新幹線で岡山まで、そこから特急に乗り換え四国へ。最初の目的地は。

今治城
藤堂高虎築城の水城。1980年に建てられた天守は丹波亀山城の古写真を元にしているが、今治城に天守があったかどうかは議論の分かれるところだそう。天守と再建された山里櫓の内部展示では鎧や兜が合わせて30以上展示されていた。
電車に乗って次の目的地へ。駅から路面電車、さらに坂道を歩く。そこからはロープウェイかリフトを選ぶのだが、何故かリフトを選んでしまう・・・え~とちょっと怖いんですが(汗
ビビりながらリフトを降り更に歩きます。やっと見えてきましたよ。

松山城
今回一つ目の現存天守(通算7つ目)、賤ヶ岳七本槍の一人加藤嘉明の築城。大小天守と2つの櫓を廊下で結んだ連立式天守をもつ。他にも現存する建物も多く見応えがある。天守内部はかなり広い、階段も急ではなく登りやすいし最上階も広く展望もいい感じである。内部展示も充実しています。
加藤嘉明所用 漆塗佛胴六間草摺素懸威鎧
全体は黒系でまとめられている。兜は角頭巾形で鳥尾飾の脇立がつく。
帰りはロープウェイを使う。往きもロープウェイにすればよかった・・・・
路面電車で次の目的地へ。
湯築城
現在道後公園となっている伊予国守護河野氏の居城があった。湯築城資料館や屋敷・土塀を復元している。
ここから少し歩くと道後温泉がある。建物は歴史を感じさせる粋な造りだったが観光化が進んでいて、やや興醒めがするところもある。そうは言いつつ「坊ちゃん団子」や「一六タルト」等お土産は買うんですがね。
翌朝電車で次の場所に。

大洲城
木造復元天守。台所櫓と高欄櫓 を配した複合連結式。外部からは分かり難いが内部からだと新築の天守部と2つの櫓の木材の違いがはっきりしていて面白い。藤堂高虎によって近世城郭として整備された城のひとつ。
さらに移動、宇和島に到着。城に行く前に鯛めしを食す。鯛めしは愛媛県の郷土料理なのだが地域によってその料理法が大きく異なる。宇和島で食べられるものは鯛の刺身をご飯にのせタレと生卵をかける。

宇和島城
これまた藤堂高虎の手による城。現存天守は伊達氏の代に築城されたもの。天守からは宇和海が眺められる。
天守を降り少し歩く。
伊達博物館
宇和島藩主伊達家に伝わる大名道具等を所蔵、展示している。宇和島伊達家は伊達政宗の長男秀宗を初代藩主とする。長男ながら仙台藩を継げなかったのは側室の子であったことと人質として豊臣家に長くいた為に徳川の覚えがよくなかったからと言われている。
訪れた時はちょうど重文「豊臣秀吉画像」の特別展示期間中だった。かなり大き目の画で見応えがある。さらに歴代藩主等の甲冑も展示されているが、中でも気になったのは
伊達政宗所用 金茶糸威五枚胴具足
前立の弦月は同じだが全体の印象は仙台にある政宗所用具足と大きく異なる。仙台にある具足が黒を基調としているのに対しこちらは茶系であり不思議ではある。
博物館を去る前に他の博物館の展覧会等のチラシがファイリングされているものを見た。そこで岡山城でも特別展が行われていることを知った。今回の予定には入っていなかったのだが時間に余裕があれば行ってみる事にする。
電車に乗って移動。四万十川沿いを走るのでいい眺めである。やがて次の目的地に着くだろうが、それは暫しの時間を要する。のんびりした移動でやがて日も暮れだしてきた。