Rainbow*Heart

ヤプログさんからのお引越し私的な記録である。

受講「自閉症児への余暇支援」

2010-11-30 00:05:30 | AutismSpectrum



ご訪問ありがとうございます。

広島ブログ



土曜日・・・Agの発表会を終えて急ぎ


自閉症研究会主催の自閉症基礎講座第5回目に


参加してきました





やっぱり午前中の感動を引きずっているし


ハンドメイドイベント間近とあって


気忙しいっていうか~浮わついた気持ちでしたのでw


ちょっと頭が回っていませんでした(いつも回ってないといえばそうだけど・笑)




でも・・・門眞一郎先生の大ファンでもあるので


行ける時には行っとかないとねっ



今回のテーマでもある「余暇支援」


講演内容としても全国で初めてではなかろうか?って感じのようでして


とっても興味深いテーマでした



が・・・門先生もおっしゃられていましたが


余暇活動と、今までの講演内容の支援とは密接に関連してるとのこと。



余暇をどう過ごすか・・・


余暇=自由時間は 何をしても良い時間となってはならない
 

何をして過ごす時間なのかを明確にしないと


こと問題行動につながりやすい。



混乱や不安なく有意義に過ごすためには


待ち時間は何をして過ごす時間なのか理解して


有意義に満足感や達成感を味わって過ごすためのスキル(余暇スキル・コミニケーションスキル・ソーシャルスキル)が必要だと


おっしゃっておられました



要するに・・・特性を理解していたらば


余暇を過ごすスキルを身につけずして


自由に過ごしなさい!ということを自閉っ子に丸投げしてはいけないってこと




そういったことを踏まえた上で


余暇活動をチョイスする際のアセスメント方法や



道具などを選ぶ基準のお話しも盛り込まれていました




種目と道具を選ぶ基準としては


・その地域で同年齢子どもが楽しめるもの
・その地域で利用可能なもの
・さまざまな場所や場面で容易に使えるもの
・安価に行えるもの
・自然の好子(強化子)となるような注意注目や感覚刺激などを伴うもの
・家族や友達も興味をもつもの
・年間12回以上実行できるもの


※青字・・・レジュメ抜粋



これに付け加えて

・興味や関心のもてるもの
・得意なこと(強み)が生かせるもの
・やり方などが理解できるもの
・無理のない、失敗のないもの

などもおっしゃっておられました


特に、「やり方が理解できる」ということに関して


やり方が分かるからやってみよう~!と思える


(教えてもらって)やってみたら出来て、達成感が得られる。


という言葉がすごく印象的でした。



コミニケーションの場面でも、話し言葉を掛けられて知らんぷりしてしまうのは


その言葉が理解できないから・・・っていうのは


かなり前から、私もわが子の様子で感じていました(まわりにもそう言って説明していたし)


何でも同じ・・・接し方・言葉・やり方が分からない


そうすると「興味がない」という反応を示すことが多いんだと思います。


実は興味がないのではなくて やり方が分からなかっただけ



「子どもたちはみんな、分りたい!理解したい!と思っています」という


療育を始めた頃に


センターの保育士さんから頂いた資料に書かれていた言葉を思い出しました


この言葉も常に私の頭の中にあって


療育・支援のベースになっています。


だからこそ、構造化や視覚化で


特性の強みを生かして、教えていかなければいけないってことだと思います。



また、終わりが分る=完成が分るということも大事な要素で


構造化して視覚的に教えてあげると、出来るようになるといったお話でした。



次回は「高機能自閉症児への支援」となっていますが


ソーシャルスキルのお話もあるようで


高機能であろうと自閉症の特性は同じなので


教える=構造化という図式は共通(もうこの辺は当たり前のこと)



言葉を話すから、とか・・・障害のあるなしに関わらず


私たちでもスケジュール帳を使ったり


メモを取ったりします。


見て分るものがあった方が、言葉だけより確実であるし


記憶違いが起こらないといった意味でも


ことに自閉っ子には、その影響の落差が大きいということ。


言葉はとても曖昧で、その裏に潜む含み部分の意味もあったり


いくつか可能性が生じるので、他人と思いや意味を共有できないこともありますが


そのすれ違いを一元化させることが視覚的であったり構造化であるといった話しの中で


具体例として


前にも聞いたことがありましたが(ブログに書くのは初めて)


プールで背浮きを教える際


なかなか仰向けになって浮いてくれない子どもに


実際に絵カードを見せたら、すんなりやってくれたとか・・・


この場合のすれ違いは


子どもが「プールに沈められる」と思っていたのだろうということで


言葉だけでは、教える側と子どもとの間で


本当の意味を共有できていなかったという例でした。



余暇活動も・・・このように視覚化や構造化してないといけないという話しです。


始まりと終わりを視覚化するといった意味で


スケジュールをなるべく早く使うことが大事ともおっしゃられておりました。


スケジュールの話しが出て


よくスケジュールを途中で使わなくなって口頭指示となる人もいるが


従順な子どもでも、口頭だけの指示だと、かなりの不安を抱えている・・・


スケジュールをいつ頃やめる?という質問には「NO!」



一生~視覚的構造化は必要なのですとおっしゃっておられました。



ただ・・・カードから文字になったり


最終的に普通のスケジュール帳なんかになる。とも・・・。



分りやすいなぁ~門先生の講演は


私の拙い文章では伝えきれない



是非、1度・・・実際に講座に参加されることをお勧めします



話が逸れましたが・・・


待ち時間(自由時間)をどう過ごすかとかのお話の中で


ここで「まって」のカードの使い方が出てきて


それは、我が家で


見よう見まねで使っていたカード(デイサービスで見て我が家でも投入)


