Rainbow*Heart

ヤプログさんからのお引越し私的な記録である。

保護者等支援者研修「本人への障害告知」を受講しました。

2011-11-17 00:05:16 | AutismSpectrum






ご訪問ありがとうございます。

広島ブログ



火曜日・・・



療育センター主催の研修会へ行ってきました



昨年度、はじめてこういったテーマに沿った研修をされたそうで



今回が二回目



昨年度のお話は、子育て(療育)ソウルメイトのリョウピンちゃんから聞いていたので



ある程度は予備知識があった私ですが



やはり人づてよりも自分の耳で、目で実際にお聞きするに勝るものはありませんねぇ



動画も多かったのでとても新鮮な研修でした



昨年も思いましたが



大澤先生のおっしゃることは終始



ノーマライゼーションが根底にあって



そこには 配慮は必要、差別は不要 的に



根底の部分で話されるので、聞いていて涙が出そうでした



私も拙い文章の中に、この部分を含ませていることが多いのですが(またはそのものズバリ書く)



なかなか読み手に、聞き手に伝わる表現というのは難しいものなので



すごいなぁ~と思います。




冒頭のお話は



先生が診ている患者さん(小学生)の親御さんから




本人(児)がセンター受診のことを疑問に思い質問してくるのだが




障害のことをどういって子どもに説明すればいいのか?と問われることがあるらしく



その親御さんに



「お母さんの心がまずどうであるか?」と問いかけられたそうです。



アスペの説明を淡々としてあげればいい・・・というようなことをおっしゃておられました





ただ…告知するのはケースバイケース



その辺りは、親の条件や子どもの条件・周りの環境などによって



ベストな時期や言い方があるにしても



だいたい説明が通る時期・他者との違いを感じる時期



そして誰彼かまわず話しことはしない能力が備わった時に



本人への告知を検討するのがいいであろう・・・とのことでした。




年齢的には8歳というのが



思春期前で目安になるそうです。



(思春期以降は、大人の言うことに逆らうのが美学的になってくるしってことでした)







安直に診断名告知で



今現れている問題に解決を図ろうとする親や教師や医師、療育の専門家が多い…



とにかく告知さえすれば、なんとかなると思うのは間違いであって



支援の見直しをして解決すべきだと、おっしゃられていました。




告知の話しと特性理解の話しは



密接に関わりがあり



療育では避けて通れないところであるので



もちろん今回の研修も、その辺りの説明もふんだんでした





小4~の外来教室の場面が出てきて



構造化 という言葉は言われませんでしたが



余計な刺激は整理したり隠したり



視覚支援でスケジュールなどを提示した教室では



何のトラブルもなく過ごせる子どもたちの動画も流れたり



(学校では暴れることがあっても、外来教室では全くないのが構造化の力)




1番は環境を整えてあげることが大事だと



おっしゃられておりました





特別支援教育法が執行されて



先生への取材も当時たくさんあって




時間を取られることも多かったけれど



マスコミにも勉強してもらうようにお願いしたり




センター試験のテストにも



視覚的に分かるような問題作りを提言されたり



色々と水面下で進めていただいていたのですねっ・・・



少しずつですが行政からの支援も形になってきているようです。



先生曰く



親も要望していくことが大事だとおっしゃってました




あと特性支援の内容に触れたことも言われていて




親が「この子は言葉で全て指示が通ります」とおっしゃられていても




実際に保育園での様子をビデオ撮りしてみると



砂場で遊んでいる子どもが



チャイムが鳴ってオモチャを片付けるシーン



保育士に声かけしてもらっても動けず



実際にオモチャ(具体物)を見せたら、片付けるって意味が分かり



スムーズに動いた場面とか



鉄棒をやっていて



他の子は保育士に向かって「手伝ってぇ」と言うことができ



保育士もそれに応じることでコミニケーションが成り立っているが



その子は、空中に向かって「できない」と言っているだけで



雑然とした空間では誰にも気付かれず



そのまま放置された子どもは



出来ないことにより



大声や奇声をあげるという行動問題になっている映像が流れました。




他にも発達障害の子の症状(特性)を一つ一つ映像に従って説明されていました。。。







ここで私の頭に浮かんだこと・・・それは



うちの子も3年前、相手を認識するということがとても苦手な子でした



初めてセンターを受診した日のことは今でも鮮明に覚えていますが




全く主治医を意識せず、まるで居ないものとして振舞う姿を



指摘していただいたことを思い出しました



あれから月日が流れ



実際に言葉は発しはじめたAg



けれどもそれは宙に向かってであって



相手に届く、コミニケーションの言葉ではありませんでした



親ならば察してあげることはできますが



集団に出たらそうはいかなくなります(小さな集団でもマンツーマンではない限り)



