久々の恩田さん。一気に読んでしまいました。学園モノだからいい、
というわけではなく(実際、『六番目の小夜子』は外したし)、
具体的に“何”が良かったのか、ハッキリと言葉にできないのが
とてももどかしいのですが。強いていえば、男の子たちの発する
“青臭さ”でしょうか…言葉を選べよ、自分(^^;)。
懐かしいというのではなく、どちらかというと、憧れですかね。
舞台は、辺鄙なところに建てられた名門高校の寮「松籟館」。
文化財になろうかというほど古く、歴史あるこの建物で、
冬期休暇を過ごす4人の1週間が、とても悲惨に(笑)描かれます。
この設定はね、ある種のお約束でしょうよ。ねえ(誰か同意してくれ)。
確か男子高だし。作者は『トーマの心臓』のようなものを描きたかった、
ということだし。実際、その辺のエピソードも出てきたりしますが。
でも、そっち方面の話ではなく、非常に楽しくて苦しくて、いいかげんで、
でも重くて…やっぱり青臭い。その辺が、彼ら自身が悲惨である、
という辺りに繋がるのですが(伝わるでしょうか^^;)。
クリスマス、お正月と、家族で過ごすはずのイベントを、彼らは
寂しくて寒い寮で4人だけで過ごします。たった1週間だけれども、
そういったイベントを挟んで、普段からは考えられないほど“密接”して
過ごすうち、それぞれが背負っていたり、背負わされていたりするモノ、
普段は気付かなかったり、気付いていないフリをして済ませているモノに
対して、彼らなりにいろいろと考えることができるわけなのですね。
1人だったら絶対にできなかったこと。4人だからできたこと。
そんな“青臭さ”とともに、何が「ネバーランド」なのかということも
含めて、堪能していただけたらいいな、と思います。
『木曜組曲』『夜のピクニック』が面白かった方はぜひ。
『ネバーランド』恩田陸(集英社文庫)
というわけではなく(実際、『六番目の小夜子』は外したし)、
具体的に“何”が良かったのか、ハッキリと言葉にできないのが
とてももどかしいのですが。強いていえば、男の子たちの発する
“青臭さ”でしょうか…言葉を選べよ、自分(^^;)。
懐かしいというのではなく、どちらかというと、憧れですかね。
舞台は、辺鄙なところに建てられた名門高校の寮「松籟館」。
文化財になろうかというほど古く、歴史あるこの建物で、
冬期休暇を過ごす4人の1週間が、とても悲惨に(笑)描かれます。
この設定はね、ある種のお約束でしょうよ。ねえ(誰か同意してくれ)。
確か男子高だし。作者は『トーマの心臓』のようなものを描きたかった、
ということだし。実際、その辺のエピソードも出てきたりしますが。
でも、そっち方面の話ではなく、非常に楽しくて苦しくて、いいかげんで、
でも重くて…やっぱり青臭い。その辺が、彼ら自身が悲惨である、
という辺りに繋がるのですが(伝わるでしょうか^^;)。
クリスマス、お正月と、家族で過ごすはずのイベントを、彼らは
寂しくて寒い寮で4人だけで過ごします。たった1週間だけれども、
そういったイベントを挟んで、普段からは考えられないほど“密接”して
過ごすうち、それぞれが背負っていたり、背負わされていたりするモノ、
普段は気付かなかったり、気付いていないフリをして済ませているモノに
対して、彼らなりにいろいろと考えることができるわけなのですね。
1人だったら絶対にできなかったこと。4人だからできたこと。
そんな“青臭さ”とともに、何が「ネバーランド」なのかということも
含めて、堪能していただけたらいいな、と思います。
『木曜組曲』『夜のピクニック』が面白かった方はぜひ。
『ネバーランド』恩田陸(集英社文庫)
青春!って感じがしました。
こういう時期って誰にでもあったりするから
読むとついつい懐かしく感じます。
さわやかなわりには、みんなの悩みがちょっと重たかったですけど・・・。
TBさせてもらいますね。