高校生の頃、結構真面目に映画監督になりたくて1日1本は新しい作品を見る(淀川長治によると映画監督になるための唯一の方法)という生活を送っていたんだけど、その頃目にして、今でもこれを超える作品はないと思っているのが、『マイク・ザ・ウィザード』(The Wizard of Speed and Time)。
あらすじは、マイク・ジトロフ演じるところのマイク・ジトロフ(つまり、自分を演じている)という夢と希望とアイデアには溢れているがお金がない映画青年が、ありとあらゆる知恵を絞って1本の短編映画を作り上げる物語。なお、劇中で作製される映画の題名は The Wizard of Speed and Time。つまり、劇中映画の題名でありつつ、本編のタイトルでもある。
この作品、どこが面白いと聞かれてもなかなか説明が難しいのだが、ストップモーション・アニメーションの伝統(※)が最後に咲かせた徒花と言うか、お金がなくても面白い映画を作ることができるという点が、見る者の心を揺さぶる。
※以前書いた『アルゴ探検隊の大冒険』なんかが極めて偉大な先行作品。
ストップモーション・アニメーションの撮影風景(フィルム缶と三脚が動き回るシーン)が出てくるんだけど、一言で言えば、「本当にご苦労様」。こりゃ、映画(と言うか映像)に対する無限の愛情がなくてはなし得ない気の遠くなるような作業であることが分かる。
また、トランク(スーツケース)に収められた乗り物で公道を走り回るシーンなんて、本当に「バカ」としか言いようがない名シーン。私も是非真似したいが、良くて骨折、下手すりゃ死ぬかも。
でも、これほど映画制作に対する情熱と夢に溢れた作品を他に知らない。残念ながらDVD化されていないし、ビデオも絶版みたいだけれど、レンタル落ちの在庫が結構あるみたいなので是非手に入れて見て欲しい。多分、3,000円くらいまでだったら十分元を取れたと思うはず。保証はできないが。
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あらすじは、マイク・ジトロフ演じるところのマイク・ジトロフ(つまり、自分を演じている)という夢と希望とアイデアには溢れているがお金がない映画青年が、ありとあらゆる知恵を絞って1本の短編映画を作り上げる物語。なお、劇中で作製される映画の題名は The Wizard of Speed and Time。つまり、劇中映画の題名でありつつ、本編のタイトルでもある。
この作品、どこが面白いと聞かれてもなかなか説明が難しいのだが、ストップモーション・アニメーションの伝統(※)が最後に咲かせた徒花と言うか、お金がなくても面白い映画を作ることができるという点が、見る者の心を揺さぶる。
※以前書いた『アルゴ探検隊の大冒険』なんかが極めて偉大な先行作品。
ストップモーション・アニメーションの撮影風景(フィルム缶と三脚が動き回るシーン)が出てくるんだけど、一言で言えば、「本当にご苦労様」。こりゃ、映画(と言うか映像)に対する無限の愛情がなくてはなし得ない気の遠くなるような作業であることが分かる。
また、トランク(スーツケース)に収められた乗り物で公道を走り回るシーンなんて、本当に「バカ」としか言いようがない名シーン。私も是非真似したいが、良くて骨折、下手すりゃ死ぬかも。
でも、これほど映画制作に対する情熱と夢に溢れた作品を他に知らない。残念ながらDVD化されていないし、ビデオも絶版みたいだけれど、レンタル落ちの在庫が結構あるみたいなので是非手に入れて見て欲しい。多分、3,000円くらいまでだったら十分元を取れたと思うはず。保証はできないが。