
渡邊邸
「揚家を語らずして讃岐の茶室を語るな」と言われた古高松の大地主・揚家。
その揚家には十の茶室があり、そのうち5つを移築したのがこの渡邊邸です。
更に渡邊邸に元からあった茶室もあり併せて6つの茶室が!見応えありそうです。

雀巣庵
揚家より移築の茶室。渡邊家では茶会の際に寄付として使用される事もあったようだ。
扁額は表千家13代即中斎による。

内部は11畳半に一畳の床。この平面構成は薮内家の緝熈堂と同じ。

露結の手水鉢
雀巣庵の露地にある。大徳寺塔頭孤篷庵の忘筌の席にある手水鉢の写し。

光悦垣
本阿弥光悦が好んだ竹垣の一種。
続いては

櫛窓の席
躙口の上にある櫛形の窓から名が付いた。

丸炉の席
その名の通り丸炉のある席。茶室ないにあるのは珍しく、この丸炉を茶会でどのように使ったのか気になる所。
櫛窓の席と丸炉の席は2つで1席とも別々ともとれる構成。
続いては、唯一の渡邊家伝来の席

鯰魚庵
九畳半の広間に六畳の次の間が続く。

「鯰」の扁額
武者小路千家12代・愈好斎筆の「鯰」の字。

馬の図
鯰魚庵次の間の障子で、狩野雪山筆とのこと
次回も渡邊邸から