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わがままオンナがお気に入りのものを語るBlog

The Final Game

2006-09-05 00:26:14 | Team USA


とうとう最後の試合。それもアリーナで観られたことにすごく感謝して書きたいと思う。

Final Game : Greece 47 : 70 Spain
USAに圧倒的な力で勝ったGreeceに是非とも優勝してもらおうと、この日、私はターコイズブルーのピアスとTシャツを身に着けた。靴だけは薄い水色になったけれど、ほぼGreece応援仕様。でも、直前になって気が180度変わってしまった。BenchにいるPauを見てしまって・・・松葉杖で入ってきた彼がすごく痛々しかった。いちいち立ったり座ったりしなくてもいいと思うのに、みんなと一体になるべく左足をかばって輪の中に入っていこうとしていた。そしてスタンドの7割ほどが強烈なGreece応援団。「え?そんなにあっさり変わるわけ?」くらいな勢いでSpainの応援に加わる。
1st Qtr、一進一退の攻防が続く。すごくスリリングで観ている私は平常心が保てない。心臓ドキドキ、胃はシクシク痛む。こんなのあと30分も持たないって感じだった。ただ、残り5分を切ってからGreeceのスコアが伸びない。逆にSpainはCalderonと不調だったNavarroが点を重ねていく。12-18で終了。でも、アメリカ戦のこともあるから全然安心できない。お互いディフェンスが強いから、後半になったらボディブローのように効いてGreeceにチャンスがでてくるかもと思ったからだった。

2nd Qtrは、#10のJimenezと#15のGarbajosaの2人が頑張った。
Jimenez(下の写真で左端のヒト)はこのピリオドRebound3(Total 11)、STL1、4Ptsの活躍。数字には出ていないけれど、ボールの動きを予測した次のプレーができるという感じの選手。だから、シュート率の悪かったGreeceは2nd chanceのプレーができなかった。Garbajosaは3本の3Ptsを沈めて、攻撃に勢いをつけた選手。いやぁ、これがまた綺麗に決まるのだった。だから私は周りのGreeceファンを尻目に、大喜びしていた。ガッツポーズあり、バンザイあり、「きたぁ~!」とか
「Yes!」と叫んでみたり・・・ 隣のカップルからすれば、すごくイヤなオンナだったに違いない。彼らはため息ついて沈黙していたから。。。
          

真ん中の選手がGarbajosa。来シーズンからCalderonのいるRaptorsに入るので、また観ることができるかな。RaptorsのFは新戦力が複数いて、それにBoshもいるわけで・・・ ひょっとしたら台風の目になるかもしれない。

23-43で前半終了。誰がこんなスコアになると予想しただろう。私は、PauのいないSpainがボロ負けしちゃうんじゃないか、だから少しでもいいゲームになるように応援しようって思ったのに。
でも、後半もSpainの集中力は途切れなかった。終盤のNavarroとGarbajosaの3Ptsが、USA戦で疲れ切ってしまったGreeceの息の根を止めてしまった。
これはPau不在の効力だったのかもしれない。彼抜きで戦うことが劣勢と伝えられていただけに、ベンチと選手が一体になってなんとか試合に出られないPauのために・・・という思いでずっと戦い続けることができたから集中力がどの選手も切れることがなかったように見えた。
Garbajosaは言っている。「この試合、普段100%の力を出すところをPauがいないから150%出そうって昨日皆と話したんだ。彼を失うことは"A Very Hard Blow"だからね。。。」

このヒトも頑張ってたのですよ、一番上の兄ちゃんのために。Marc Gasol。
          
USA戦でいい働きをしていたBaby Shaqの動きを彼は封じこめていた。Loose Ballにも身体を張って飛び込んでいってたし。Reboundも頑張って取っていたし。 よくできました☆

残り時間が少なくなっても大量リードは変わらない。勝利を確信したTeamはハチマキを巻いてもう、あとは時間が経つのを待つだけ。。。

MVPはPauになった。文句ナシ。チームで一番点を取り、Reboundを取り、大車輪の活躍だった。


地上波では決勝トーナメントがこの1試合しか放送されていないから、その試合だけご覧になった方がいらっしゃったら、「なんだ、ギリシャって弱い。。。」って思われるかもしれない。あえてそんなことは絶対にないと言いたいかな。たまたまこの試合、そうなっただけだと。ギリシャは本当に強いいいチームだった。アメリカは残念ながら、仮にSpainと対戦しても勝っていたとはちょっと思えない。。。 でも、この大会での銅メダルは、2008年のオリンピックに向けてのいい材料になると思う。

どの試合も、ジャンプボールで試合が始まり、終了を告げるブザーが鳴るまでは、何が起こるかわからない。それを観たいがために、何かに取り付かれたようにせっせと足を運んだような気がする。

今年の夏は楽しかった。たくさん色んなものをもらって・・・ ありがとう☆