ただ生きるのではなく、よく生きる

自然の法則をとらえ、善(よ)く生きるために役に立つ情報を探して考えてみる

他人の意見にとらわれないで生きる      『菜根譚』

2018-02-26 18:08:51 | 人生の生き方
谷間から流れ出る白雲は、行こうがとどまろうが思いのまま、なにものにもとらわれない。

中天にかかる明月は、下界がさわがしかろうと静かであろうと、いっこうにわずらわされない。

(後集・三三)


▲福沢諭吉が「痩我慢の説」を書いて勝海舟を批判し、旧幕臣賭しての身の処し方に
異を唱えたとき、勝はこう答えたという。
「行蔵は我に存す、毀誉は他人の主張、我に与らず我に関せずと存じ候」
「行蔵」とは出処進退という意味であるが、批判のあることは認めながら、それにとらわれない
生き方を貫いたのである。
できればこうありたい。

ー『人生を豊かにする 「菜根譚」の言葉』守屋洋著 PHP研究所

■毀誉=悪口を言うこととほめること。