雷神の街歩き

高電圧機器を点検しながら東京の街を歩いています。
雷神の見た街の片隅の電気設備を紹介するページです。

雷神架空配電線と地中配電線を考える

2013-11-12 15:18:13 | インポート

配電線は私達の最も身近にある重要インフラの一つです。
市街地を含むビルや住宅の周りには、網目の状態で電力会社の配電線が構築されています。
配電線には、架空配電線と地中配電線の二つの形態があります。
道路脇に柱を建て、上部に電線や機器を設置した架空方式と、道路下に共同溝やマンホールを設け、その中にケーブル等を埋設した地中方式で、それぞれ一長一短があります。

1 架空配電線の特徴
 長所 ・建設費が割安で、建設期間が短い。
     ・事故時の修理に迅速に対応できる。

 短所 ・台風などの自然災害の影響を受けて、停電になり易い。 
     ・道路に張り出して頭上に異物感があり、都市美観を損ねる。

2 地中配電線の特徴
 長所 ・自然災害に強く、地中に埋設されているので都市美観を保てる。
 短所 ・建設費が高く、事故時の対応が遅くなる。

海外、特に先進国と言われる諸外国では、地中化が進んで います。
一方、日本は架空配電線が主流で、地中化は遅れています。
しかし、最近は都市や繁華街で地中化が徐々に進められていますが、地中配電線の建設には長い時間がかかります。
一つの地中配電線を完成するのに、実に10年単位の時を要することを聞くと、関係者の苦労に頭が下がります。

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