。
忠実な写しである事が条件となるため、茶室を確認した薮内家元がその証として某所に釘を打つそうです。
次はこの「篁庵」も候補になる為、関係者はやきもきしているとか、していないとか・・・

織部ゆかりのお寺で織部好の茶室。織部の位牌にそっと手を併せてお寺を後にしました。

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

※ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

最近の「探訪」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事