正式名称は高圧進相コンデンサです。
この設備の役割と動作原理は、一般の方に説明し理解していただくことは結構難しいものです。
進相コンデンサの役割は次の二つに要約されます。
(1)無効電力を減少させ力率を改善する。
(2)力率を改善することにより、電力会社の電気料金割引制度を利用して電気料金を安くする。
以上は専門的にやや難しくなりましたが、言いかえると次のようになります。
(1)電気には有効な成分と無効な成分が含まれており、その中の無効な成分を減少させて損失を軽減し、設備を効果的に使えるようにする。
(2)電気料体系に合わせて支払料金を安くする。
すなわち、力率が基準値(85%)より上がると、1%刻みで基本料金が割引かれる仕組みを活用する。
構造は電解コンデンサと言われ、二つの電極の間に、絶縁物である誘電体をはさんだものです。
電極にはアルミ箔や金属を蒸着したものを、一方の誘電体にはプラスチックフィルムや油を浸み込ませた紙が使われています。 これらの材料を缶形容器の中へ密封しています。
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