楽の志 ~らくのこころ~

湘南で木の家づくりをしている「楽居」の親方三浦がキャッチしたできごと、思い、喜び、悩みなどを、力を込めて投げかけます。

土の塀を作りたい②

2012-03-29 16:39:05 | 家づくりの仕事
まだ、風は冷たいですが暖かくなり
動きやすくなりましたね。

昨年の11月にとうとう始めた「土の塀作り」早くも
5ヶ月が経過しています。

★前回はここまで 「土の塀を作りたい」

あの日から、ずいぶん放置してしましましたが
徐々に進めていき 



今回使った「土」は「荒木田土」です。
藁のアクを抜き、混ぜ込みました。





土の塀の完成です・・・
本来ならば、このあと数回「土」を重ねていき
仕上げに漆喰を塗るのですが

私の完成はここまでです。
この後、どこまでのヒビ割れが入のるか。
私は、この「土」の土らしい自然の割れがとても好きで
不思議なことに、自然のものを使って作ったものは
長時間眺めていても飽きない。
月日が流れるほどに時代がつき同じように年を取り
一緒に老いていくのもいいじゃないですか。

積んだ石と塀の間には水切りにスレートを使いました。

積んだ石と同化していてよくわかりませんが。



昔ながらの土塀ですが、いかがですか?
土のほっこりとした表情が、頑居とよく合っています
これから、陽にあたり風雨にさらされ風化していく様が楽しみです。

この昔ながらの塀が、家の塀として建っていたら・・・
その家に合わせてデザインを考えなくてはいけないですが
ものすごく恰好がいいと思うんですよ。

内側のに少しくぼみをつけて、中に照明も取り付けれますし
夜になってその照明に照らされる塀が
きっといい感じになるんですよ。

時間と場所さえあれば今度は、中が版築の塀にもトライしてみたいです。


鎌倉市梶原 改修(リフォーム)工事

2012-03-25 09:26:32 | 家づくりの仕事

和温スタジオの高橋さんのご紹介を受け
Ms建築設計事務所の三澤さんにお会いしました。

今回のご依頼は、鎌倉市梶原にある築40年ほどの建物の改修工事(リフォーム)です。

Ms建築設計事務所により「長期優良住宅先導事業」で採択を受けた
「既存ドック」(人でいうと「人間ドック」のようなもので、既存の住宅の性能や耐震性などを調べて、数値的にお施主さんにお伝えするもの)システム3に沿った改修工事で
既存家屋を住宅医スクールの方々と屋根裏から床下の状態まで詳細な調査を行い計画をたてている物件です。

調査の様子はこちら  ↓ ↓ ↓

Ms日記詳細調査-鎌倉遠征




初めて三澤さんにお会いしたのですが、建築士と大工 職種は違えど
やはり、お互いに木の家にたずさわる者同士 自然と話がはずみます。



今でも、立派な建物ですが、40年という月日と空家になっていた時期もあり
傷んでいる部分ももちろん手をいれ、構造補強、意匠的にも大きく変わる計画になっているので
これからの工事が、楽しみです。

お施主さんに喜んでいただけるよう、三澤さんと協力し合い良い家にしたいです。


火のある暮らし

2012-03-04 22:33:30 | おうち
三浦の「みらいの家」へ伺った。

家の中に入ると薪ストーブがついていた。
ストーブのガラス部分を覗くと炎がゆらいでいる


テーブルのまわりで子供たちが忙しそうに遊んでいる
我々大人は、自然とストーブの周りを陣取り
炎のゆらぎを見ながら談笑する。



時間がたつにつれストーブの背面にある
版築が蓄熱をはじめストーブのやわらかな暖かさが増し
室内は心地よい室温になる。

子供たちは、相変わらず忙しそうに遊びながら
「暑い」と言い服を脱ぎ始めた。



薪ストーブがあるだけで・・・

ランニングコストほぼゼロで、室内をある程度あたためることができ
炎のゆらぎを見ながら 心のやすらぎを得ることができる。



クッキングストーブになっているため、ストーブでピザを焼いていただきました。

いい。

当たり前のように火のある生活をおくれればいいと思った。