少しだけセンターの外来療育で絵カードを使って



おやつのおかわりを要求することを教えてもらい



その後、T園関連のデイサービス(内容はT園と同じ)を利用し始め



T園に入園してPECSを本格的かつ日常的に使う環境になってからは



ほんとうに当初の印象より格段



人を意識して関わろうとする姿に変わりました。



孤立型だったAgも



今では積極奇異な感じに(両極端ですが)変貌しつつあります。



何よりも適切な要求の仕方を習得できたことで



本人が生活していく上でかなり楽になってきたんだと思います。




私がPECSを素敵な技法だと思うのには



相手を認識して、着実に相手に自分の思いであったり



要望であったりを伝える術を身につけることが出来るということ



フェーズ(PECSの段階)を積み上げていくことにより



必然的に色んなスキルが身についていくからです






殆どの行動問題は何から起こっているのか?



勉強していくうちに



まずは自分の気持ちを正しく表すことが大事だと思い




我流で勉強して取り入れてきましたが



正しい知識を身につけようと



今年の5月



大親友とPECSの2Day講座を受ける暴挙(?)にも出ました



かなり話が逸れましたがww




ほんとうに大事なことは



特性を理解して支援方法を知る



告知よりもむしろ、どのような手立てがあり



自己を認識できるようになった頃に



本人が工夫する術があるということを実感すること・・・



そうなるまでは、もちろん親の支援をベースに



きちんと生活の中で育むことが大事になるんだと



今まで受けてきた講座などでも共通していることを



繰り返し、繰り返し・・・かみ締めています







それから…親の条件(告知にさいして)として


・診断説明に親が同意している時(父母双方)
・診断説明に関する両親の方針の一致
*どんな困難もやりようがあるという実感
*子どもの特徴は長所でもあるという実感(子どもの自閉症らしいエピソードを楽しめる姿勢)が持てることが必要である。





子どもの条件として


・「やりようはある」という実感
・自分の特性は「長所でもある」という実感
・自他の相違への気付き
・誰彼かまわず話すことはしない能力




告知に至るまでの過程も



①具体的な困難に対応する技術を持つ
②自分の特性には名前がつくと知る(診断名告知)
③手に入れた知識を主体的に活用してみる
④他の自閉症スペクトラムの子どもを知る
⑤改めて自分自身を肯定的に捉え直す




こういったレジュメの項目を実際の例を挙げて説明されました。




自分のせいではないと知ること



自分だけではないと知ること



知識を自分のものとして活用できるようになると



本人にとってはとても生きやすさに繋がるのではないでしょうか・・・。





告知をするにはまだ早い段階では(年齢的)



見える(視覚支援)分かる(構造化)などの特性支援で



子どもに


安心感や事実上の適応改善を前提に、発達障害が長所であることに気付かせていく





ことが大事であり


有効な支援提供の技術力が周囲になくては
子どものこの段階を十分に体験させることはできない。




ここは大きく表示しておきたい箇所です(笑)





今の私には告知の前にやるべきことがあるということ。



もちろんそういう時がくることを祈って



これからも



素敵な自閉っ子の紹介など(主に自分の子ですけどw)



地道にやっていこうと思います。



















イベントのお知らせ


お世話になっているお店主催のイベントがあります






fabric*BLUEさん のお店敷地内で


本日行われます









「サンタのおうち with 冬の手づくり市」

12月3日(土)・4日(日)
マリーナホップにて


D'sさん 主催で



今年はあの ちゅーぴーママ とタッグを組んで開催されるそうなのです




家族で楽しめるワーク系が多く


恒例のハギレ市も開催されます


楽しみですねっ













まだまだ色んなお話盛りだくさんでしたが


力がないのでこの辺で終わります。


長々と読んでいただき、ありがとうございました


全ての講座、研修で言えますが、実際にご自身の耳で聞かれたほうが


もちろん実になりますし


私の主観が入った文章なので伝えきれませんので、そこんとこ


どうぞよりなに・・・

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