ただ単に見せておけば良いって


慢心がお恥ずかしい限りです


絵カードでも何でも、確実に理解するものでないと支援の意味がないのです。



今回の「まって」カードの使い方・・・意味としては



渡された・または目の前に置かれたカードがある時は「待つ」時間


必ずカードは回収されて、自分の要求や願いが叶う!ということを教えるために


まずは1秒からトレーニングしなきゃいけなかったんですねっ


1秒→2秒→3秒とスモールステップで少しずつ時間を延ばして


待つことの意味を教える



これを割愛していたばかりに


いまいち、子どもも腑に落ちないで、いつまでも要求を繰り返していたのかとっ


私が腑に落ちました。


まずカードの意味を教えておかないといけない・・・。


さっそく・・・トレーニングの機会を作り使ってみました


またその話しは機会があれば別にUPしたいと思います。


待つ時間が長い場合は、 タイムタイマー などを使うと良いとのことですが


なかなか高価なモノは買うのも躊躇しますよねぇ~






時間を視覚化するのって、時計が読める子には


文字盤の絵などで工夫できますが


うちの子のように時計?なんじゃそりゃ?的な子には難しいので


タイムタイマーか


もしくは・・・左側の「まって」カードに●をいくつか作っておき


頃合を見て一つずつ貼っていき




※お写真お借りしました・・・FLY!BIRD


最終的に全部貼るまで待つ・・・というアイテムを使うのもありなんですって



ついつい言ってしまう「ちょっと待って!」


この曖昧な言葉の代わりに


これも使ってみたいなぁ~と思いました




後半は動画も満載でしてメリハリのある内容でした。


今まで講演された過去4回の内容をベースに支援してこそ


余暇支援も生きてくる。。。


特性に応じた支援が出来ていなければ余暇は充実したものとならない。


そういう風に私は受け取りました。



また、余暇活動の中でも意外と上手くいったり好きな活動が 「家事」


課題分析も項目ごとにチェックしながら


教えていくプロセスに触れられ


教える際のプロンプト(促し)のこともお話してくださいました。


自律的・自発的に行えるようにするために


プロンプトはなるべく早くやめた方がいいという話しの中で


※普通のてがかりは無くさないようプロンプトだけ無くすという意味です!





早くやめた方がいいからこそ、身体プロンプトがベスト・・・と説明されました。



面倒だから、ついつい言葉でプロンプトしがちな私たち(複数形にするな?笑)


また自分の支援を振り返り


とても勉強になりました。


忙しさにかまけて手を抜いたり


ぼけてて忘れたり


そんなあやふやな私・・・こうして講座へ参加することで


少しでも確認しつつ


前を向ければいいなぁ~と思います。


余暇支援も、家の中では


ほんとうに自由にさせていた時間でした。


Agは1人でも遊んでくれる子ですが


やっぱりオモチャを正しく使って遊べるように教えたり


始まりと終わりを明確にしたり



それには色んなことを面倒臭がらずに下準備しなければいけませんね・・・。




それから・・・余暇活動の中で料理もなかなか有効な課題だと


意外と自閉っ子も好きな家事活動


その中でも料理は


・身近で見慣れている(モデリング)
・具体的で終わりが明確:分りやすい(構造化されている)
・調理は作ったら食べられる(最強の好子)




曖昧な時間を意味のある楽しい活動時間になるといった意味でも


かなりお勧めな感じでした。




うちの子もそうですが


食べることが大好きなので



どんなお手伝いの中でも


料理をするとなると、モチベーションが俄然違います


まだ小さなお子さんならば


出来ることから少しずつ完成まで出来るように目標を立てて教えていくのが理想なんでしょうねぇ



また手順書も有効・・・というか


やって見せることは、やり終えたら消えてしまうので


手順書は消えずに、いつでも見ることができベストだということでした。



料理とかは最初っから完璧に出来る子はいないので


時間がかかっても、教える機会を作ることは


とっても大事なことなんですねっ


私も毎日の食事は時間との勝負なので無理だとしても


休日のおやつ作りとか


追々~トライしてみたいと思っています



何気にやらなくちゃと思っていることがてんこ盛りなので


優先順位を決めて、やっていきたいと思います。



あと40歳の方の事例(動画)も見ましたが


大きくなった人に余暇支援(カードで視覚化して)している場面とか


門先生曰く


今まで生きてきた年月(経験)もあり、カードの理解なんかは早かった。



これは早々~中学生の息子を持つ大親友に教えてあげなきゃ



大きくなってからでは遅すぎるってことはないんだと・・・。










明後日イベントです





『Enchantee! Vol.5』

fabric*BLUE 屋外駐車場にて
12月2日(木)10:00~14:30



もうすっかりMayClubのメンバーと言ってもいいくらいの存在となっています

kabacoちゃん もご一緒してくれまーす








『サンタのおうち』
日時 12月4日(土)10時〜17時 5日(日)10時〜16時
場所 マリーナホップ 豚玉次郎横の会場 

※ MayClubとして 5日(日)のみ出店します



MayClubメンバーのブログ → Fuuuuu の 「おきらくのんびりdiary」

こちらにも作品情報UPしておりますので

是非、ご覧くださいねぇ





長い記事、読んでいただいてありがとうございます。

もちろんクリックだけでもありがとう

広島ブログ






最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。