麻婆豆腐刀削麺(中辛) 900円+税
味覚 東京都港区西新橋1-10-8 西新ビルB1F
虎ノ門での会合に出席した帰り、懐かしの街で食事をして帰ることにした。
建物の前の通りは今世紀初頭の虎ノ門ランチ王時代に徘徊した懐かしい場所だが、町の様相は大きく変貌している。
それでも変わっていないお店もある。古めかしい店構えの焼き鳥の店、鳥助は変わらず営業中であった。
2004年3月にランチで焼鳥定食をいただいたお店だ。
焼鳥もいいなあと思ったところ、同じビルの地下にある「味覚」という中華料理店が何か気になった。
検索してみて合点がいった。激辛麻婆豆腐の有名店でテレビにもたびたび登場しており、おぼろげながら見た記憶もある。
せっかくだし辛いものに挑戦してみるかと地下への階段を下ると、夕方早めの時間だったので店は空いていた。
最初によだれ鶏と紹興酒で勢いをつけてから名物メニューの麻婆豆腐刀削麺へというコースを決めた。
大衆食堂でお冷が出てくるような安っぽいプラスチックのコップになみなみと注がれた紹興酒と、580円という手ごろなお値段ながらボリュームもあるよだれ鶏が運ばれてきた。

よだれ鶏、辛旨!しかし思ったより辛さが強い!だがうまい。
そして、満を持して麻婆豆腐刀削麺を発注しようと店のお姐さんに声をかけ、念のため激辛の辛さを尋ねたら即答で「やめたほうがいい」ですと。
さらに「普通がいい」とのアドバイス。これに素直にしたがっておけばよかったものを、ちょっとした反骨心から「では中辛で」と言ってしまったが後の祭り。
石鍋の中で煮えくり返った麻婆豆腐になぜか開いた紙ナプキンが乗せられており、刀削麺は別皿で出てきた。

こうしないと、沸騰した麻婆豆腐から辛味成分が揮発して店内に充満し、眼が刺激されるからだという。
あな恐ろしや、とんでもないものをたのんでしまったような気がする。
おもむろに紙をのけて、まずは麻婆豆腐をすくって食べてみた。熱々で辛いけど旨いじゃないか、よかったよかった。
それではとばかり刀削麺を麻婆豆腐に投入し、混ぜてから麺を口に運ぶと・・・ヤバかった。
甘さが最初にきて、次にむせかえるような辛さがガツンときた。
口の中の辛さを紹興酒で洗ってみたり、途中でライスをもらったりして、なんとか完食。
すごく辛いけれどうまさがある麻婆豆腐、中本で北極をいける人なら中辛までは大丈夫だと思います。
