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新社屋の竣工 建築主の想いとは

2016年06月01日 12時32分45秒 | 採用ページ
「社員の職場環境に配慮し、かつ多くの学生から『ここで働きたい』と良い印象を持ってもらえる新本社を築いてほしい」


当社施工により今年3月1日に引渡し、4日に竣工式を無事終えた大阪・天満橋の某ゴム・プラスチック製品の総合メーカー、A社の新社屋計画。

設計期間も合わせると約4年弱のビッグプロジェクト。

最後まで施主(業界用語。お客様、建築主のこと)の社長・会長は自らが経営するA社の理念を新社屋の完成に注いだ。


当社にはミスがあった。

設計段階のコミュニケーションにおいて、施主の大事な要望を、当時図面に反映できていなかったのだ。

反映されていない図面をもとに、施工管理を始める当社の現場所長、M。

Mは知る由もない。

唯一の可能性だった施工推進会議(設計・営業部から工事部へ引継ぎの会)では、VE検討内容など積極的に議論されたが、「契約図面こそが施主の要望」と誰も信じて疑わず、その見落としは「スルー」された。

もちろん契約時に図面を相互確認している。

いるのだけれど、施主は毎年建築主となるようなデべロッパー、建築のプロなどではない。

自らファミリービジネスの経営を真摯に実践するオーナーであり、彼らの想いを建築空間で忠実に実現するのが我々プロの仕事だ。

施主と施工(設計)者がコミュニケーションするのに欠かせないツールは図面だが、
見慣れないとイメージがつきにくいのも図面のむずかしさである。

しかし今回の問題はツールでなく当社の「聴く力」が欠如していた点はしっかり反省。

そのままいけば建物が違うものになっていたところ、施主の度重なる現場チェック(お手数おかけしました)、さらには当社M所長の対応力により、なんとか所定の評価をいただいた。

「(今西組は)さすが百年企業だ。工事部隊は素晴らしい」

微に入り細に入り(びにいりさいにいり)(新社屋の)完成を見回す竣工検査の様相に、現場の緊張感は高まったが、引渡し式にて会長・社長からもらった、そのコメントによって、我々は報われた。

その一貫した姿勢は施工会社として、また建築を愛する一個人として、非常に学ぶものがあった。

「社員の職場環境に配慮し、かつ多くの学生から『ここで働きたい』と良い印象を持ってもらえる新本社を築いてほしい」――

今後A社の更なる発展を、意気に感じ続けたい。


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