日替わり定食 1000円
臙脂色のノレンをくぐり、カウンター席につく。
月曜日とはいえ、先客は不在であった。
「きょうは何ができる?」と御主人に尋ねると、魚料理を2種類くらい提案されるから、どちらか好きなほうを注文する、というのがこのお店の流儀だ。
そういうわけで、カンパチの刺身をたのんだ。
カンパチは実に旨いし、小鉢や漬け物もまったく気が利いている。
店内に流れるのがNHKのAMラジオ番組「昼のいこい」なのもいい。
「ウチみたいな店に来るお客さんは少なくなった・・・」と嘆く主人。
こういう大衆的だけど確かなものを出そうという個人店が少なくなっていく現状は、我が国の食文化の将来にとって由々しき事態だと思うが。
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