いつも寝不足 (blog版)

動物園・水族館へ行った記録が中心(?)。
他の話題はいつも寝不足 (信州FM版)で。

関西系少女は薄幸に限る ― 『じゃりン子チエ 劇場版』(BlogPet)

2006年01月19日 | Blog Pet
きょう、くえれんととblogした?
くえれんとが関西までくえれんとはblogするはずだったみたい。
くえれんととblogするはずだったみたい。
関西で例とかblogしたかった。
関西でくえれんとは薄幸とかblogしなかったよ。
きょうちぃすけは魔女blogしたかも。

N H Kの長野ローカルな番組をを見ていたら、岡谷はうなぎが名産なんだとか。
岡谷っていうと、精密機械や『



*このエントリは、BlogPet(ブログペット)の「ちぃすけ」が書きました。

『ボウリング・フォー・コロンバイン』

2006年01月19日 | 映画・ドラマ
ドキュメンタリーと言うと、「詰まらないもの」と思いがちだが、この作品は十分な娯楽性がある。

ボウリング・フォー・コロンバイン

ジェネオン エンタテインメント

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いや、ドキュメンタリーは基本的に面白いんだけど、少なからぬ作品が制作者の問題意識を視聴者に強要するものになっていて、それが「ドキュメンタリーは詰まらない」という先入見になっているのだと思う。

ドキュメンタリーは基本的に面白いものだと仮定しても、この作品は飛び抜けて面白いのかもしれない。爆笑、ということはないが、飽きさせずにクレジットロールまで持ってくるのは監督の力量なのだろう。所々に、「うわぁ、あざとい」と思う演出(※)も見られるが、全体として良質なエンターテイメント、アメリカンスタンダードなドキュメンタリーに仕上がっていると思う。
※腰の曲がった(!!)チャールトン・ヘストンを追いかけ、銃殺された6歳の少女の写真を置いてくる、ラストなんかが特に。

この映画には様々な人が登場するが、最も「頭が良い」と思わせる人物と言えば、間違いなく、マリリン・マンソンだろう。マリリン・マンソンは、コロンバイン高校銃乱射事件の2人の犯人が心酔していたヘヴィ・メタルの歌手で、事件後に事件の元凶として非難の矢面に立たされてツアーが中止に追い込まれたりしている。

この映画では事件の2年後のインタビューの様子が収められているが、その受け答えが全体として優れているのはもちろんのこと、コロンバインの町の人々や生徒と何か話したいことはという質問に対して、「何も 黙って彼らの話を聞く それが大事だ」という返答は生中な知性の持ち主ではなし得ぬものだろうと思う。元々優れた知性の持ち主だったのか、事件で鍛えられた結果なのかは知らないが、この作品中で最も輝ける言葉だと思う。この発言の背後にあるものを「叡智」と呼ばないわけにはいかない。

さて、この作品を見て思ったのが、日本は間違いなく、この作品の中で描かれているアメリカに近づいていると言うことだ。

アメリカで銃犯罪が多い理由として、多数の銃が出回っていることがよく語られるが、マイケル・ムーアは、これを否定する。アメリカの隣国で人口3,000万人に対して700万挺の銃が出回っているカナダでは、銃犯罪はあるにしても、アメリカと比べて2桁以上少ない。つまり、アメリカで1万1千人以上が犠牲になる一方でカナダでは200人未満だ。銃も弾丸もアメリカと変わらぬほど容易に入手できるのに、それを人を撃つために使う例は圧倒的に少ない。

また、アメリカが血なまぐさい数々の歴史を経験していることを理由に挙げる人々もいるが、これもまた否定する。アメリカ以上に血なまぐさい歴史を持つ、ドイツ、イギリス、日本ではほとんど銃による死者がいない。

人々に恐怖を植え付け、その恐怖を利用して儲けたり、権力を保持する人々の存在こそがアメリカを世界に類を見ない人々が人々を殺害する国家にしているのだというのが最終的な結論ではないかと思う。殺人事件は20%減ったのに、殺人の報道は600%増えたという統計が紹介されているが、これこそが恐怖の正体なのだ。

コロンバイン高校銃乱射事件や6歳の男の子が6歳の女の子を射殺した事件をもってして、怪物化する子どもたちという報道を繰り広げたアメリカのマスコミは、この国のマスコミとどんな差があるのだろう。

DVDの特典インタビューでマイケル・ムーアは、日本はアメリカと違い、隣人を助け合う文化があると称賛(?)しているが、実感としてはかなり違う。私自身はアメリカに住んだことがないので伝聞にしか過ぎないのだが、3種類の全く違う情報源から「日本人は(隣人に対して)冷たい」という評価を聞いている。

1つは、高校の同級生から。この同級生の姉はUCB(カルフォルニア大学バークレー校)でMBAを取得した俊才で、幼い頃から様々な国(ヨーロッパ各国含む)でホームステイを重ねた経験を持っているが、日本に帰ってくるたびに日本人は冷たいと感じたそうだ。

別の1つは、10年ほど前に放送された深夜のTV番組から。父親の仕事の関係で海外での生活が長かった、いわゆる帰国子女の男性が、日本の大学に入ったはいいが、周囲の隣人に対する配慮の薄さ・冷たさが嫌になって、日本脱出を考えているという悩みを訴えていた。

最後に1つは、シアトルに留学経験を持つ元同僚。アメリカは人種差別は酷いし、問題は多い国だが、日本よりずっとマシだと嘆いていた。労働ビザは取れただろうか。

過剰化する犯罪報道と、「自己責任」という美名のもとに他人に対する配慮の放棄を正当化するこの国は、銃犯罪こそないものの、人民が人民を殺し合う国へと着々と進んでいる気がしてならない。