楽の志 ~らくのこころ~

湘南で木の家づくりをしている「楽居」の親方三浦がキャッチしたできごと、思い、喜び、悩みなどを、力を込めて投げかけます。

庇(ひさし)・軒(のき)を見直す

2011-07-11 16:45:43 | おうち
こんにちは、楽居の三浦です。

ローコスト化とスタイリッシュな箱型建物の流れのせいでしょうか。
最近あまり見かけなくなってきた「庇(ひさし)」。

本当は、ひと手間かけてもつけるべき重要なものです。


庇は、お家の外壁や窓を雨からまもります。

庇などの凹凸がなく、シンプルな外観でスタイリッシュに見えたお家が、窓サッシの隅から黒く雨だれのしみがついて1年足らずの間にみすぼらしく汚れてしまっている例をよく見かけます。

デザインのために必要な機能まで削るのではなくて、庇とかそういった必要機能「込み」でスタイリッシュなデザインを成立させる発想が大切だと思います。


庇のもう一つ大事な役割は、過ごしやすさ。

庇がついている窓は、雨の日も水滴がついていなくて景色がクリアですし、窓ガラスが雨のたびにきたなく汚れてしまうこともありません。
雨のたびに窓掃除というのはかなり大変なこと、それをやってのける几帳面な人はほとんどいないのでは。せめて庭窓のような景観窓だけでも、いつもきれいにしておきたいですね。

また庇がないと、窓を開ければ当然屋内に雨が吹き込んでしまうので、雨の日は窓を開けて通気することもできないという、過ごしにくさの問題もあります。少し暑いだけの日にも雨で窓が開けられず、梅雨時から冷房に頼らざるを得ないという方がたくさんいらっしゃいます。

そういうわけで、大切な役割を担う庇をもっと見直しましょう。
楽居は立派な庇のお家を広めていきます。
あとから庇をつけるリフォームもお勧めしていきます。
日本に庇を復活!させていきます。


軒下の風情ある暮らし

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