
メカジキの照焼き定食 900円
大和屋食堂 千葉県茂原市茂原531
今は昔、外房エリア最大の商業地域だった茂原市には一番街アーケードという商店街があり、賑わいを見せていたのでありました。
1975年頃だと思いますが七夕を見に初めて一番街アーケードに来て、サカモトとかトーコーだとかの百貨店的な大型店もあって子供ながらに茂原はけっこう都会だなあと羨ましく思っておりました。
その栄華も長くは続かずアーケードも2005年に撤去され、今や商店街と呼ぶのも難しい寂しい通りになっています。
アーケードの撤去で空が広くなったことや、かつての名残のカラーブロック舗装のおかげでさほど陰鬱さは感じられないものの、もの悲しさは否定できません。
日本はなんでこんなことになってしまっているのかと無念さに襲われます。
そんな商店街の中ほどに大和屋食堂という大衆食堂があります。
シャッターが4分の1ほど閉じたままの妙な姿ではあるものの、「食堂」と染め抜かれた藍色のノレンが出ています。
ノレンを少し捲り上げてガラス越しに店内の様子を覗いてみると、テーブルはけっこう埋まっています。
商店街を訪れる人はいなくなっても、ここで食事をしようとする人はいるようです。
表の黒板には本日の定食が書き込まれ、テーブルに置かれたメニューには洋食、中華、和定食などが揃う、なんでもござれの優秀な大衆食堂なのでした。
本日の定食からメカジキの照り焼き定食をたのんで待っている間、他のお客さんの様子をみると、カツ丼やらタンメンやらオムライスやら、みんなが思い思いの料理をたのんでいます。
しばらく待って運ばれてきた端正な焼魚定食は、炊き立ての銀シャリが超うめえ。
濃い目の味付けのカジキの照焼きと旨い白飯の組み合わせは控えめに言って最強でした。
レトロな大衆食堂ですが、こんな店が職場や家の近くにあったらすごくいい!
正直、や〇い軒とか大〇屋とか目じゃないですね
昔を語るカラー舗装
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