どんまい

いろいろあるけれど、それでいい。

なんのための仕事?

2016年04月26日 | book
西村佳哲さんの本が好き。
今まで買っていなかった数冊をまとめて買った。

なんのための仕事?
クリエーター情報なし
河出書房新社


この本には、こんなことが書いてあった。


「本人が信じても愛してもいないことに時間や力を注いだところで、その仕事は人を温めない。むしろ冷やすし、さらに言えば人の精神をバラバラにすると思う」


本当、そう思う。


「自分だったら、そのサービスを利用したいか?」


よく自分自身に問う。
自分が提供しているサービスを自分、または自分の家族が利用したい、させたいというものでなければ、誰かの犠牲の上に、私の生活が成り立っているように感じてしまう。
ふと、そのことに気づくと、仕事をしていくことに耐えられなくなっていく。


はたまた、雇われている側は弱い。仕事を辞めることは怖い。
私は、すがるようなことはしないでおこうと言い聞かせている。



自分の心の声に素直に生きるってのは、本当だわ。




一見、いらないと思うようなものがあった方が幸せだったりする。

2016年04月14日 | book
空は曇天。辺りは霧で覆われていて、少し肌寒い。
私はゴミ袋片手にゴム集積所へと歩く。
鳥の声。草木の匂い。
空が青空ではなくても気持ちが良い。
お気に入りの朝。


家に戻ってきて読みかけの本を開く。
最近、体が活字を欲する。
体が欲するままに。



俳優・亀岡拓次



俳優・亀岡拓次 (文春文庫)
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文藝春秋




俳優が、地方にロケに行き、その土地にある飲み屋さんへと行く。そんな俳優の日常を描いた作品。


人生は、一見、いらないと思うようなものがあった方が幸せだったりする。
そんな言葉を、本を読みながら思い起こした。


私のお気に入りは、196ページからの亀岡と宇野のやりとり。
宇野は映画が好きで、お気に入りの映画を亀岡に紹介する。
その映画がくだらなすぎて、おもしろい。


思わず、吹き出した。

へろへろ

2016年01月15日 | book
へろへろ 雑誌『ヨレヨレ』と「宅老所よりあい」の人々
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ナナロク社

※画像をクリックするとamazonのサイトが開きます。


肩肘を張らない。


昨年、自分に言い聞かせていた言葉を本を読みながら思い出した。
真面目に、熱くも大事だけど、それだけではどこか足りなくて。ゆるく、ふざけても大事。

両極端の振り幅が大きければ大きいほど魅力が増す。
どこで聞いた言葉だっけ。その通りだと思う。

この本には、それがある。
真面目に、ふざけてだけじゃない。
もっと色々な要素が含まれている。


こんな福祉の本は、今まで読んだことがない。


ちんこを出しながらバイクに乗る話と、
ハゲの話は声を出して笑ったなあ。


福祉はおもしろい。



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2015年読んだ本の中で一番オススメしたい一冊

2016年01月09日 | book
オーストラリアの友人から1年に1度、手紙が届く。
それは、いつもクリスマスの時期と決まっていて、今年も届いた。

毎年。私も、手紙を書き、1冊の本を同封する。
今年の1冊は、すでに購入済みなんだけど、まだ手紙が完成していないから送っていない。

今年の1冊を選ぶにあたり、その年、読んだ本を振り返る。
2015年の1冊も選んでみた。

2015年、読んだ本の中で一番オススメしたい一冊。

いま生きているという冒険 (よりみちパン!セ)
クリエーター情報なし
イースト・プレス


石川直樹著「いまを生きているという冒険」


石川直樹さんと私は同い年。
はじめはそんな共通点から、本を読んでみようか、と手に取った。

石川直樹さんの冒険に近い旅を通して感じたことの話が良くて。
どこか生きるとは何かに相通じる。

何冊か読んだけれど、この本が一番、わかりやすい。
そういえば、いま、北海道博物館で、石川直樹写真展をやっていて、観に行きたいと思っている。




ここまで書いておきながら、オーストラリアの友人に送るために買った一冊は、この本じゃないんだけどね。




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自分のレベルを勝手に一段か二段上に置いてしまう。

2015年09月28日 | book
どこかに出かけようか、と思っていたけれど、激しく雨が降っていて、こんな日は家にいるに限ると、本を読んだり、昼寝したりして過ごした。
今日は、早川義夫さんの本を読んでいる。新刊が出ていて買った。

心が見えてくるまで (ちくま文庫)
クリエーター情報なし
筑摩書房


「他人の芸を見て、あいつは下手だなと思ったら、そいつは自分と同じくらい。同じくらいだなあと思ったら、かなり上。うまいなあと感じたら、とてつもなく先へ行っている」

この一節を読んで、妙に感心して、私はまだまだだな、と、自分の仕事を振り返った。




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見知らぬ女の子が傘を差し出してくれた

2015年09月26日 | book
高校3年生の時、夏期講習で予備校に通っていた時のことだ。
ある日、講習が終わってバスを待っていると、雨がひどく降リ出した。
バス停で、バスを待つ間、傘を持たぬ私は、雨に降られるままに、立ち尽くしていた。
そこへ、横からふと、傘が差し出された。
見ると、同学年ぐらいの小柄な女の子が、思いきり手を伸ばして、傘を私の頭の上のほうまで差し出し、濡れないようにしてくれている。
私はその自然さにのまれ、遠慮も戸惑いもせず、お礼を述べて傘に入った。
その女の子はにっこりと笑った。
待つことたった数分程度。
会話を交わすことはなかったが、バスが来るとアイコンタクトをし、「どうも」「いえ、どういたしまして」という短い言葉で別れた。

「アイスブレイク出会いの仕掛け人になる」今村光章著

アイスブレイク
クリエーター情報なし
晶文社


この一節が、なんか、いいなあ、と思って。
特に、最後の、会話を交わすこともなく、別れ際に、「どうも」「いえ、どういたしまして」という短い言葉で別れたっていうのが良くて。

高校3年生の時の私だったら、その傘を差し出してくれた女の子を、好きになっちゃうかもしれないな、と思った。
いや、もっと話したいなあ、と思いながら、話かけられなくて、また、会えるかなあ、とか考えて、日々を送るだろうか。


見知らぬ人に、さりげなく、親切をし、去っていく。
今度、そんな場面に出くわしたら、やってみよう。



この本の主題とまったく関係ないところで、思考が巡る。



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