うな重 上 6050円
つくば市での所用を終えた後、遅めのランチは贅沢を辞さないことにして国道354号線沿いの「うなぎ桐」というお店に入ってみた。
白いのれんをくぐると、広々した7席のカウンターと個室の座敷を備えたモダンで上品な雰囲気が心地よさげである。
出迎えてくれた若いおかみさんに、予約はしていないが時間には余裕がある旨を告げると、焼きに40分程度かかるとの説明のうえ目の前の広々したカウンター席に案内された。
座り心地の良い椅子に落ち着いておもむろにお品書きを開くと、うな重の並が4950円、上は6050円、特上だと7150円。
鄙には稀というか、想定していたよりもだいぶ高級な値付けである。
研究学園都市には高給取りが多いという可能性も考えられるけれど、ともあれ思い切って楽しんでしまおうと決めた。
もとより鰻は高級料理であるのでそれなりの出費は覚悟していたし、店の奥からは活鰻をさらす水音が絶えず聞こえてくることもあって、このお店は信頼できると判断して上うな重をたのむことにした。
40分も待つとなれば、無聊の慰めに一杯飲んでしまおうとなるのは必然の成り行きである。
お新香をつまみながらチビチビと吞んでいると40分は意外に早い。
運ばれてきた重箱の蓋をパッカーンと開ければ、焼き目のきれいな蒲焼がみっちりと敷き詰められている。
ふんわりと柔らかく、香ばしくてうまい。
やっぱりうなぎはおいしいなあ・・・。
聞けばご主人は水戸市の老舗で20年修行してこの店を開いたそうだ。